東京-横浜を6分で移動できる新交通、イーロン・マスク氏 The Boring Company -穴掘りカンパニー設立

交通

アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスの交通渋滞は深刻です。時間帯によっては市街全域の主要道路が激しい渋滞身見舞われます。イーロン・マスク氏の新会社「The Boring Company」(穴掘りカンパニー)が実現する新交通網を使えば、自分の車に乗ったまま時速200kmで目的の場所に移動できるというのです。


 
この写真はパーキングロットに車を駐車しているところではありません。ここに駐車すると、エレベーターが作動し、車ごと地下に下ろしてくれるのです。

地下に降りると白い台車に乗ったまま移動が始まります。最高時速200kmで目的の場所まで移動して、またエレベーターで地上に出てくる仕組みです。たとえば東京駅から横浜駅まで20kmくらいの道のりだとするとものの6分程度で移動できる計算です。渋滞のひどいロサンゼルスでは救世主的なアイディアといえるでしょう。

イーロン・マスク氏率いる「The Boring Company」は、ロサンゼルスの地下に穴を堀り、この新交通網をめぐらせようとしています。

実は、イーロン・マスク氏の「穴掘り」は、2017年2月の米Bloomberg紙の記事(Elon Musk Is Really Boring)をきっかけに大きな話題となりました。

深さ4.5メートル、幅15メートル以上の大穴です。ロサンゼルス国際空港から遠く離れていない宇宙スタートアップ「SpaceX」の駐車場でした。これは結局、新交通網のための入り口だったようです。

【関連URL】
・The Boring Company
https://boringcompany.com

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin-bit-2016 アメリカの交通インフラは老朽化が深刻だ。トランプ新政権は公約として道路や橋梁・鉄道・空港などの交通システムに5500億ドルの投資をすると表明していた。イーロン・マスク氏のこのプロジェクトの実現性や安全性がある程度証明できれば一気に開発が進むような気がする。なお、穴掘りは2017年7月からスタートするとのこと。大きな地震災害の経験があるカリフォルニア州で実現できるなら、東京ー横浜間でも可能?(というか首都高でやれたらすごい)

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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