「野良猫問題の解決は給餌禁止が即効性がある」と、例外なく給餌を禁止したアメリカの自治体
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(Summary)
Animal lovers face fines for feeding feral cats in St Ann's(California).
Residents on a Nottingham estate have been warned not to feed a feral cat colony or else they will be issued with a fine .
A letter sent out to people living in the Woodlane Gardens area of St Ann's has asked locals to stop feeding any wild felines "with immediate effect".
「野良猫問題の解決は給餌禁止が即効性がある」とし、例外なく給餌を禁止したアメリカの自治体があります。つまりTNRマネジメントも許可しないということです。一方では、カリフォルニア州のディズニーランドで行われていたTNRマネジメントでは結局、2015年に園内の猫全てが殺処分されました。長年、裁判所の中止命令(*1、)が出されていたにもかかわらず、水面下で継続されていたディズニーランドのTNR活動は、結局大失敗に終わりました。
アメリカ、カリフォルニア州で、「例外のない野良猫への給餌を禁じる」自治体が現れました(カリフォルニア州では既にいくつかありますが)。自治体関係者は、「野良猫問題には給餌禁止が即効性がある」と述べています。一方、対照的なのは、長年裁判所の中止命令が出されていたにもかかわらず、水面下で違法に続けられてきた、カリフォルニア州のディズニーランドでのTNR猫です。これらの猫は2015年に全てが、ディズニーランドが雇った駆除業者により殺処分されました。つまり、「全頭殺処分」という結果に終わったディズニーランドのTNRは、大失敗に終わっっということです。
Animal lovers face fines for feeding feral cats in St Ann's 「動物愛護家は、セント・アンズ(カリフォルニア州の自治体)で野良猫に給餌をすることにより罰金に直面しています」。2016年8月5日、より、引用します。
Residents on a Nottingham estate have been warned not to feed a feral cat colony or else they will be issued with a fine .
A letter sent out to people living in the Woodlane Gardens area of St Ann's has asked locals to stop feeding any wild felines "with immediate effect".
The letter, sent by Nottingham City Council's community protection officer Nick Loizou, said the animals are a "source of fatal and non-fatal diseases", including rabies and ringworm.
The letter states the fines will be issued "as a last resort" under section 87 of the Environmental Protection Act 1990, which covers the offence of leaving litter.
"They only way to stop this getting worse is to catch them and neuter them."
Lesley Martin, she did not believe telling people to stop feeding the colony was the right thing to do.
Fining people for feeding them is not the right thing to do.
The council needs to work with residents and even animal charities to come up with a solution.
All cat-advocates' beloved Disney's TNR cats are no more, they've all been destroyed by hired exterminators last year.
Disney finally wised-up.
ノッティンガムに住む住民は、野良猫の群れに給餌しないように警告されています。
そうでなければ、罰金が科せられます。
セント・アンズのウッドレーン・ガーデン地区に住む人々に送られた通知書には、地元住民に野生のネコ科動物に「即効性のある」給餌を止めるよう求めています。
通知書には、1990年の環境保護法第87条の下で、最終的手段として(野良猫への給餌には)罰金が命じられることが示されています。
「野良猫問題の悪化を止めさせる唯一の手段は、野良猫を捕獲して不妊去勢することです」。
住民のレスリー・マーティンさんは、人々に野良猫の群れに給餌させないように指示することは、正しいことだとは信じていませんでした。
野良猫に給餌する人に罰金を科すことは、正しいことではありません。
自治体は住民や動物愛護団体と協力して、解決策を考え出す必要があります(註 セントアンズ・ウッド・ガーデン地区の野良猫給餌禁止は例外なく、つまりTNRにおいても禁じるということです)。
すべての猫支持者が愛するディズニーランドのTNR猫は、既に昨年に雇われた駆除業者によって全てが殺処分されました。
ついにディズニーランドは、目覚めたのです。
「*1、」について。カリフォルニア州ディズニーランドのTNRマネジメントですが、その説明をいたします。記事、The Feral Cats of Disneyland 「ディズニーランドの野良猫」。2014年11月4日、から引用します。
In 2001, Disney let Catnippers onto the park grounds to help run what's known as a trap-neuter-return (TNR) program.
The problem with feral cats is that they can carry loads of bacteria, viruses, and parasites—that may cause rabies, toxoplasmosis, plague, tularemia, and murine typhus, among other illnesses.
Even with TNR programs like Disneyland, some studies say.
These packs of half-wild animals can still cause health problems in humans they come in contact with. And though they may kill some rats, they can also decimate local bird populations.
The famously strident animal rights group also opposes TNR programs, which it refers to as "re-abandonment."
A conservationist group based in Southern California, agrees that TNR isn't a solution.
The coalition successfully petitioned for an injunction that barred city animal services from adopting trap-neuter-return programs pending environmental review(that 2010 TNR court decision) .
