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丸窓電車をピカピカに 岐阜・金公園

丸窓電車に乗り込んで車体を磨く参加者ら=岐阜市金町の金公園で

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 旧名鉄岐阜市内線などで大正時代から運行し、丸窓電車の愛称で親しまれた路面電車の車両「モ510形」の清掃活動が四月二十九日、車両を展示している岐阜市金町の金公園であった。

 沿線住民らでつくる「丸窓電車を保存する会」が、年二回開く恒例行事。今回は会員約十人が集まった。同園を訪れた家族連れらも参加し、車体についた砂や汚れを、紙ぞうきんで丁寧に拭き取った。周囲の雑草や落ち葉も集め、七十リットルのごみ袋五杯分を片付けた。

 車両は一九二六年製造で、二〇〇五年の廃線まで使われ、翌年から同園で展示。土日を中心に、会員が見学会を開いている。

 参加した岐阜工業高等専門学校四年の宮崎祥多さん(18)は「小学生のころ、路面電車が走っていたことは覚えている。かなりきれいになりました」と振り返った。広瀬康之代表(52)=同市金町=は「岐阜の街の顔だった電車。歴史を体感してもらえるよう、大事に残したい」と笑顔で話していた。

 (鳥居彩子)

 

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