2017年04月25日

◆ ヤマトの値上げを許すな(個人向けは)

 ヤマト運輸は宅急便の料金値上げをするらしい。しかしこれは不当なので、是認するべきではない。特に、個人向けは。

( ※ 「値上げするな」という趣旨ではない。「だまされるな」という趣旨だ。
    タイトルだけ見て、「値上げしていい」と反発するのは、ただの誤読。)
( ※ 誤読を避けるため、「個人向けは」とタイトルに加筆しました。)

 ──

 ヤマト運輸は宅急便の料金値上げをするらしい。
  → ヤマト、5〜20%値上げへ 27年ぶり、今秋にも:朝日新聞
  → ヤマト、値上げ幅は5〜20%か - ITmedia
  → ヤマト値上げ幅、最大20%程度で最終調整 個人含む全顧客 - 産経
  → 宅配便、27年ぶり値上げ=収益改善へ、他社追随も−時事

 ヤマトは「赤字または低収益だから、値上げして、社員の待遇改善にあてる」と述べているようだが、これは嘘八百だ。
 なぜか? 個人向けはもともと黒字だからだ。赤字なのは、Amazon みたいな大口客向けだけだ。特に Amazon には大幅割引を実施しており、これが収益性の悪化を招いている。その割引幅は、個人客に比べて半額以下という低価格だ。この件は、前にも述べた。
 要するに、Amazon などの通販の宅配では、一般の宅配よりも、再配達の比率が高い。ならば、料金を上げるべきなのだが、実際には、料金は安い。( 300円以下かも。Amazonで設定された宅配料金は、基本が 350円だが、2000円以上の買物だと無料だ。実際にヤマトに払っている金も、相当安いはずだ。)
( → 宅配ロッカーの共同利用

 300円以下かも、と上では述べたが、まさしくそうであることが判明した。
 佐川は、「送料無料」を維持するため運賃の切り下げを迫るアマゾンとの取引を自ら打ち切ったのだ。12年に行われた運賃見直しの際、当時270円前後だった運賃を20円ほど上げようとの腹積もりで交渉に臨んだと、佐川の営業マンは語る。( → 出典
( → 宅配便と Amazon

 佐川が 270円で引き受けていたのを断って、そのあとヤマトが引き受けたということなのだから、ヤマトは 270円〜280円で引き受けたことになる。これがヤマトが Amazon に設定した料金だ。

 一方、個人客向けの料金は、こんなに高価格だ。
  → 宅急便運賃一覧表 全国一覧 | ヤマト運輸
 1番安くても 756円だ。おおざっぱに見れば、1000円前後だと言える。Amazon 向けの料金の3倍ぐらいという高価格だ。

 以上からわかることは、こうだ。
 「ヤマトの事業は、全体としては赤字体質だが、その主因は、全体の9割を占める法人客向けが激安であるせいだ。一方、全体の1割を占める個人客向けは、3倍ぐらいの高価格の料金を取るので、大幅黒字である」

 とすれば、個人客向けは、値上げの必要なんかないのだ。ヤマトは、法人客向けの料金を上げる(割引率を下げる)だけで済むのに、ついでに個人客向けの料金まで上げようとする。こういうのを、どさくさまぎれという。不当である。

 ──
 
 ちなみに、Amazonみたいな不当な割引を引き受けていない宅配会社は、もともと黒字である。本日記事で報道されていた。
 《 日本郵政、純損失400億円 民営化後初の赤字 》
 日本郵政は25日、2017年3月期決算で400億円の純損失を計上する見通しになったと発表した。買収した豪州子会社の業績が低迷したことで、子会社の資産価値を約4千億円切り下げる「減損処理」に踏み切るため。
  日本郵政はこれまで17年3月期の純損益を3200億円の黒字と予想していたが、大幅に下方修正する。
( → 朝日新聞 2017-04-25

 投資した子会社の損失で 4000億円の損が出たが、それでも総合では 400億円の赤字で済むのだから、差し引きして、3600億円の黒字があったことになる。これが日本郵政の営業損益である。
 このうち、郵便・物流部門のみに限っても、黒字が出ているというデータが見つかる。(出典は省略。)
 郵便事業の黒字で物流部門の赤字を埋めている、というような説もあるが、2016年度は黒字をめざす、という話もある。
 日本郵便は3月30日、2016年度事業計画を総務大臣より認可を受けた。
 収益力の強化として、ゆうパック事業について、戦略的な展開を図りながら、収支改善に取り組み、2016年度における単年度黒字化を目指す。
( → 日本郵便/ゆうパック事業、2016年度に単年度黒字化を目指す | LNEWS

