2017年5月2日23時36分
千葉県我孫子市の草むらで3月末、ベトナム国籍で同県松戸市の市立小学校3年の女児(当時9)の遺体が見つかった事件で、県警捜査本部は、同小の保護者会長だった渋谷恭正(やすまさ)容疑者(46)=死体遺棄容疑で逮捕=について、勾留期限の5日にも殺人などの疑いで再逮捕する方針を固めた。渋谷容疑者は黙秘しているという。
捜査関係者によると、渋谷容疑者は3月24日朝~26日朝の間、自宅近くに住み、登校中だった女児を軽乗用車に乗せて連れ去り、何らかの手段で窒息させて殺害した疑いがある。首にはひも状の物で絞められた薄い痕があり、捜査本部はタオルのような物を使って首を絞めた疑いがあるとみて調べている。
女児は24日午前8時過ぎ、小学校に行くため自宅を出た直後、行方不明になり、26日午前6時45分ごろ、約12キロ離れた我孫子市北新田の橋の下で遺体で見つかった。ここから約18キロ離れた茨城県坂東市の利根川河川敷で25~28日、女児のランドセルや衣類が見つかっていた。
捜査関係者によると、女児が行方不明になった日の朝、渋谷容疑者の軽乗用車が通学路周辺を走っていたことが、民家などに設置されていた防犯カメラの映像からわかった。同じ日の午後以降、通学路や我孫子市の遺体発見現場、所持品が捨てられていた坂東市の河川敷周辺を走行していたことも、道路沿いの防犯カメラの映像などからわかったという。
また、女児の体に付着した遺留物から採取したDNA型が渋谷容疑者のものと酷似していたことも判明。捜査本部は先月14日、渋谷容疑者を死体遺棄容疑で逮捕していた。
渋谷容疑者は雑談には応じるが、事件については黙秘しているという。
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朝日新聞社会部