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喰種 作者:ましろん
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独りの少年

喰種・・・(人の姿をし、人を喰らって生きている怪物。喰種には赫子という特別な捕食器官が存在する。尾赫、羽赫、鱗赫、甲赫がある。)

僕は知らない。この世界に生まれてきた意味を。ずっと答えを探している。でも、いくら探しても答えはきっと、見つからないだろう…

第一章

「バタン。ハァ…」
家のドアを閉め、深くため息をついた。
僕は一人暮らしをしている見た目はごく普通の大学一年生。名前は「 蒼咲 健」。でも、僕は「人」ではない。人の肉を喰らうことでしか生きながらえない異形の存在。そんな僕らを、人は皆「喰種グール」と呼ぶ。
「プルルルル」
僕は、はっと我に返る。電話だ。
電話の相手は親友の「ゆうき」だった。ゆうきは僕とは違い普通の人間で、初めて出会ったのは小学三年生の頃だった。ずっと独りだった僕と、いつもそばに居てくれた。今ではかけがえのない存在だ。
「あ、夜遅くにごめんなぁ!」
ゆうきはなんだか少し嬉しそうだった。
「いや、大丈夫だよ」
「それで、どうかしたの?」
「いやぁ、なんかお前の声が聞きたくなってさー」
「あ、変な意味じゃないからな!!」
ゆうきは慌てた口調で言ってきた。
「大丈夫だよ、分かってる(笑)」
僕は笑いながら返した。
「なんか最近、お互い忙しくて会えてないじゃん。だから、元気かなーって」
「元気だよ(笑)そっちこそ、体調崩したりとかしてないの?」
「あったりめーよ!風邪とか引かない体質だから!!」
「あ、あぁ…そう汗」
僕は呆れた口調で返した。
「でも、良かったわ久しぶりに声聞けてさ。今度映画でも見に行こうぜ!」
「おお!いいね!」
「今週の土曜なんてどう?」
「大丈夫!じゃあ、土曜日な!忘れんなよー!」
ゆうきはすごい張り切っていた。
僕はとても嬉しかった。
「じゃ、またな!」
「また。」
僕は電話を切った。なんだか少し、寂しかった。今日はすごい疲れがたまっているのだろうか。急に眠くなりそのまま寝てしまった。

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