 ゆうパックが黒字スレスレなら、5%ぐらいの料金値上げが妥当かもしれない。
 ただし、ゆうパックはもともと宅急便よりも料金が安い。最安値は 690円だ。1割弱の差がある。
  → ゆうパック料金表
 「安かろう、悪かろう」というのが、ゆうパックの評価だ。
 
 したがって、ゆうパックについては、7%ぐらいの値上げがあってもいい。それでもまだ、ヤマトよりも 2〜3%も安い。この価格でなら、十分に黒字体質になれるだろう。(シェアは失うかもしれないが。)

 ヤマトの方は、すでに高い料金を取っているのだから、個人客向けは黒字であるはずだ。値上げする必要はさらさらないはずだ。
 ヤマトの値上げはあくまで不当である。

 ──

 とはいえ、料金値上げは、市場経済では会社の自由だ。それを制限することはできない。だから、「やりたかれば勝手にやってください」と言うだけでいい。
 一方、日本郵政については、追随値上げを許すべきではない。そんなことをしたら、独禁法違反で、摘発するべきだ。あらかじめ、公取委は警告しておくべきだろう。

 日本郵政が取るべきことは、次のことだ。
 「ヤマトが 5〜20%の値上げをしたあとで、日本郵政は値上げをしないでいる。または、3%ぐらいの値上げに留めておく。そのことで、ヤマトから個人客をガッポリ奪う」

 つまり、これ以後は、次のようになる。
  ・ ヤマトは、個人客を大幅に失い、法人向けだけを低料金で引き受ける。
  ・ 日本郵政は、ヤマトから流出した個人客を大幅に獲得する。


 これによって、高収益の個人客は、ヤマトから日本郵政に大幅に流出する。
 日本郵政は、高収益の個人客をもらって、大儲けになる。
 ヤマトは、低収益の法人客向けの事業に特化するので、低収益になる。(佐川と同様だ。)

 これが、本来あるべき姿だ。だから、ヤマトが値上げするのであれば、日本郵政の追随値上げを許してはならない。それを公取委はきちんと監視するべきだ。

 そもそも、ヤマトは Amazon 向けの超低料金を引き上げるべきだった。なのに、黒字の個人客向け料金を引き上げるのは、不当である。どうしてもやるのなら、「自分で自分の首を絞めることだ」と理解するべきだろう。
 といっても、ヤマトの経営陣は馬鹿ばかりだから、まともに料金設定もできない。以前は過剰な低料金を Amazon向けに提供したと思ったら、今度は過剰な高料金を個人客向けに設定する。頭がイカレているとしか思えない。こういうイカレた企業は、さっさと倒産するべきなので、そういう方向に公取委は導くべきだ。

 また、その真実を、マスコミなどは報道するべきだ。
 少なくとも、本項で示した原理を理解しておくべきだ。

 《 加筆 》

 本項のタイトルは「許すな」だが、値上げを許すかどうかが話題になっているのではない。「ヤマトの どさくさまぎれ の値上げに だまされるな」「真実を見抜け」という趣旨だ。お間違えなく。
( ※ どうも、だまされていて、気づかない人が多すぎる。)


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 【 追記 】
 本文中に述べたように、ヤマトの価格設定は、次の通りだ。
  ・ 個人客向け …… 1000円前後
  ・ Amazon向け …… 270〜280円

 一方、Amazon 以外の法人向けは、500円台後半だという報道があった。
 《 法人向け焦点に ヤマト、個人向け最大200円程度値上げ 》
 宅配便最大手のヤマト運輸が予定する基本運賃の値上げが、最大で 200円程度になる見通しになった。
 人手不足による人件費増加などを背景に、数年前から主要法人客との値上げ交渉に力を入れ、14年度には荷物1個あたりの収入は前年度より約4%高い 595円に上昇。だが、ネット通販の荷物が増えた影響で再び下がり、16年度は 556円の見通しだ。
( → :朝日新聞 2017-04-26

 一方で、コメント欄で記したように、ヤマトは法人向けの契約の打ち切りを通告している。全社ではなく、「採算割れ法人対象」とのことだから、おおむね 500円以下の会社が対象なのだろう。

 [ 余談 ]
 300円以下の Amazon は契約打ち切りにならないのに、500円前後の会社が契約打ちきりになるのは「理不尽だ」と思えるかもしれない。しかし、これはある程度、やむを得ないようだ。
 (1) 記事には「契約期間の満了をもって取引を終える方針だ」とのことなので、契約が残っている会社は対象とならない。Amazonも、多分そうだ。契約が残っているなら、仕方ない。
 (2) 契約更改と同時に契約打ち切り、という方針を(見せしめのように)示せば、Amazon との交渉で優位に立てる。「おたくの契約も打ち切りになります」というふうに暗示することで、次回の交渉で値上げを飲ませることができる。
 (3) 今回、打ち切られた会社は、佐川や日本郵便と契約することができるから、別に何も問題はない。「料金値上げは困る」と思うかもしれないが、ヤマトだって値上げするんだから、どっちみち、同じようなものだ。
 (4) そもそも、ヤマトはすでに荷物量が多すぎて、パンク状態なのだから、どっちみち、一部の荷物を他社に回すしかない。ならば、もともと採算割れとなっているような低価格の会社から打ち切りにするのは、当然のことだ。

