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「GW中に作れる」初心者向け0からのiPhoneアプリ開発入門
『早いもので2017年も気づけば5月。4月から新しい環境でチャレンジを始めた方も多いと思いますが、1ヶ月が経過して少しは慣れてきたのではないでしょうか。
ところで世間は現在GW真っ只中。規制や旅行などでワクワクしていらっしゃるかもしれませんが、この休みを使って「アプリ開発」に挑戦してみるというのはいかがでしょう?
アプリ開発と聞くと「難易度が高い」と思われるかもしれません。ただ実は簡単なアプリなら初心者でもGWだけで作成することが可能です!
そこで今回は「アプリ開発なんて全くやったことがない、完全初心者!」という方にもぴったりの、入門講座を用意しました。本日の目標は、こちらの文字をiPhoneアプリ作成のソフト「Xcode」にて出力させることです。
今回は文字を出力する非常に簡単なアプリではありますが、アプリ開発初心者だった私がたった1日で開発環境を整え作成した、アプリ開発の流れをご紹介します。これからアプリ開発を学んでキャリアチェンジを考えている人や、プログラミング技術に興味がある人にとって一歩を踏み出すいい機会になると思いますので、是非チャレンジしてみてください!
アプリ(アプリケーション)って良く聞くワードですが、実際にどのようなものなのでしょうか?一言で言うなら、アプリとは、ご自身がお持ちのスマートフォンに機能を追加できるツールです。
例えば、iPhoneに電車の乗り継ぎ案内機能を追加したいと思うのなら
Yahoo!乗り換え案内というアプリをダウンロードすれば、iPhoneに乗り換え案内機能が追加されます。また、ゲームをしたければ、ゲームアプリを新たにダウンロードすれば完了です。
このようにアプリとは、自分流にスマートフォンをカスタマイズできるツールのことを言います。既にiPhoneを持たれている大多数の方がアプリを使っていることだと思います。
Apple社が販売しているスマートフォン【iPhone】上で動作するモバイルアプリのことをいいます。開発環境やプログラミング言語の違いなどへの理解を深めるために、米国グーグル社が運営するAndroidアプリとiPhoneアプリを比較してみると良いと思います。
iPhoneアプリは現在までに数多く生み出されており、Appleが運営する「App Store」というダウンロードサイトから入手することができます。Appleの発表によると、App Storeでは2016年までに有料・無料あわせて200万本を超えるアプリが公開されています。
また、全世界でのダウンロード数はなんと1300億を超えているようです。
主要国のOSのシェアによると、日本でのiOSシェア(iPhoneの利用率)は44.8%を占めているようです。(2017年3月時点)日本人の50%近くに利用してもらえるようなアプリを作れる可能性があると考えるだけでも、とてもワクワクするような環境が日本にはあるのです。
iPhone アプリセキュリティに関してですが、Appleが運営するダウンロードサイト「App Store」を通じて配布されているため、Appleが事前にアプリを審査する仕組みを導入しており、不正アプリを防ぐ仕組みも整っているのでとても安心です。
iPhoneアプリ開発と聞くとなんだかハードルが高そうなイメージがありますが、実際はそこまで難しくはありません。小学校レベルの算数の知識と簡単なプログラミング言語の知識さえ身についていれば、簡単なiPhoneアプリを制作することができます。
CodeCampの受講生に高校生や主婦の方でプログラミングを始める方も大勢います。
また、81歳という年齢でiPhoneアプリ開発をした女性が話題になりました。
iPhoneアプリで何ができるのか? ここでは、iPhoneアプリで何ができるのかを具体的な事例を2つご紹介し、説明していきます。
スマートフォンの画面越しに書いた文字が自動で認識され計算されるアプリです。例えば下記画像の様に
と入力すると
勝手に計算してくれます。文字の認識精度もよく非常に便利です。
画像出典:MyScript Calculator
iPhone、iPad、Apple Watchで使えるDJアプリです。2つの楽曲をかけ合わせたり、曲にアレンジを加えたりすることができます。iTunesやSpotifyと連携できる点が注目されています。デザインは必要最小限の要素に絞り込んだシンプルなものなっており、また、強い印象を残すような色の組み合わせを使用しています。
