小川奈々
2017年5月3日16時46分
岡山県津山市宮尾の道の駅「久米の里」に高さ約7メートル、重さ約2トンの巨大模型がそびえ立っている。アニメ「機動戦士Zガンダム」に登場するモビルスーツを模し、市内の男性が約20年前に作製。今では道の駅のシンボル的存在となっている。
周囲に田畑が広がる国道沿いの道の駅。青空が広がった先月23日、巨大模型の搭乗会が行われた。
道の駅のイベント「仙人まつり」の一環で毎年1回開かれており、この日は先着120組の家族連れらが模型に乗り込んだ。2001年から始まり、この日で搭乗者は5千人を突破した。
参加者たちは、コックピットに座って「発進!」とはしゃいだり、写真撮影を楽しんだりしていた。
午後の部の1時間以上前から並んでいたのは、近くに住む小学5年生、井上叶夢(かなむ)くん(10)。これまで何度か搭乗を試みたが、あっという間に枠が埋まり、乗れずにいたという。
この日は弟と一緒に搭乗を果たし、「中が思ったより広かった。ずっと乗ってみたかったから、うれしい」と笑顔を見せた。
祭りに来ていた宮地昭範市長は「モビルスーツは津山の貴重な観光資源」と太鼓判を押す。久米の里の事務長・浅図美鈴さん(55)も「地域のシンボルで、守り神のよう。今では『ガンダムの道の駅』と呼ばれていて、なくてはならない存在です」と話した。
模型は1999年、津山市の中…
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