「韓国外交の最大の問題点は、ウィッシュフルシンキング」

韓国外交について非常に的確に指摘した記事だなと思いました。
紹介しておきますね。

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「韓国外交の最大の問題点は、ウィッシュフルシンキング」

【外交安保】韓米関係の権威、パクテギュン教授

「韓米関係は、実際には穏やかだったこともないし、韓国が望んだ通りに進行したこともあまりありません。 『ウィッシュフルシンキング(wishful thinking・望み通りに進むだろうと考えること)』が韓国外交の最大の問題です。」

韓米関係史の分野の代表的な学者のパクテギュン教授(51・ソウル大学国際大学院院長)の言葉だ。
最近サード(THAAD・高高度ミサイル防衛システム)の費用分担を要求するドナルド・トランプ米国大統領の発言をめぐる議論が続くなか、パク教授は、韓国政府の外交政策と行動を厳しく批判した。
彼は、米国ハーバード大学燕京研究所で訪問研究員として活動し、同大学で韓国現代史を講義し、「友好国と帝国、韓米関係の二つの神話」(2006年)などの著書を出した。

1日、ソウル大学の研究室で会った彼は、「米国は日本との歴史問題において韓国の味方をするだろう」「韓中関係が近づいても、米国は傍観しているだろう」「中国は北朝鮮を諦めるだろう」のような展望を、いわゆる「ウィッシュフルシンク」の代表的な事例として挙げた。
彼は、「トランプの最近の発言は、支持者を考慮したものであり、時間が経過すれば方針が変わると見るのは私たちだけの勘違いだ」とし「ジミー・カーター政権も、議会の反発にもかかわらず、公約どおり在韓米軍の撤退を1976~1979年に非常に強く押し通した」と述べた。

トランプのサード費用分担要求は、いきなり飛び出してきたのではないというのがパク教授の分析だ。
父ブッシュ大統領が米軍駐屯地再調整をはじめて、息子のジョージ・W・ブッシュ大統領が在韓米軍を迅速機動軍に転換したものと延長線にあるというものである。
パク教授は「しばらく静かだった防衛費分担金の引き上げをトランプ大統領が持ち出したのは、より大きな問題の始まりだ」と警告した。

パク教授はまた、リチャード・ニクソン政権当時と、韓米関係が現在の状況と構造的に類似していると強調した。 
1969年に当選したニクソン大統領は、ベトナム戦争で米国の「蔵」が空っぽになると、海外の紛争介入を減らす一方で、東アジアの緊張を緩和しようとした。
朴正煕政府は、韓国軍がベトナムに派兵した中で、在韓米軍を削減せず、削減するとしても事前交渉すると米国と協議した状態だった。
しかしニクソンは、一方的に在韓米軍削減を通知する。

「その後、韓米関係が最悪へと駆け上がっていったのは、ニクソンの考えを読まなかったからだ。当時、朴正煕大統領がニクソンに『後頭部を殴られた』のと同じ状況が、今もくる可能性がある。韓米自由貿易協定(FTA)の再交渉についても、それ以上の保護貿易主義が、トランプ在任期間中続くと見ている。」

パク教授は、トランプ大統領が今後在韓米軍削減と戦時作戦統制権の返還を持ち出してくる可能性が高いとして、新政府の対米政策についても助言した。 
「戦時作戦統制権の返還は、韓国側が先に話を持ち出す必要はない。私たちの動きに関係なく、米国は在韓米軍を削減したり、撤退したりして、それに応じて戦時作戦権を移譲しようとするだろう。過去、盧武鉉政府が、民族主義感情に便乗し、戦作権の還収が私たちにとって利益であるかのように糊塗し、政治問題化したのは大きな誤りだった。」
現在支持率1位を走っているムンジェイン共に民主党大統領候補は、「戦時作戦権の早期返還」を公約に掲げている。

パク教授は、今後の韓米同盟の様態は、様々な形態になる可能性があるとして、対応が必要であるとした。 
「今私たちは、米国や中国がどのような考えを持っているのか分からないというのが正確なところでしょう。新政府が誕生したら、すぐに責任者に会い、彼らがどんなカードやオプションを持っているのか、まずはそこを最初に見なければならない。」

引用ソース
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=104&oid=020&aid=0003062228








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>>『ウィッシュフルシンキング(wishful thinking・望み通りに進むだろうと考えること)』が韓国外交の最大の問題
>>「米国は日本との歴史問題において韓国の味方をするだろう」「韓中関係が近づいても、米国は傍観しているだろう」「中国は北朝鮮を諦めるだろう」のような展望を、いわゆる「ウィッシュフルシンク」の代表的な事例として挙げた。



これホント、その通りだと思います。
こないだも書いたけど、「願望と予想を区別できない」という問題。

朴槿恵政権下における外交は、これが満載でした。


「相手の考えを知ろうとしない」という問題点。相手の言い分を聞くことを敗北だと思う価値観ね。
「社交辞令をそのまま真に受ける」という問題点。言葉への過剰な依存ね。

そして思ったとおりにならないと「後頭部を殴られた!」ってなる。


韓国人は呪文のように唱える。
「国際社会において敵も味方もない」

これ「味方にもできる」「敵にもなりえる」みたく「グレーゾーンを見積もって思考せよ」という教訓のはずなのに、「味方にはならない」「結局は敵なんだ」「誰も信頼できない」みたく白黒思考で把握する謎の感覚。



ムンジェイン大統領(予定)はどう外交するつもりなんでしょうね~
ちまたで言われてるように盧武鉉アゲインならだいたい読めるけど、対日外交は盧武鉉以上にひどいものになりそうな気がします。