 というわけで、ある程度は、仕方ない。
 とはいえ、本当は、Amazon向けの料金を引き上げるのが妥当だ。「契約が残っている」という理屈はわかるが、だとしても、「新契約を結び直す」という形で、値上げを要請するべきだった。新契約では、より長い期間で契約し直すことにすれば、料金値上げを飲ませることは可能だっただろう。また、Amazonがそれを受け入れなければ、契約打ち切りにすることで、Amazonを崩壊させることも可能だっただろう。(だから否応なく、値上げを飲ませることができた。)

 なお、アマゾンが値上げを受け入れれば、問題はすべて解決するはずだ。なぜなら、宅配便の社員の給与を大幅に引き上げることで、新たな社員を大量に雇用できるからだ。
 現状では、社員の給与はかなり低いので、慢性的な人手不足になっているようだ。ここで、給与を大幅に引き上げれば、人手不足の問題は一挙に解決するはずだ。
 だから、それが正解だったはずだ。
( ※ 「Amazon向け料金の引き上げ → 社員の給与引き上げ → 社員の大幅増加 → 人手不足の解決」という過程。)
( ※ 元凶が Amazonだということについては、前にも述べた。低価格であることと、ヤマトの配達量の4割を Amazon が占めていることだ。→ 宅配便と Amazon



 [ 補足 ]
 はてなブックマークで疑問が出ていたので、回答しておく。

ad2217  別にいくら上げても構わないし、便乗値上げがあっても構わない。高くても必要なら使うし、必要なければ使わない。本当に高いなら、新しい(安い)業者が出てくる。

 ケータイ会社の3大キャリアの場合、利益率が 20% という暴利を得ている。
  → ケータイは固定回線を駆逐するか?(別項)
 こういう暴利を得る状態を「構わない」と思うのであれば、何をかいわんや。勝手に食い物にされていればいい。(ちなみに政府はこの方針を問題視して、格安業者が参入するように制度改革した。おかげで今では格安業者という選択肢が生じた。)
 なお、この例からもわかるように、「本当に高いなら、新しい(安い)業者が出てくる」ということは、一般的には成立しない。寡占業界に新規参入することには、極めて高いハードルがある。ペリカン便と佐川急便は、個人宅配事業から脱落した。新規参入するどころか、落後しつつあるのだ。
 同様のことは、米国の旅客航空でも発生した。「規制緩和」で大量の業者が参入したあと、競争激化で大量の倒産や撤退が発生して、結果的には現在では前よりも寡占状態になった。そのせいでサービス低下も生じている。
 「放置すれば料金は最適化する」というような発想は、ただの妄想にすぎない。そのことはスマホ料金を見れば一目瞭然だろう。

bottomzlife  ・・・あのですね。個人客と法人客それぞれの「総コスト対総売上」の数値根拠が示されていないのでお話にならないのですが。集荷・配送ポイントが無数にあって客単価(料金×個口)の安い個人向けは大きな負担なのよ

 企業スパイをしているわけでもないのに、ヤマトの企業秘密なんか、わかるわけがない。無理を言わないでほしい。
 とはいえ、詳細な数値はわからなくとも、ある程度の推測はできる。法人客向けの 556円という数値と、Amazon向けの 280円という数値を比較すればいい。Amazonがいくら大口割引を受けるとしても、500円ぐらいが妥当だとわかるはずだ。280円というのは極端な安値だと推測が付くはずだ。
 ここでは、法人客向けの 556円という数値と、Amazon 向けの 280円という数値を比較して、Amazon 向けの安値がわかる。個人客向けとの比較は必要ない。
 ※ 個人客向けとの比較は、4月29日の項目で書く予定。

retire2k  Amazonの価格は、Amazonのセンターから末端まで、という配送だから小口と比べてルートが半分みたいなもん。一概には言えない。

 個人客向けでも、(コンビニなどの)拠点へ持ち運びをすれば、100円割引となる。この場合は、ルートは大幅に短縮するので、特に個人客向けのルートが長いわけではない。
 ひるがえって、半分だとしても、価格は半分が妥当だ。つまり、個人客の 1000円前後に対して、法人客の 556円という数値が妥当だ。一方、Amazon 向けの 280円は安すぎる。
 本項は、 280円を批判しているのであって、 556円を批判しているのではない。お間違えなく。

