韓国に戻った長嶺大使 韓国外相に少女像の撤去求める

韓国に戻った長嶺大使 韓国外相に少女像の撤去求める
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韓国プサンの日本総領事館の前に慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として、日本に一時帰国し、先月、韓国に戻った長嶺大使は、ユン・ビョンセ(尹炳世)外相と会談し、慰安婦問題をめぐる日韓合意の着実な履行と少女像の撤去を求めました。
韓国に駐在する長嶺大使は、プサンの日本総領事館の前に慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置としてことし1月、日本に一時帰国していましたが、今月9日の大統領選挙後に発足する次の政権に備えるなどとして先月、およそ3か月ぶりに韓国に戻りました。

長嶺大使は2日、ソウルでユン・ビョンセ外相、それにアメリカのナッパー代理大使と会談し、挑発行動を繰り返す北朝鮮に対して日米韓が連携して対応することで一致しました。

長嶺大使は、このあとユン外相と個別に会談し、慰安婦問題を最終的かつ不可逆的に解決するとしたおととしの日韓合意を着実に履行することが重要だと伝えました。そして、慰安婦問題を象徴する少女像の設置は合意に反するとして、撤去するよう求めました。長嶺大使が韓国に戻ってから、ユン外相など閣僚と会談したのは初めてです。

ただ、韓国では日韓合意や少女像の撤去に否定的な世論が根強く、大統領選挙の主な候補5人も日韓合意の再交渉などを主張していて、日韓関係が改善に向かうのかどうかは不透明な状況です。