学校史などページ切り取られる 愛知県の図書館でも75冊に被害

学校史などページ切り取られる 愛知県の図書館でも75冊に被害
岐阜県の図書館で、地元の学校の歴史をまとめた学校史などのページの一部が切り取られていたのが見つかった事件を受けて、愛知県図書館と名古屋市図書館が調べたところ、所蔵する学校史など合わせて75冊にページが破られるなどの被害が確認されました。
岐阜市にある県立や市立の図書館では先月から今月にかけて、県内の小中学校や高校の歴史をまとめた学校史や記念誌など19冊に、ページの一部が刃物のようなもので切り取られたり、破られたりしているのが見つかり、警察が器物損壊の疑いで調べています。

この事件を受けて、愛知県図書館や名古屋市図書館が2日、調べたところ、愛知県図書館で68冊、名古屋市図書館3か所で7冊の合わせて75冊の学校史や記念誌などに、ページの一部が破られるなどの被害が確認されたということです。

被害は学校のクラスの集合写真や、体育祭などの写真のページが多く、数ページにわたって破られた蔵書もあり、館内で閲覧できたということです。

愛知県図書館は警察に被害届を出し、被害があった本を含めて1100冊余りを職員しか入れない書庫に移したほか、名古屋市図書館は学校史などの蔵書を職員の目が届くところに置く対応を取りました。

愛知県図書館の坂野久子サービス課長は「後世に残すべき資料に、このような破られた跡が多数見つかり、憤りと悲しみに耐えません」と話しています。