lacucaracha  少なくとも個人向けは、集荷コストや管理コストが段違いに高いっすよね。

 本項は料金水準の高低を問題にしているのではなく、値上げの有無を問題にしている。
 個人向けは、高料金で高コストだったが、それは原価を反映したもので、適切だった。その状況で、特に問題はなかった。
 ところが、Amazon を 280円で扱うようになってから、急激に赤字発生と労働時間の超過(サビ残)が発生した。急激に状況が変化した。
 ここから因果関係を見出すことができるかどうか、という推理力の問題だ。まあ、Amazon ならば「当社のせいじゃないです。うちは原因じゃありません」と言うだろうけどね。客観的には、どこのせいであるかは、明らかであるだろう。詳しくは、下記。
  → 宅配便と Amazon
  → 宅配の再配達の解消には?

kaionji  はこBoon使えば?

 はこBoonは、たしかに安いが、実際に運送しているのはヤマトです。したがって、値上げの際には、はこBoon も値上げされる。
 その場合も、「はこBoon を使うと安い」ということは成立するが、しかし、本項は「どれを使うと得するか」ではなくて、「(個人向けの)値上げの是非」を論じている。話題が違う。

skmtic  あなたが許さないと思うのならヤマトを使わなかったらいいんだよ。

 こういうふうに文句を言う人は、タイトルしか読んでいないのだろう。
 本項のタイトルは「許すな」だが、値上げを許すかどうかが話題になっているのではない。「ヤマトの どさくさまぎれ の値上げにだまされるな」という趣旨だ。
 ここでは現実社会で「値上げ反対のデモをしよう」とか、「不買運動をしよう」とか、「ヤマトを糾弾しよう」とか、そんなことを主張しているのではない。むしろ、「真実を見抜け」という趣旨で記している。お間違えなく。
( ※ ここを勘違いしている人が多いようなので、本文中にも加筆しておいた。)

 ──

 なお、本項の要旨を一言でいうなら、こうだ。
 「ヤマトの赤字の原因を見抜け」

 赤字の原因がどこにあるかを見抜けば、何を値上げするべきかがわかる。
 一方、そこを理解できないで、単に漠然と「値上げするべきか否か」というふうに単純に考えてしまう人が多い。白も黒も一緒くたにしてしまうわけだ。
 はてなブックマークを読むと、世の中には「だまされやすい人が多い」とわかる。 



 【 関連項目 】

 本項の続編があります。本項の4日後の、4月29日の記事。
  → ヤマトの値上げ決定 (次項)
 
 続々編もあります。4月30日の記事。「適正価格はどのくらいか?」という話。「個人客は Amazon向けの3倍ぐらいというのは適正か?」という話。
  → 宅配の適正価格は?

 そのまた続編もあります。5月02日の記事。佐川は個人向けを値上げしない、という話。
  → 佐川は値上げせず(個人向け)





http://amzn.to/2pgrDc7





posted by 管理人 at 20:28| Comment(38) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も同じ意見です。1本のゴルフクラブを送るとき、ただ長さがあるだけで、重さは1kgもないのになぜこんなに料金が高いのか(購入時の業者への送料の倍以上を払う)と、おかしいのを感じています。今や1社の寡占状態の問題点に思う。
Posted by さくら at 2017年04月26日 14:27
 新しいニュース。以下、引用。

  ̄ ̄
 《 ヤマト、一部通販との契約打ち切りへ 採算割れ法人対象 》
 宅配便最大手のヤマト運輸は、通信販売会社との配送契約の一部を打ち切る方針を固めた。  すでに一部の荷主に対し、契約打ち切りの通告を始めている。
 運賃の割引幅が大きく、採算割れしている法人客が契約打ち切りの主な対象で、大手の通販会社も含まれる。契約期間の満了をもって取引を終える方針だ。ヤマトが昨年度に扱った荷物(約18億7千万個)の数%分の取引が対象になる可能性がある。9月末までに打ち切り交渉を終え、10月に始める中期経営計画に交渉の結果を反映させる考えだ。
 ヤマトが扱う荷物はこの5年間で約4億4千万個増える一方、荷物1個あたりの収入は40円程度下がった。2013年度から本格的に取引を始めたネット通販大手アマゾンを中心に低運賃の荷物の割合が増えたためだ。
 http://www.asahi.com/articles/ASK4V5QRVK4VULFA028.html

