4月29日に行われたJ2第10節、ジェフユナイテッド千葉VS徳島ヴォルティス(@フクダ電子アリーナ)にて、暴力行為が発生しました。
アウェイチームである徳島ヴォルティスの選手が、中学生のボールボーイに対して暴力を行い、メディアやネットで大批判されています。
このページでは、ボールボーイ騒動の詳細やその後の処分、ネットの意見について1から解説します。
ボールボーイ騒動とは?
大きな話題となっているボールボーイ騒動は、主に2つの行為が問題となっています。
①徳島DF馬渡選手の暴力行為
17/04/29[J2徳島] 馬渡和彰ボールボーイを小突いて一発レッド! pic.twitter.com/evOSbbJ4VR
— ヴァリオン (@V_JEFUnited12) 2017年4月29日
相手GKが飛び出している大チャンスの状況で、徳島DF馬渡選手がリスタートを試みます。
しかし、ボールボーイがすぐにボールを渡さなかったため馬渡選手がブチギレ。
受け取ったボールをボールボーイに投げ返し、さらに小突きます。
そこから両チームの選手が入り乱れる大乱闘となり、馬渡選手は一発レッドで退場となりました。
②徳島サポーターがボールボーイに液体を浴びせる
0-2で試合に敗れた徳島サポーターは、試合後、当該ボールボーイに対して液体を浴びせました。
フクダ電子アリーナは選手と観客の距離が近いスタジアムなので、2~3名のサポーターが柵に近づいて行ったようです。
なお、その液体はアルコールだったことが判明しています。
試合後の各チームの対応
馬渡選手や徳島ヴォルティス、ジェフ千葉の対応やコメントを紹介します。
徳島側はすぐに謝罪
試合後、馬渡選手や徳島・ロドリゲス監督、徳島ヴォルティス公式はすぐに謝罪しました。
馬渡選手コメント
私が引き起こした行動は、あってはいけない行為だったと深く反省しております。
ボールパーソンの方、ジェフ千葉の関係者の皆様、Jリーグを支えていただいている皆様にお詫び申し上げます。
申し訳ないで収まるような話ではありませんが、二度とこのようなことが無いよう努めて参ります。
今後は処分を受け入れ、支えていただいている皆様に全力で返していきたいと思います。
引用:徳島ヴォルティス オフィシャルサイト
試合中だったこともあり、ついカッとなってしまったようです。
「プロ以前に人としての問題である」と猛省しています。
徳島ヴォルティス代表取締役・岸田社長コメント
試合運営に携わっていたボールパーソンの皆様、ジェフ千葉の関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。
馬渡選手の行為はプロサッカー選手としてあってはならない行為であり、厳正なる処分を科す所存です。
今後、Jリーグの規律委員会の処分も受けることとなりますので、決定次第あらためてご報告させていただきます。
また、弊クラブサポーターのあってはならない行為も認識しております。特定次第、運営管理規定に則り厳正な処分を科すことといたします。
引用:徳島ヴォルティス オフィシャルサイト
徳島側は今回の行為を「あってはならない行為」と判断しており、馬渡選手に厳正なる処分を科すとコメントしています。
そして、問題行為を行ったサポーターの特定を急ぎ、厳正な処分を科すと発表しました。
徳島ヴォルティス・ロドリゲス監督コメント
試合で起こり得るあらゆること、例えば審判の判定であり、サポーターからのプレッシャーも影響してくるでしょうが、そういったこともサッカーの一部です。すべてを含め、感情をコントロールして戦わなければいけません。リーグ戦は長く、しかもどのチームの力も拮抗しています。こうした形で勝点を失うことは、誰もが望んでいない形です。
引用:ボールボーイへの乱暴騒動 徳島ヴォルティスの監督が明かす胸中 - ライブドアニュース
「どんな状況であれ、プロサッカー選手は感情をコントロールしなければならない。」と馬渡選手の行為について言及しています。
ジェフ千葉の選手たちのボールボーイへの気遣い
一方、ボールボーイを担当してくれた中学生に対して、ジェフ千葉の選手は温かな気遣いを見せました。
試合後にサイン入りユニフォームを贈呈
大きなプレッシャーの中、試合終了まで責任を果たしてくれたボールボーイに対し、ジェフの全選手よりサイン入りユニフォームを直接プレゼントしました!#jefunited #ジェフ千葉 pic.twitter.com/b5YrBShXo9
— ジェフユナイテッド市原・千葉(公式) (@jef_united) 2017年4月30日
ボールボーイの責任を最後まで果たした中学生に対して、ジェフ千葉の選手はサイン入りユニフォームを贈呈し、心のケアを行いました。
「素晴らしい対応」として賞賛の声が上がっています。
ジェフ千葉・比嘉選手の気遣い
後半開始前にボールボーイを励ます比嘉さん。 pic.twitter.com/ZHVEsSDXzs
— いちや@遠征ブログ-いぬとりっぷ (@mahkun101) 2017年4月29日
ロンドン五輪代表のDF比嘉選手は、試合中にも関わらずボールボーイに直接声を掛けていました。
大観衆の注目の的となった中学生に対する優しい気遣いです。
千葉DF若狭選手(馬渡選手の大学時代の先輩)のコメント
彼(ボールボーイ)は中学生くらいで、プロの選手にあんなことをされたらビビッてしまう。だから近くに寄って、『お前は悪くないぞ』と声を掛けました。馬渡選手は若過ぎる。反省してほしい。
引用:https://www.podolski.global/archives/156
若狭選手もボールボーイのケアを行っていました。
また、馬渡選手には反省を促しています。
ネット上の意見
ボールボーイ騒動はネットでかなり大きな波紋を呼んでいます。
様々な意見がありますが、大きく分けて4つの意見が見られました。
①馬渡選手はプロとして失格
馬渡の退場シーン、ボールがタッチを割ってから馬渡が渡されたボールを弾き返してボールボーイを小突いて笛を吹かれるまでで約5秒間の出来事。素直に受け取っていればタッチを割ってから4秒程度。ボールボーイを責めるほど遅くはなかっただろうというのが所感ですな。つまり馬渡にしか非はない
— はまじじゅん (@hamaji_jun) 2017年4月29日
J2のボールボーイ、頑張れ‼️
— くまき♡まあや Teamちむぽむ (@BearAya70) 2017年4月30日
サッカー嫌いにならないでほしいなぁ。。
1発レッドだったが、馬渡プロ失格じゃね??
