朴槿恵(パククネ)前大統領の弾劾(だんがい)訴追から罷免(ひめん)、逮捕に揺れた韓国で、次期大統領選が今月9日に迫った。低成長時代に入った韓国社会が抱える構造的な問題は、どう扱われているのか。候補者の論戦や当事者たちの声から、苦悩する隣国の姿が見える。(ソウル=武田肇、東岡徹、牧野愛博)
■国家公務員試験の倍率、46倍
韓国では、経済を引っ張る財閥系の大企業と中小企業の待遇格差が問題となってきたが、なかなか埋まらない。大企業は韓国企業全体の売り上げの6割以上を稼ぐが、従業員数は中小企業の約1400万人に対し、約190万人。賃金格差は2倍以上ある。
若者らはサムスンや現代など財閥グループの正社員や安定した公務員への就職を目指すが、狭き門だ。
そんな格差と就職難を象徴する場所がある。
ソウル市冠岳区新林洞(クァナ…
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朝日新聞国際報道部