 「交渉しようにも、とりつく島がない」。ヤマトから契約の打ち切りを打診されたある大手通販会社の社員は嘆く。
 ヤマトの担当者は「会社として決めたことですから」の一点張り。荷物量の削減や値上げ幅などで交渉の余地を探ったが、今月に入って正式に打ち切りを通告された。
 全国的な配送網を持たず、荷物の追跡サービスに対応していない中小の運送業者には頼めない。 「見通しが立たない。ヤマトも苦しいのは分かるが、せめて交渉のテーブルにだけでもつかせてもらえないか」。業者は悲鳴を上げている。
 http://www.asahi.com/articles/ASK4V5R6FK4VULFA029.html

関連
 http://www.asahi.com/articles/DA3S12911652.html
Posted by 管理人 at 2017年04月27日 06:56
ヤマト…切る相手を間違えています。
ますます、Amazonの奴隷になりますね。
Posted by 反財務省 at 2017年04月27日 08:43
ヤマトのマスコミ戦略にすっかりだまされていました。素晴らしい分析ですね。
Posted by 北海道の人 at 2017年04月28日 12:42
さすが南堂さん。読ませてくれます。
Posted by テリー以東 at 2017年04月28日 14:16
 最後に [ 補足 ] を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2017年04月29日 22:01
タイトルが内容を表すものにすればいいのに
Posted by ハテナ at 2017年04月30日 00:07
 タイトルがどうであっても、中身を読めば、変に誤解することはないはずだったんだが、
 はてなで上がったら、タイトルだけ読んで(中身を読まないで)文句を言う人がいっぱい出てきた。
 そこで、タイトルの次に、誤読を避ける文句を記しておきました。

 ※「許すな」というのは、二通りの意味で解釈できますね。(個人心理の意味と、現実社会の意味。) その点では、誤読を招きやすいタイトルであり、たしかにまずかった。今さら直せないけど。
 
Posted by 管理人 at 2017年04月30日 00:22
>>企業スパイをしているわけでもないのに、ヤマトの企業秘密なんか、わかるわけがない。無理を言わないでほしい<<

おまえはなにを言っているんだ…。

ヤマトホールディングスは東証上場企業なので決算報告書はじめ基本的な営業資料は開示されているよ。企業秘密でもなんでもない。

説明会資料はこちら:
http://www.yamato-hd.co.jp/investors/financials/briefing/index.html
Posted by bottomzlife at 2017年04月30日 01:11
> 決算報告書はじめ基本的な営業資料は開示されているよ

それじゃ不足でしょ。基本だけじゃ全然足りない。上記のリンクを見たけど、個人と法人のコストや利益の数字は見出せませんでした。どこにあるの? 
Posted by 管理人 at 2017年04月30日 01:21
>>法人客向けの 556円という数値と、Amazon向けの 280円という数値を比較すればいい。Amazonがいくら大口割引を受けるとしても、500円ぐらいが妥当だとわかるはずだ。280円というのは極端な安値だと推測が付くはずだ<<

これも結論に至る論旨が意味不明。

「法人客向けの556円」はあくまで「標準小売価格」であって、宅配事業者は各地域の営業担当者が所轄企業の貨物を独占的に扱う権利と引き換えに値引きをしている。この値引き合戦によって他事業者とパイを奪い合う熾烈な市場競争がおこなわれているのが現状。

問題は「500円ぐらいが妥当だとわかるはずだ」というあなたの主張には根拠がないこと。実際には、小規模企業でも一定量の集荷が見込めれば5〜10パーセント程度の割引がおこなわれている。中規模のEC事業者でも、担当者がタフだと20パー引きも珍しくない。これは当方がEC事業に携わっていたので間違いない。

すると一般的なEC事業者でも450円程度での荷扱いがおこなわれていることになる。500円が妥当だとする根拠がわからない。

もちろんAmazonの280円は破格だが、扱い量がまさに桁違いであり、しかも365日通して安定した集荷が見込め、無伝票化など徹底したコストダウンがおこなわれていることを考えると「異常」というほどではない。

※「異常」ではないが、それによってヤマトが業量オーバーをきたしてしまったことは「問題」であり、過剰なサービスを時価総額経営で安売りするAmazonの姿勢にも問題があるのは明らかだという見地

ということなので論旨がおかしい。
やりなおし。
Posted by bottomzlife at 2017年04月30日 01:22
> 「異常」ではないが、それによってヤマトが業量オーバーをきたしてしまったことは「問題」であり

