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LIB - Life in Bloom

カナダ移民の雑記

カナダの移民向け語学学校は、ザ・カオスだった

この町に来てから、1年ほど移民向け語学学校へ通った。税金で賄われているというガバメントファンディングの学校で、新移民は無料という名目で通うことができる。英語だけではなく、カナダの文化や歴史についても学ばせてもらえるありがたい制度だ。しかし、そこで出会ったクラスメートたちは、ほぼ全員がネタになりそうなほど濃い人ばかりだった。

 

 移民と聞くと、どんな人を思い浮かべるだろうか。結婚移民?もしくはスキルなどを持つ自力移民? 自分も(ハイではなくロースキルカテゴリーだけど、)自力で移民したこともあって、この2つのカテゴリーでの移民しか想像がつかなかった。

ところが、蓋を開けてみると、移民向け語学学校なるものは未知との遭遇のパンドラボックスだった。「ザ・コスモ」ならぬ「ザ・ケイオス(カオス)」で、あまりの衝撃の連続に(・∀・)←この顔の表情のまま石像のように固まってしまう日々だった。仲良しのビオレッタかリディア(この2人は常識あり)が折角ストロスの杖を振りかざしてくれても、その数分後にはまたも石化してしまう。前後左右、どこを見渡してもメデューサだらけの学校だった。そのまま、10年の歳月が経たなくて良かったと心から感じる精神修行のような学生生活だった。

 

というのも、移民向け学校に通ってくる移民のほとんどは、「難民」で構成されていた。着の身着のままで安息の地を求めてやって来ただとか、大使館に逃げ込んでやって来たなんて生徒はザラで、「Hello」も言えない状態でやってきた人もいたようだ。(ただし、母国語がフランス語(アフリカ系とか)だったり、英語のブラザーだとか言われるスペイン語(南米系)だったり、そうでなくても英語との共通点だらけのペルシア語(中東系)だったりするので、数か月後にはすぐに私の弱い英語力は抜かれていった)

 

次に「準難民ベース」である「亡命予備軍」系のクラスメートが多かった。彼らは、政局不安などにより、一時的非難のような形でカナダにやってきた人だ。

そして、やっと残りの少人数が「結婚」などによりやってきた「スポース(配偶者)移民」と「家族移民」であり、さらなる少数派が超金持ちな中国勢による「投資移民」であった。

自分のような「自力移民」に至っては、全体の0.1%以下の割合であった。

まぁ、無理もない。スキルがあれば大抵はすでに働いているか、大学か院で学べる英語力があるというものだ。私の場合は移民になった後、夫の国でしばらくふつふつと過ごしていたため英語が伸びていなかった(というか下がった)ので、3歩進んだ後に2歩下がってしまっての入学だった。(しかも、悲しいことに語彙力の関係で、クラスの中でも英語は超えられない圧倒的な高い壁を感じるほどできない方だった。)そういうわけで、私のような学生のケースは非常に珍しいらしかった。

こんな感じなので、クラスに日本人がいたことは1度もなく、クラスメートの国籍もアフリカ系だとか、中東系だとか、カリブ海諸国だとか、聞き慣れない国の人が多かった。

 

そこで出会った人の中に、特に忘れられない女がいる。

 

 …という話を書こうと思ったのだけど、夫が帰ってきたので遊んであげないといけない。自家製キムチを使っての豚キムチ炒飯に、同じく自家製マッコリでコリアンナイトをしようと夫がせがむのだ。本題に入る前にタイムオーバ―してしまい、タイムマネジメントの弱さを思い知る。反省。

さて、続きはまた今度。ではでは~