企業SEO対策を専業とするSEO屋が特定企業が運営しているアフィリエイトサイトの悪評をTwitterを通じて情報発信している現状が存在している。
これはSEO対策専門家が逆SEO対策をSNSを通じて行う行為とも言え、かつソーシャルネットワークを土台に個人が堂々と企業評価を下げるサイバー攻撃であるとも感じる点がある。
そして今後、全ての企業がSNSを通じた企業評価を下げるSEO屋に対するサイバー攻撃対策をしていく必要性を今回書き記していく。
SEO屋による逆SEO対策はサイバー攻撃と言えるのか?
サイバー攻撃とは情報システム・Webサービスの脆弱性を突くサイバーセキュリティ上の穴を見つけ、攻撃する事だ。その他にも対象企業の社員の人的ミスを誘う標的型のサイバーテロも同様にサイバー攻撃と言える。
厳密なサイバー攻撃の定義からはかけ離れているが、当たり前のようにSEO専門家がTwitterという公的な情報発信の場において逆SEO対策をし続けている現状は極めて悪質であり、それが正義に基づく行為だったとしても職業倫理上間違った行動である事は明白だ。
この現状に対して企業が考えるべきは、公的な場での情報発信を通じた自社の対外的評価を下げるサイバー攻撃に対する対処をする必要性を考慮し、対応策を講じる事だ。
最近のGoogleの上位表示されている記事は発信されているWebサイトのドメインパワーや総被リンク数など以上にユーザー需要があるかどうかで判断されている側面が強く、Googleが提唱しているSEO対策からSXO対策へと状況が変化している。
さらにSNSのソーシャル流入による検索順位評価が年々増加している傾向と同時に、ソーシャル流入ユーザーの増加数がそのまま記事評価を押し上げる効果が高い側面が特にこの頃は強まっているように感じる。(あくまで観測範囲内において
とはいえ、はてなブックマークやTwitterを通じた一時的なユーザー流入の増大による対象記事の評価が高まり、Google検索1P目に躍り出る事も珍しくない。
これらの現状において、Twitterで暇つぶしにどっかの企業の情報を垂れ流す暇なSEO屋はそもそも逆SEO対策をする為にわざわざそんなバカな事をしているとしか仮定できないのだ。
ソーシャル上の記事やWebサイトに対する評価の増大がGoogle検索上大きな要因となり、強く作用する事はSEO対策をしている側の人間ならば知っていて当たり前だが、もしかしたら正義を振りかざして「自社が担当している企業を押し上げるための逆SEO対策」をしているにすぎないのではないか?
これが、今回私が危惧している大きな問題点となる。
カンタンなシナリオはこうだ。
1. 暇なSEO屋がTwitterを通じて競合企業の逆SEO対策の可能性に気づく。
2. 正義を見せつけるように、暇つぶしに対象企業の悪評を公的なTwitter上で垂れ流す。
3. 結果として、自社担当Webサイトが相対的評価上昇するように仕向ける。
そもそも私には関係のない企業間のいざこざでしかないが、SEO屋でなくても企業の悪評をTwitter・Facebookで無作為に垂れ流す逆SEO対策による企業価値を損なわせる為のサイバー攻撃をする可能性を企業側は理解しておく必要があると考える。
ただし、SEO対策専門家の悪質な逆SEO攻撃に対するサイバーセキュリティ対策の必要性を講じる事を企業側が考える必要は明確に存在している。
経済産業省とIPAが提示したサイバーセキュリティ経営ガイドラインではサイバー攻撃に対する基本的な対応策を知れるが、 ソーシャルネットワーク上からのサイバー攻撃も同様に検討する必要があるだろう。
また、その実、逆SEOの対象となる企業が本当にどうしようもない場合だったとしても、SEO屋が公然と攻撃をしている現状があり、誰がそのロジックをさらに不正に悪用するのかもしれない可能性について合わせて考えておきたい。