ボールボーイ、主審、チームの対応はおk、馬渡選手はプロ失格!子供に暴力は人として失格なので一生消えてよし。こんな人間に好きな仕事をして高給稼いで楽しんでもらいたくは無い。
— yamap™ (@kzkzb) 2017年5月1日
②選手の気持ちも分かる…
馬渡も当然ダメだけど少年が全く悪くないかと言えばそれは完全にNOやな
— ♨とむ♨@禁煙中(吸ったら磔の刑) (@Bassist_Tom) 2017年5月1日
ボールボーイの件、その位で?ってのが私の感想だなー。
— gyrohan (@gyrohan) 2017年5月1日
体育会系の勝負の場だし。
私も大分世間とズレてるんだろうなー。
サッカーのこと知らないけどそんな責任あるポジションなら子供にやらせんなよって思ってしまうわ。
ボールボーイを小突いた徳島の馬渡選手が絶対的に悪いというのは間違いないけど、あのボールボーイの球離れの悪さも結構問題だと思うのだが…。GKがゴール前にいない状況でボール渡してくれなきゃそりゃ怒るよな。アウェイにおいてボールボーイは12人目の敵ということでしょうか。
— KE17A (@KE17A) 2017年4月30日
③サポーターの行為は許されない
今日のボールボーイの件は馬渡を高山主審がすかさず退場処分にして、千葉、徳島の両選手がボールボーイのフォローに回って、馬渡本人も試合後に直接謝罪して事後の対応としてはほぼ完璧なだけに徳島サポのバカさ加減が際立つ
— やまなんとかさん (@3freccecarp) 2017年4月29日
J2徳島の選手の行動は良くないがイライラする気持ちはわからなくもない
— イタリア風弥兵衛 (@ippen_last03) 2017年4月30日
だが相手のボールボーイは中学生、反省して復帰したら頑張ってほしい
サポーターの水かけに関しては、理解に苦しむ
ぜひ特定して厳罰に処してほしい
水かけた徳島のサポーターはサポーターなんかじゃない。ただのゴロツキだよ(ー ー;)徳島は特定して出禁にしなきゃダメだな。熱くなるとかそういう問題じゃないわ(ー ー;)
— 猫。 (@yrtw31o) 2017年4月30日
④海外ではよくあること
聖人 クリロナ vs ボールボーイ
— 1pip (@_1pip) 2017年4月29日
煽られ耐性ハンパないクリロナwww
これは彼にしかできん(ボールボーイの表情にムカつくのはオレだけじゃないはず)
小突いた徳島ヴォルティス・馬渡
小突くのはアカンぞ pic.twitter.com/NsSKch36VQ
プレミアリーグ
— 1pip (@_1pip) 2017年4月29日
アザールvsボールボーイ
ボールボーイが試合前に「時間稼ぎがポイント」とツイート
そのためアザールに対し重大な処分にはならなかった
⇓
鬼畜イングランドメディアが鬼畜カントナにコメントを求める
カントナ「俺には及ばないな、高さと威力が違う」 pic.twitter.com/oMihz9UILQ
徳島ヴォルティスvsジェフ千葉戦での馬渡の行為は最低、ボールボーイを指導しろなどツイートが上がっていますが
— スマバルカ@ (@spilitspades) 2017年4月29日
ここで海外のボールボーイをみてみよう#ボールボーイ #馬渡 #J2 #海外 pic.twitter.com/lXpZodtf8n
まとめ
馬渡選手の行為はプロサッカー選手として反省すべき行為だと思います。
しかし、試合後はすぐに謝罪し、処分を受け入れると話しているので、誠実な対応だと感じました。
一方、徳島サポーターの行為は決して許されるものではなく、まずはきちんと謝罪し、厳正な処分を受け入れて反省してほしいです。
また、今回の騒動を機に、Jリーグの理念をもう一度見直しても良いのではないでしょうか?