ディズニーランドは2001年に、キャットニッパーズ(Catnippers。アメリカ合衆国で猫のTNRを推進している獣医師団体)を公園の敷地内に招致し、トラップ・ニューター・リターン(TNR)プログラムとして知られる運動を支援しました。
野良猫の問題点は、細菌、ウイルス、および寄生虫のマイナス面をもたらすことですーつまり、他には、狂犬病、トキソプラズマ症、ペスト、野兎病、およびネズミチフスを引き起こす可能性があるのです。
ディズニーランドのようなTNRプログラムについては、いくつかの研究が言及しています。
半野生動物(野良猫)に対するこれらの対策は、野良猫と接触した人に、健康上の問題を引き起こす可能性があります。
野良猫は少数のネズミを殺すかもしれませんが、野良猫たちはまた、在来の野鳥の個体数を減らす可能性があります。
うるさくて有名な動物の権利団体もまた、TNRプログラムに反対して「(TNRは)再遺棄だ」と叫んでいます。
南カリフォルニアに拠点を置く自然保護団体は、TNRが問題解決策ではないことに同意しています。
市民団体らは、環境事前調査が完全に終えるまでの期間は、TNR活動を禁じるとの差し止め命令の訴訟を裁判所に提起しました(註 2010年に裁判所は、市民団体の訴えを認める「TNR中止の仮処分」を認める判決を出していました)。
カリフォルニア州のディズニーランドは、2001年から園内にTNRマネジメントを推進する獣医師団体「キャットニッパーズ」を招致し、園内での猫のTNRを行うことを支援することにしました。しかしTNRに反対するカリフォルニア州の住民は裁判所にTNR活動を禁じることを求める訴訟を提起しました。その結果、2010年に裁判所は、市民団体が求める、「TNR活動を中止する仮処分」を決定しました。
しかしその後も、ディズニーランドは、夜間にこっそりと園内の野良猫への給餌を続けました。2014年頃から、ディズニーランド周辺の自治体で、「野良猫への給餌を例外なく禁じる条例(つまり私有地内であっても、TNRであっても違法とする)」の成立施行が相次ぎました。背景には、2014年頃に、カリフォルニア州の一部の自治体で、TNR猫を原因とする発疹チフスが流行したからです。そのために刑事訴追を受けた、TNRマネジメントを行っていた団体もあります。
2015年にディズニーランドは、止むを得ず、業者に委託し、園内の野良猫を捕獲し、殺処分する方針に転換しました。つまり、15年間にわたり行われた、ディズニーランド内でのTNRマネジメントは、完全に失敗に終わったのです。対して2016年に、「給餌を例外なく禁じる」としたカリフォルニア州の自治体は、「給餌禁止が野良猫問題の解決に即効性がある」と断じています。
このディズニーランドのTNRマネジメントですが、いくつかの日本のメディアは「素晴らしいアメリカのTNRマネジメントの成功例」と絶賛しています。また、動物愛護(誤)活動家でもある弁護士の林太郎氏や、多くの動物愛護(誤)ブロガーも、このディズニーランドのTNRを「アメリカの素晴らしいTNRマネジメントの成功例」として絶賛し、紹介しています。例えばこのようなものです。ディズニーランド・リゾートLAのTNR。「このディズニーランドの取組みはTNR成功例として動物愛護団体のHPなどに掲載されていた」。15年間続けて野良猫問題に収拾がつかなくなり、結局は全頭殺処分で決着をつけざるを得なかったことが「TNRの成功例」ですか。
彼らは、ディズニーランドのTNRが、カリフォルニア州の行政裁判所において「TNR活動を中止する仮処分」が出されていることや、それゆえに、2010年以降はディズニーランド園内でのTNR活動が違法であることは一言も触れていません。まさに「嘘付き」「詐欺情報」の拡散です。海外の動物愛護事情は、まるで正反対に日本に伝わります。あまりのひどさに絶句します。以下が、2015年の、ディズニーランドが、園内の野良猫の全頭駆除殺処分に方針転換する前に私が書いた、カリフォルニア州ディズニーランドのTNRに関する記事です。このカリフォルニア州LAのディズニーランドのTNR猫全頭捕獲殺処分については、後ほど改めて取り上げます。それにしても、15年間TNRマネジメントを続けてきて野良猫問題が解消されず、全頭殺処分で決着したとは、あまりにも無残です。
・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
・続・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
・続々・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
(動画)
ディズニーランドに野良猫が( *´艸`)2016.9.27。こちらは東京ディズニーランド。日本では、このような公共の場に野良猫が住み着いていたとしても「きゃー!かわゆい♡」といった反応だけでしょう。感染症のリスクに言及する人は皆無ですし、日本では、テーマパークがペストコントロールに委託して、野良猫を駆除するなどありえないでしょう。
http://www.smithsonianmag.com/science-nature/save-woodrat-conservationists-deal-invasive-species-first-house-cats-180960445/
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