 ならば本文通りでしょ。私のはなし、そのまんま。

 「異常」という語句は本文には出てきません。あなたのコメントに出てくるだけ。あなたの脳内妄想でしょ。

> 無伝票化など徹底したコストダウン

そんなものはほとんどコストに影響しない。手書きだってたいしてコストは変わらない。別に、人間が入力し直しているわけじゃないんだから。

コストの大部分は、運搬の費用であって、印刷などのコストは無視できる程度。

むしろ、Amazonの伝票は、ものすごく文字が小さくて、判読しにくくて、能率が下がる。コストアップ要因です。おまけに、サイズもやたらと大きくて、空気を運んでいる感じ。これも、コストアップ要因。
Posted by 管理人 at 2017年04月30日 01:29
利益率は基本的に高いほうが良いと思う。
20%の利益率なんて可愛いものだよ、Googleとか70%程度だったんじゃないかな。
利益率の低い会社は社員の待遇を良くすることができないから、利益率は上げていくほうが良いんだよ。全体的に。
Posted by at 2017年04月30日 02:52
> Googleとか70%程度

Google はトラックも配達員もいないし、その分のコストがなくて、機械を動かしているだけなんだから、売上高比の利益率が高いのは当り前。また、何の制限もない自由競争下にある。
日本の三大キャリアは、電波を割り当てられていて、他社の参入が不可能となっている。自由競争下にはない。

> 利益率は基本的に高いほうが良いと思う。

 私が述べたのは「自由競争下で利益率が高いことの良し悪し」ではない。「企業にだまされて消費者が食い物にされることの良し悪し」だ。利益率はそのための指標のひとつにすぎない。
 あなたは話を読み間違えている。「泥棒に金を盗まれていいのか?」という話を聞いて、「優秀な人はこんなに金持ちです」というふうに話を転じている。全然違う話でしょ。


Posted by 管理人 at 2017年04月30日 06:44
それでいてAmazonは収支を±0にして税金も支払わないから、ほんとうまいことやってる。

それを「日本を食い物にしてる」と見るか「日本の企業も見習うべき」と見るか?

ヤマトの値上げが「うまいこと」ではなく「ズルイこと」というのは良くわかった。
Posted by ちゅーぼー at 2017年04月30日 08:08
アマゾンからは物量がコンスタントに出るから、幹線輸送の積載率が上がるし、アマゾンのセンターから大量に送られてくるので集荷コストが下がる。
個人の荷物は一つ一つ取りに行くので集荷コストが高い。
この記事ではこうした違いが述べられてない。
あと、日本郵政の利益の9割以上は連結子会社であるゆうちょ銀行、かんぽ生命の利益であり、しかも郵便物流事業の損益の中には独占産業である信書の取り扱いが含まれている。よってゆうパックが黒字とは限らない。
Posted by いくつかの指摘 at 2017年04月30日 14:06
個人向けこそ「ヤマトの好きにすれば良い」。
個人はべつにヤマトと長期契約するわけでもない。
なのでヤマトが不当に高いなら別の会社に頼むだけのこと。競争原理が働く。
つーかヤマトはむしろ荷物の総量を減らしたくてやってるんじゃないのか?個人が0になっても全然かまわないんじゃないか?

#ヤマトにしか頼めない個人がいる?近くに他の会社の営業所が無い人とか?郵便局のほうが数が多いような気がするんだが。
Posted by のぐー at 2017年04月30日 14:48
個人対個人より法人対個人のAmazonが安くなった方が得する個人の方が多い気がするけど。
Amazonからの送料が安い方が得な個人が多いでしょ。
田舎から届く荷物よりAmazonから届く荷物が圧倒的に多い若者が多いんじゃないかな。

消費者への還元率は、個人向けより法人向けの方が大きいでしょう。
Posted by お at 2017年04月30日 15:06
すみません。↓この部分を見落としてました。
>とはいえ、料金値上げは、市場経済では会社の自由だ。それを制限することはできない。だから、「やりたかれば勝手にやってください」と言うだけでいい。
Posted by のぐー at 2017年04月30日 15:12
ヨドバシエクストリームだっ。
http://toyokeizai.net/articles/-/161051
ヨドバシ配送を使うんだっ。w
Posted by よくわかんないけど。 at 2017年04月30日 16:04
>ペリカン便と佐川急便は、個人宅配事業から脱落した。新規参入するどころか、落後しつつあるのだ。

次はヤマトが脱落することになるのでは。(つーか最初からそのつもりで料金値上げ→需要の大幅減にもっていこうとしてるのでは。今すぐやめるわけにはいかないので)
で、残ったのは日本郵便だけ。なんだ。昔に戻るだけじゃん。(小包しかなかった頃)

#って、ペリカン便って日本郵便に統合されたのでは。
Posted by のぐー at 2017年04月30日 16:09
あと、ヤマト側の思惑として、こういうのもあると思うんですね。Amazonその他との交渉にあたって「よそも上げましたんでお宅もよろしく」と言う。そのための材料として、まず一番簡単な個人を大幅値上げしたのでは。
Posted by のぐー at 2017年04月30日 16:57
>ペリカン便と佐川急便は、個人宅配事業から脱落した。

