今から72年前、太平洋戦争中にアメリカ軍の空襲を受け名古屋城が炎上した1945年5月14日の名古屋空襲の様子を、米軍が上空から撮影した貴重な映像が新たに発見されました。
B29のコックピットから見える煙のような光景。上空からの映像では、名古屋城の姿こそ映っていないものの、画面右を流れる庄内川の様子が確認でき、あちこちで炎が上がっています。
これらの映像は太平洋戦争中の映像や資料を集めている大分県宇佐市の市民団体が、アメリカの国立公文書館から新たに発見したもので、このうち名古屋空襲の映像は60秒、アメリカ軍の報告書や画面に映る地形などから名古屋城が炎上し、300人以上の市民が犠牲となった1945年5月14日のものと確認されました。
「動画という状態では、ほとんど見たことがない。
名古屋空襲の動画としては貴重なものです」
(東海高校 西形久司教諭)
東海高校の西形久司・教諭は、今後、今回の映像をさらに分析し、名古屋空襲の研究に役立てたいと話しています。(30日18:15)