櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第2話、第1話の6.9%を引きずって視聴率は6.5%、決して良い数字とは言えませんが、内容は良かったと思います。主演者もアンチがつく要素がほぼないし、第2話の充実ぶりからすると、今後はじわじわと視聴率を稼いで行けるのではないでしょうか?
これは知らなかった、ちょっとした豆知識
第2話冒頭では、裸足の女児(吉澤梨里花)が「ピンクのハートのコンビニ、ピンクのハートのコンビニ」と繰り返しつぶやきながら街を歩いています。こういう話、最近、聞きますよねえ。年端もいかない子どもでも、都会だとコンビニは認識できるのです。だから、どうしようもなくなった親が「コンビニに行ってきなさい」とお金を渡す。哀しい・・・
するとそのコンビニに館脇正太郎(藤ヶ谷太輔)がたまたま来店。当然、女児を保護するわけですが、取り敢えず標本士・九条櫻子(観月ありさ)のもとに。正太郎は櫻子に呼ばれた帰りだったから、まあ、この展開はありかな。女児の過去の骨折履歴を見つけたり背中の傷を見つける話の都合ですけどね。
櫻子は「子どもは年齢だけ歩ける」と言います。これはちょっとした豆知識でした。つまり、3歳児なら3キロ、4歳児なら4キロ歩けるそうです。つまり、女児の家はそのくらいの範囲内にあるわけです。なんだかんだで、その家がみつかりますが、なんと、母親は刺殺されていたのです。痛ましい。
母親は台所の床下収納の上に幼児用の布団を敷いて覆い被さるように死んでいました。それを見た櫻子は、ぬいぐるみの赤ちゃん人形を「いいちゃん」と呼び、これにミニタオルを被せて胸に抱きしめていた女児の行動を思い起こします。そして女児の行動は「母親が外で授乳するときの姿だ。『いいちゃん』という乳児が別にいる」と推理します。
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結構論理的推理で良かった
そして、母親の死体の下、床下に子ども(女児の弟)を発見。ここは結構論理的推理で良かったと思います。また、この推理によって、母親はネグレクト(育児放棄)マザーではなく、子どものことを死ぬまで想っていた優しいお母さんだとわかるのです。櫻子、骨しか興味がないはずなのに、人間の行動に洞察力ありすぎ。
原作だと「いいちゃん」は女児の名前なので、弟がいたという設定はテレビドラマでの改変のようですね。この弟発見は、ちょっと感動的でした。第2話で感動した、泣いたという声が多かったのもわかります。亡くなっていた母親のイメージが逆転するのもよかったし、女児が天涯孤独にならずに少し救われた気がします。
この後、櫻子が女児に、人生を骨にたとえて再生と復活はいつでも可能なのだと諭します。その前に、櫻子は女児に、正太郎の勤める博物館でくじらの標本を見せていたのです。その骨には骨折の後くっついた骨の跡がありました。女児も骨折履歴がありましたしね。このあたりは丁寧に伏線をつくってありました。
伏線と言えば、博物館に勤める植物学者磯崎(上川隆也)の過去についても伏線を張り始めましたね。今のところ、磯崎は脇役ですが、上川隆也程の人が脇役で終わるわけはないので、今後、重要な役どころになるはずです。原作では、各回の事件を貫く縦糸として花房という人物が登場します。
花房の正体はわからないので、ひょっとすると、磯崎=花房かなと先回りして考えてみたり。今のところ、このテレビドラマシリーズで花房が登場するのかどうかわかりませんが、結構、悪魔的な花房が登場して、一気にダークな展開に向かう可能性もありますね。今回の感動話はダーク展開への序章かもしれません。「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」見逃し動画はここで観ます⇒FOD(フジテレビオンデマンド)
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