画像出典:Pacemaker
ここでは2つしかご紹介できませんが、もしその他にも事例を見たいという方は、毎年Apple社が優れたiOSアプリやMac向けソフトウェアを表彰している「AppleDesignAwards」にて表彰された受賞アプリ12選を参考にしてみてください。
先に少し述べた開発の流れについてですが、ここでは簡単な流れをご説明をしていきたいと思います。 詳しい内容は、iPhoneアプリ開発の流れがわかる公開までの5ステップを参考にしてみてください。
iPhone アプリを開発・公開する基本的な流れは、次の5つのステップにわかれています。
アプリ開発の前にシッカリと企画を練っておく必要があります。企画が曖昧なままアプリ制作を始めると、1からやり直しなんて事はよくある話です。
企画が整いしだい、アプリ制作に取り掛かります。
アプリを試用することで不具合がないか調べます。ここではiPhoneがあると実際のリリース後の不具合がないか確認できるので便利です。
公開出来る状況が整い次第App storeに公開します。
アプリをリリースしたら終わりではなく、実際に利用しているユーザーのサポートを定期的に行います。
ここまで、「アプリとはそもそもどんなものなの?」や「iPhoneで出来ること」についてご説明してきました。
ここからは実際にiPhoneアプリを作るために必要な事前準備や、開発環境の導入方法について説明します。
iPhoneアプリ制作に必要なものは以下のものです。
アプリ開発を行う上でインターネットの接続環境は必須になります。制作したアプリを登録・公開する手続きに、ネット接続は必要となってきます。
iPhoneアプリを開発するにはMac PCが必須です。
参考:パソコンのスペックも確認しておくとアプリ開発をスムーズに進めることができます。 パソコンの性能によって、アプリ開発にかかるストレスは大きく左右してきます。開発の中でも特に時間が要される作業にデバッグがあります。
デバッグとは自分の作ったアプリの動作を確認する作業の事ですが、アプリ開発にデバッグは繰り返し行われます。繰り返しの作業にかかる時間を短縮することで、開発にかかるストレスを低減することができます。
iPhoneアプリを開発するためには Xcodeというソフト(開発環境)が必要です。 Xcodeには、試作したアプリをテストするためのシミュレータやアプリのアップロード機能などもついているため、これ1つで開発・テスト・公開までできます。
ソフトは無料配布されていて、iTuneストアからインストールできます。
開発したアプリのテストを行うために、iPhoneがある方が好ましいです。 なぜなら、XcodeのシミュレータでもiPhone画面のレイアウトは確認できますが、実際にiPhoneで使ってみると気付く点もあるためです。
例えば、画面を縦スクリーンから横スクリーンに動かした際などにシミュレータではうまく映っているのに、実際にはレイアウトが崩れたりすることがあります。アプリ公開前に気付く点も多いので、実機テストをお勧めします。
iOS デベロッパープログラムとは、iPhone およびiPod touch向けに開発されたアプリの検証、デバッグ、配信までの一連の流れをサポートするシステムの事です。
制作したアプリを実機でテストする場合も事前に登録が必要となり、 iOS デベロッパープログラムへの登録は3つのコースから選択します。個人で利用する場合は「iOS Developer Program」(11,800円/年)へ登録する必要があります。
参考:登録に必要なモノ ・本名と連絡先(App Store上で開発者として情報公開されます) ・支払用クレジットカード ・本人確認書類(免許証やパスポートなど)
アプリをリリースしダウンロードされると、Apple社から売上の一部を得ることができます。この売上を得るために、銀行口座の登録が必要となります。
参考:有償アプリ、アプリ広告、アプリ内課金システムなどがあると思いますが、アプリから収入を得る場合には「iTunes Connect」へ銀行口座と税金情報を事前登録する必要があります。
尚、売上金の内3割は手数料として引かれて、7割が収入となります。最低支払金額や振込手数料など利用にあたってはいくつかルールもありますので、登録時に確認するようにしましょう。
先ほど述べたように、iPhoneアプリを作成するためには、Xcodeというツールを準備する必要があります。ここからは、Xcodeのインストール方法や初期設定のやり方について見ていくことにしましょう!
