先日、東進のホームページをみたら東進中学NETというコースを見つけました。
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見てみたら、中高一貫を想定したコースで中学2年生で中学生内容を終わらせる。
高校2年で高校生内容を終わらせて、残りの期間を受験対策に使うというものでした。
一般的な中高一貫高校の学習進度ですよね。

しかし、こう書いてあったのです。
「さらにペースを速めれば中1からだって高校範囲の学習が可能!」

ぉぉ、すごい先取り学習ですよね。

最近は、塾も中高一貫向けの学習進度にあわせたコースや、それよりも早い進度で進めるコースを用意してるところが多くなりました。

この先取り学習の元祖はどこでしょうか、、そうです。
鉄緑会です。
東大合格の王道塾「鉄緑会」は、圧倒的な先取学習だった。」で紹介したこともありますが、鉄緑会は、超先取り学習になります。

①中学1年生:中学分野をすべて終わらす。
②中学2-3年生:高校分野をすべて終わらす。
③高校1年生:中高6年分の総復習1回目。
④高校2年生:中高6年分の総復習2回目。

私立学校でいうと、灘中も似たようなカリキュラムで進めているらしいです。
この超先取り学習。灘のような中学受験エリートや鉄緑会に入れるような高偏差値の子しか出来ない方法なのでしょうか?

中学受験をしない先取り学習

色々探してみると、こんな本がありました。

この本で紹介されている「稲荷塾」では、

①小学校:中学算数を終わらせる。
②中学生:高校算数を終わらせる。
③高校生:受験勉強の演習をする。

という学習進度で、小学生から先取り学習をすることによって鉄緑会や灘でしているような先取り学習を無理なくスムーズにしましょうという内容でした。

なかなかに現実的な先取り学習です。
中学受験の算数テクニックや考え方を知らなくても大学受験は十分出来るからです。
こういう学習進度をとる小中高一貫進学校が出来てもいいのになと思ったりします。(笑)


似たような習い事として公文式があります。
ただし、公文式は、算数に関しての独特な方針を理解して利用する必要があります。
それがこちらです。
「考える力」を育てるために、公文式はより明確な目標を掲げています。それは、高校数学で困らないだけの学力をつけることです。数学的センスや、論理的に考える力は、高校数学の学習を通じてこそ身につくものだと考えているからです。

公文式教材では、中学校・高校以降になって数学で困ることのないように、あえて代数計算に絞っています。これが、保護者の方に理解していただきにくいところかもしれません。学校の授業における計算問題の割合は、小学校では全体の約6割程度ですが、中学校では8割、高校になるとそのほとんどすべての問題で代数計算が必要となります。その一方で、小学校時代に学校の授業で困らない程度に計算ができたため気にかけないまま中学校・高校に進み、計算力の不足が原因で数学が苦手になるというケースが非常に多いのです。
(※ホームページより抜粋)
こういう方針を理解してうまく利用すれば、先取り学習のよき助けになるでしょう。

ポイントは、
・高校数学で数学的センスを鍛えるため、それまでは計算重視の基礎勉強。
・代数計算に絞っているため、図形問題や文章題はしていない。
ある意味、算数センスを小学生のうちに磨く中学受験とは対極にあるのかもしれません。



塾以外でも、オンライン学習サービスもあります♪
我が家も使用しているスタディサプリ!
小学4年生~高校3年受験まで、どこまで先取りしてもOKです。



他にも英語の先取り学習も非常に有効な方法です。
それは、近い将来、センター試験で英検準1級を持っている子を満点するという方向で大学受験改革が進んでいるからです。
小学~中学校の間に、英検準1級を取得してセンター試験満点が確定すれば、すごいアドバンテージになります。
中学受験にかける時間を英検取得にかければ、可能なレベルだと思います。

探してみると色んな先取り学習のやり方があって面白いですね

先取り学習のデメリット&我が家では?

そんな先取り学習ですが、デメリットも色々言われています。
よく言われるデメリットと私なりの考えをまとめて書いてみました。(笑)

①授業でやる内容が分かっていて、つまらなくなる。
授業が分からないで、つまらなくなるよりはマシ。

②途中で追いつかれて意味がなくなる。
このケースは、途中で先取り学習をやめた方に多いですよね。
高校3年生までやりきればいいんです。

③よく理解できないまま先に進んでしまう。
やってみると分かりますが、算数や数学などは、前の単元を理解していないと先に進めません。
もし、躓いたら原因のある前の単元を復習すればいいだけの話です。

④合う合わないがある。
子供の成長はそれぞれ違います。確かに合う合わないはあります。
この点が、多数を相手に同じ学習進度で進めないといけない学校や塾が簡単に導入出来ない理由になると思います。実際、鉄緑会でも脱落する子は沢山いるらしいです。
ただし、家庭学習の場合は、進度を緩めるなど、いくらでも調整しようがあると思います。

こうして、デメリットをまとめてみると主に、大多数を相手にする学校や塾の教師目線で語られている事が多いですよね。

たしかに、先取り学習は、子供にあわせて進める必要があります。
我が家でも、長男は、先取り学習していますが、次男に同じことをするか分かりません。

ただし、先取り学習が合う子には、受験の演習問題に専念できる時間を沢山確保できる先取り学習は非常に有効だと思います。
先取り学習が一番マッチするのは、学校でも塾でもなく状況をみて色々調整できる家庭学習だと思います。

お子様に適性があったら試してみてはいかがでしょうか?

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