すみません。ペリカンはともかく、佐川が個人をやめたというソースがみつかりません。ぐぐったけどわかりませんでした。
むしろ↓ここ見ると今でもやってるように見えます。
http://www.sagawa-exp.co.jp/send/beginners.html
Posted by のぐー at 2017年04月30日 18:04
> この記事ではこうした違いが述べられてない。

 指摘が多かったので、次々項で説明しています。(本項でも最後のあたりで少し説明している。リンクつき。)

> ゆうパックが黒字とは限らない。

 日本郵便の「郵便事業」と「荷物事業」(ゆうパック)とは、切り分けて論じています。ちゃんと読んでください。両者込みなら、大幅黒字。後者だけなら、昨年度までは大幅赤字がどんどん減少していて、次年度からは黒字の見込み。
Posted by 管理人 at 2017年04月30日 18:09
> 佐川が個人をやめたというソースがみつかりません。

 佐川は、個人向けも一応は受け付けているんだけど、登録が必要だったりして、一見さんの一般客は受け付けていないようです。
 細かいことはここには書き切れないが、条件がいろいろとある。条件をクリアしないと、個人客になれない。
 大量発注者向けみたいです。
Posted by 管理人 at 2017年04月30日 18:17
ヤマトのリソースの問題なので
許すなも何もねぇ・・・
個人向けはJPがその受け皿になりえるでしょう。
リソースに余裕が持てたらまた個人向けもヤマトがシェアを取りにいくでしょうが今は余裕がありませんってことで。

佐川は個人ももちろん普通に受け付けてます。
ドライバーが実質ルートセールスになってるので一見さん歓迎ってわけでは無いですがあんまり大袈裟に書くと記事の全てが嘘くさくなりますよ
Posted by とおりすがり at 2017年04月30日 23:37
> ヤマトのリソースの問題なので

 大幅値上げとリソースは関係ないですよ。個人向けを値上げしようがするまいが、リソースにはほとんど影響しない。
 また、Amazon向けを切れば、リソース不足の問題は解決する。
 リソースは値上げには関係しない。あなたは本項のテーマが「個人向けの値上げだ」ということを理解していない。ヤマトの問題全体を問題視している。
 藁人形論法。

> 佐川は個人ももちろん普通に受け付けてます。

 佐川はネットから申し込むには、登録が必要。
  → https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1313221463

 ※ 電話で申し込むこともできるらしいが。

 取扱店にもっていく場合には、取扱店が非常に少ないので、遠いところまでもっていく必要がある。自動車などが必要。
  → http://www2.sagawa-exp.co.jp/send/branch_search/moyori/

  ※ ヤマトは、セブンイレブンとファミマで受け付けてくれる。店は多数。

 佐川は、クロネコメンバーズに相当するサービスがない。到着予定を教えてくれるサービスがない。(似たものはあるが、貧弱なサービス。)

 以上の点で、佐川は個人向けでシェアが非常に低い。ヤマトのライバルたりえない。これをもって「脱落した」と記した。

> あんまり大袈裟に書く

 私は「個人向けをやめた」とは言っていない。「個人向けをやめた」と(勝手に)言っているのは、別の人であって、私ではない。
Posted by 管理人 at 2017年05月01日 05:45
長くて読む気にならない。

どさくさだろうがなんだろうが、別にヤマトが値上げしても構わない。
可能であれば、離島などの送料が高い所は据え置き、もしくは値下げしてあげて欲しい。
Posted by ( ´Д`)y━・~~ at 2017年05月01日 11:54
>大幅値上げとリソースは関係ないですよ。個人向けを値上げしようがするまいが、リソースにはほとんど影響しない。

ということは、南堂さんは大幅値上げしてもヤマトの客はほとんど減らないと推測している?
日本郵便という競合もいるのに?

私はむしろ今回の値上げは収入増よりも客の減少を狙っていると推測してそういう趣旨のコメントを何度かしてるのですが。
ヤマトは個人客の値上げで客が減少してリソースに余裕ができる(アマゾンからも値上げを勝ち取ったので運べば運ぶほど赤字という状況も解消)。日本郵便はヤマトの客を奪えて双方嬉しい。万事OKじゃないですか。

#誰も損をしない…わけではないのか。「それでもヤマトに頼む」人が損をする。
Posted by のぐー at 2017年05月01日 17:40
佐川の話だけど「ネットで申し込むには登録が必要」なのが普通じゃないんですかねぇ?
登録不要だと愉快犯等で業務に支障をきたす事もあるでしょう。
一見でも電話で集荷依頼にも対応しています。
自動車が必要なんて・・こういうのが大袈裟でなくてなんなんです?

