2017年5月2日19時22分
静岡県下田市敷根の市敷根公園屋内温水プールの男子更衣室で4月28日、小学2年生の男児が水着用の脱水機に右腕を巻き込まれ、3カ所を骨折する重傷を負ったことが、市やプールを管理・運営する同市振興公社などへの取材で分かった。同プールでは21日に脱水機の自動停止装置の不具合を確認したが、対策をとっていなかったという。下田署は業務上過失致傷の疑いもあるとみて捜査している。
市や公社によると、男児は水泳教室を終えた28日午後5時ごろ、ふたを開けて脱水した物を取り出そうとした際に右腕が脱水機に巻き込まれた。脱水機は通常、レバーを下げると自動停止装置が作動してふたが開けられる状態になり、約10秒後に完全に停止するが、装置が正常に作動しなかったという。
脱水機はポータブル式で昨年4月に利用者の要望を受けて男女の更衣室に1台ずつ設置していた。同8月に自動停止装置が故障したため、メーカーの保証で新品と交換したという。公社は事故を受けて28日に脱水機を撤去した。
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朝日新聞社会部