話題のサイトFreeBooksが閉鎖したが、その閉鎖理由はサイバー攻撃という線が有力だ。
前回の 【FreeBooks閉鎖】フリーブックス遂に閉鎖、twitterでは嘆く声も という記事の中でサイバー攻撃の種類について軽く説明したが、その中で、今回使われたのは DoS攻撃 と呼ばれるものの可能性が高いので、そのDos攻撃について解説していきたいと思う。
Dos攻撃とは
情報セキュリティにおけるシステムが継続して稼働できる能力を侵害する攻撃方法で、ウェブサービスを稼働しているサーバやネットワークなどのリソース(資源)に意図的に過剰な負荷をかけたり脆弱性をついたりする事でサービスを妨害する攻撃する。つまりサービス妨害攻撃である。
Dos攻撃には二つのタイプがある。そのなかでもメインはフラッド攻撃と呼ばれるものなので、そちらを重点的に紹介していく。
フラッド攻撃
ウェブサービスに大量のリクエストや巨大なデータを送りつけるなどしてサービスを利用不能にするフラッド攻撃(Flood=「洪水」)とも呼ばれる。
その中でもまた大量のマシンから1つのサービスに一斉にDoS攻撃をしかける DDoS攻撃 、分散型サービス妨害攻撃、 という二種類に分かれる。
攻撃の目的
DoS攻撃の主な目的はサービスの停止にあり、具体的な被害としては、トラフィックの増大によるネットワークの遅延、サーバやサイトへのアクセス不能といったものがあげられる。今回のFreeBooks騒動はこの形に当てはまり、有志によるサービス停止が狙いで間違いないだろう。
攻撃方法
攻撃方法は大きく分けて SYNフラッド ICMPとUDP ブラウザの再読み込み の3個である。
それぞれを説明すると膨大な量になるため、今回使われたと噂され、手軽に行えるブラウザの再度読み込みについて解説する。
ブラウザ再度読み込み、通称F5アタックとはウェブブラウザに備わっているページの再読み込み機能を使用し、Webサーバに大量にリクエストを送りつける攻撃。この名称は、「F5キーを連打する攻撃」であることに由来する。
Windows上で動作するウェブブラウザでは、F5キーが更新機能に割り当てられていることが多いため、F5キーを押下するたびにWebサーバにリクエストが送られることになる。
この方法なら多人数で行えば効果的にサーバーに負荷をかけることができるだろう。
Dos攻撃における最近の被害
まとめ
このFreeBooks事件でFreeBooks側の著作権問題に目が行きがちだが、サイバー攻撃はそれ自体犯罪であることも忘れてはいけない。F5アタックなど気軽にサイバー攻撃ができる現在、攻撃を行った側は正義を執行した気になっているのかもしれないが、列記とした犯罪だということも考えてほしい。
参照 : https://ja.wikipedia.org/wiki/DoS%E6%94%BB%E6%92%83
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