Amazonを切ればリソースは解決するなんて極端な。
切れば寧ろ大きく減収となるのは素人目にも明らか。
個人向けならいつでも取り返せるがAmazonを他社に譲れば取り返すのは難しいでしょう。

私は個人向けの値上げよりも寧ろ中小企業を切りにいってるところだと思います。
小売・流通にとって運送業界は銀行と同じような立場にもあるんですが荷主に尽す佐川に対し、着荷主に尽すヤマトがそっぽを向くと中小はより生き残りが難しくなると思います。
Posted by とおりすがり at 2017年05月01日 18:34
ヤマトによる個人向け料金値上げに対する批判が少なければ、同業他社が便乗値上げをするであろうことは想像に難くない。結果的に私たちが損することになるが、その自覚すらないのであれば言うだけ無駄。寧ろ、物価上昇率2%に貢献できて嬉しいとでも言いそうだね。
Posted by 斜め読み at 2017年05月01日 19:14
> 大幅値上げしてもヤマトの客はほとんど減らないと推測している?

 値上げは、需要を減らすが、供給(リソース)には影響しない、ということ。需要と供給を混同しないようにしましょう。

> Amazonを切ればリソースは解決するなんて極端な。

 これはただの論理命題であって、「そうしろ」ということではない。

 例。「卵を落とせば、卵が割れる」という命題があるが、これは「卵を落として、卵を割れ」という意味ではない。間違えないようにしましょう。

> 中小企業を切りにいってるところ

 中小は、ゆうパックでも使えばいい。それで問題ない。ゆうパックも赤字が減らせるし。

> 結果的に私たちが損することになるが、その自覚すらないのであれば言うだけ無駄。

 その自覚を持て、というのが本項の趣旨なんだけど。

 ──

 どうも、まともに文章を読めない人ばかりが、コメントしてくるようだ。この記事のアクセスは非常に多いので、識字力のない読者が少しは紛れ込むのも仕方ない。
 まともな読者は、お笑い気分で、誤読した人々を楽しみましょう。
Posted by 管理人 at 2017年05月01日 19:28
力作ですね。
今回の値上げは組織力を頼めない、一般消費者の値上げ、という弱者いじめ。そもそも「配達」にコストがかかるにもかかわらず、集荷が楽ということだけで大幅値引きをする。個人の集荷は持ち込みで100円引き。再配達だって「ネコネット」の分析で「どこから集めた荷物の料金に、いくらコンティンジェンシーを乗せればいいか」ぐらい簡単に出せる、それをせずに「取れるところからとる」ヤマトのやり方は日本の課税と同じ「きたなさ」そのものだと感じる。
Posted by アラウンド70’s at 2017年05月01日 19:29
>値上げは、需要を減らすが、供給(リソース)には影響しない

値上げしたからと言ってただちに労働者の人数を増やせない。(長期的には別)
そういう意味では確かにリソースは増えない。
けど現状「無茶な残業」で回しているのが需要が減ることによって
「リソース(人員×労働時間)の余裕」が出る…ということじゃないのかな。

#残業代不払いはもちろん問題だが、払えばいいってもんじゃない。
#過労死されたらたまらん。
#っていうかヤマトは労組と「荷物を減らす」ことを合意したはず。

#っていうかリソース=供給(の増加)ってどこから出てきたんだ。
#私もとおりすがりさんもそんなこと言ってないような。
Posted by のぐー at 2017年05月01日 21:38
>中小は、ゆうパックでも使えばいい。それで問題ない。

じゃあ個人も問題ないですね。
Posted by のぐー at 2017年05月01日 21:51
> リソース

私は、リソースがどうのこうのなどとは言っていません。他の人が言っただけ。私は「リソースなんて関係ない」と言っただけです。お間違えなく。

> じゃあ個人も問題ないですね。

何を読んでいるんだか。読んでもすぐに忘れちゃうのか? 
本文中の「ゆうパック」「日本郵政」という箇所を検索してみてください。どこに問題があるか記してある。


あなた、徹頭徹尾、何から何まで誤読していますよ。
Posted by 管理人 at 2017年05月01日 22:03
読み直してみましたが、「日本郵政が追随値上げしたら問題」という、仮定の話しか書いてない気がする。
ということはやっぱりヤマト一社だけの値上げは問題ないのでは。
Posted by のぐー at 2017年05月01日 23:30
> 問題ないのでは。

 脇見運転をしても、前に衝突物がなければ、事故は起こらない。
 これを見て、「脇見運転をしても問題がない」と判断するのが、あなた。
 本項が何を書いているか、まったく理解できていない。日本語読解力の問題だな。前からずっと思っていたけど。
 アスペの一種かもしれないので、病院で受診した方がいいかも。これでは対人関係が構築できないはず。

Posted by 管理人 at 2017年05月02日 05:58
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