Xcodeをダウンロードするためには、Apple IDを作成しておく必要があります。 Apple IDの登録がまだの方は、こちらからから行えます。
Apple IDの登録が終わりましたら、AppStoreよりXcodeをダウンロードしましょう。
ダウンロードが完了したら、次にXcodeをインストールしましょう。 【Launch pad】をクリックし、Xcodeを起動させると、下記の画面が出てきます。
内容を確認し、右下にある【Agree】ボタンを押します。
【Agree】ボタンを押すと、パスワード入力が画面が出てきますので、Macのパスワードを入力します。(Apple IDのパスワードはないのでご注意を)
パスワードを入力するとXcodeが起動し、 【Welcome to Xcode】と書かれた初期画面が表示されます。 今回はアプリ開発を行うため、 【Create a New Xcode Project】を選択します。
【Create New Xcode Project】を選択すると、下記画像のようなテンプレート画面が出ます。 今回は文字を表示させるだけのアプリを開発しますので、【Single View Application】を選択します。
テンプレートを選択したら、アプリの基本情報を入力していきましょう!
入力する情報は主に下記の4つになります。
プログラムのコーディングはObjectiv-CとSwiftのどちらでもできますが、今回はSwiftでコーディングします。
【Next】ボタンを押すと下記に表示されている画面に行きます。
【New Folder】を押し、今から作成するアプリを管理するためのフォルダを作成します。 ここでは今後iPhoneアプリを管理するために、 【iPhone app】というフォルダ名にしましょう。 iPhone appフォルダの作成が完了したら、【Create】ボタンを押し、その中に早速アプリを作成していきましょう。
【Create】ボタンを押すと、新規プロジェクトウィンドウが表示され、この画面よりアプリ制作をしていきます。 今回は、文字を表示するアプリを作りたいと思います。
画面左側にある、【Main.storyboard】を選択すると下記の画面が表示されますので、この画面から文字を表示させていきます。 (Main.storyboardとは、ビジュアルに編集できるエディタのことを指します。)
画面右下にある、図1の右下をスクロールし、 図2の【Label】を見つけましょう。
図1
図2
【Label】をクリックし、ドラッグをしてiPhoneの画面の中央部分にドロップさせてください。
文字を入力しよう。
早速、文字を入力していきましょう。 【Label】をダブルクリックすると、文字が記入可能になります。 今回は、【Label】を2つ使用し、 「こんにちは!」と「初めてのiPhoneアプリ開発はいかがでしたか?」と記入していきましょう。 (もちろんこの文言ではなく、お好きな言葉を入れても大丈夫です。)
シミュレーターで表示させてみよう。
文字の記入が終了したら、実際にシミュレーターで文字を表示させてみましょう。 画面左上の、再生ボタンをクリックします。
そうすると、iOSシュミレーターが起動し、ご自身が記入された文字が表示されます。
今回はiPhone6sで表示させましたが、画面上部分でスキームを変更することが可能ですので、もしiPhone7で試してみたいなと思われた場合は、こちらを変更し試してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。プログラミングを学んで何かしたいという程ではなくても、ただなんとなく興味があるという方も多いと思います。そのような方にとって、いきなりスクールや書籍で学習を検討するのは、少しハードルが高いですよね。
しかしプログラミング教育が普及した昨今、WEB上にも無料でプログラミングを学べる学習ツールがあるのをご存知でしょうか。中にはCode monkeyの様にゲーム感覚で学べるものもあり、入門が難しいと言われるプログラミングを楽しみながら学習することができますので、ぜひ活用してみてください。
もし、独学で進めるうちに分からないことが多くて詰まってしまったり、勉強の進め方に迷ったら詳しい人に相談することや、プログラミングスクールを活用することもおすすめです。ちなみにCodeCampでも1回分の無料体験レッスンを受けることができます。
現役エンジニアによるマンツーマンの個人レッスンなので「今つまづいている箇所」や「どのようなサイトを作ってみたいか」など、ピンポイントで具体的なアドバイスがもらえるのが特徴です。 無理に自分1人で学ぼうとせず、周りの力を借りることも検討しながら、楽しくiPhoneアプリを学んで行ってください!