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2017年05月01日07:00
鹿島アントラーズ先生、おみそれしました!
やられた。僕は改めて鹿島アントラーズという集団の貪欲さにほぞを噛みました。平均で地均しすると、言うほど強くないけれど、ここぞという大一番では不思議と勝ちを持っていく。「勝負強さ」として語られる鹿島らしさを見せつけられた想いです。
30日のJリーグは大きな注目を集める一戦でした。ゴールデンウィークということもありますが、それ以上に最近つづいていたJリーグ界隈での不祥事がホットな話題となっていました。ナチスっぽい旗、旭日旗をめぐるいざこざ、そしてボールボーイにキレて小突く…危険な集いのようなニュースが、注目というよりは監視の目を強めさせていた。
そこでどんな振る舞いをするかが大事だ、僕もそう思っていた。しかし、その一歩先を行く集団がいた。それが鹿島アントラーズ。鹿島はこのピンチを「これ上手いこと利用でけへんかな?」という、より高い意識でとらえていました。「ピンチを脱する」ではなく「ピンチをチャンスに変える」という発想で。
「え!?鹿島関係ないやん!?」
別にここ最近のいざこざに鹿島が絡んでいたわけでもなく、やり玉にあがっていたわけでもありません。本来なら事なかれ主義で、いつもどおりに静かに試合をやり過ごせば済んだこと。ヘンな絡み方をして飛び火するくらいなら、黙ってスルーが吉だったはず。しかし、鹿島はあえて突っ込んでいった。「火中の栗を拾うってよく言いますけど、それ、栗が拾えるってことですよね?」というギラついた目で…!
↓ゴメン、一回立ち止まって考えよう!何で、鹿島の昌子が、あのボールボーイに想い届けてるのだ?

か、か、関係ねぇぇぇぇぇぇ!!
お前どこからやってきた誰だよwwwwwwwwwww
↓魚心あれば水心!記者が話題をふると、どんどんあのボールボーイへの想いがあふれてくる鹿島勢!
「みんなも当然知っていた」
「みんなも気持ちは一緒だったと思う」
「みんな何かを感じていた」
「いつも以上にボールボーイに話しかけた」
何だコレwwwwwwwwwww
イイ話なんだけど何でコレが鹿島で展開されてんだよwwwwww
そのうち北朝鮮のミサイルを憂慮しだしたりとかしそうな、無限に拡大する想いwwwwww

当事者である徳島がやるなら「反省だな」と思いますし、被害者である千葉がやるなら「ケアだな」と思う。しかし、遠い鹿島で想いが爆発していた。「Jリーグ全体として、選手みんなが申し訳ないことをしたと思わないといけない」という大きなスタンスで自分たちも当事者の一部となり、自分とこのボールボーイに感謝するだけにとどまらず、「あのボールボーイ」のケアまでやり始めた。
早速ニッカンでも「WBCでホームランボールをかっさらわれて二塁打にされたときに、むしろ少年を気遣うコメントを出した山田哲人みたいですね」と言い出しています。ただ、アレは被害者の山田がケアしたという話ですが、まったく関係ないところから鹿島アントラーズが立ちあがった。立ちあがってしまった。
WBCで言うなら、ホームランボールかっさらった少年にオランダ代表チームからグローブが届くような話。そりゃまぁ同じ野球界の一員として責任を感じちゃったりもするのかもしれませんが、普通はそこまで想いを拡大しないだろうと。末端のヒラ社員が社長の葬式に出ていく感じで、「ダメじゃないけどお前なのか?」感が半端ない。
しかし、これこそ鹿島らしさなのかなとも思います。恥とか遠慮とかはぶっちぎって、「今ここで必要なこと」があればそれを全力で完遂する。それがついうっかり勝機を取り逃がすようなことを防いでいるのではないかと思います。「鹿島る」などと揶揄される時間稼ぎも、必要なことを全力でやった結果の姿でしょう。
確かに、あの事件を払拭するような明るく楽しいスタジアム作りが必要だった。どうせ世間は徳島ヴォルティスなんて名前には興味も関心もなく「Jリーガーがボールボーイを小突いた」と思っているのなら、その払拭を誰がやっても問題ないのです。そのことに思い至り、実践できることには素直に感心しました。おみそれしました。火中の栗を拾えば、その栗は美味しくほっくり焼けているものなんですね…!
↓想いよ届け!このゴールをあのボールボーイに捧げる!
「サッカーを止めて欲しくない!」
「苦しいこと辛いことがあっても」
「必ず反撃のチャンスがあるんだ」
「そのことを彼に示すために」
「あえてPKを与えてみた」
「そして自分で取り返してみた」
「このゴールを彼に捧げたい」
「彼への想いと」
「自分で失ったボールなら」
「自分で取り返せという」
「あの選手へのジワッとした嫌味をこめて!」
次の試合あたりで、あのボールボーイを招待したりせんかなwww
呼ばれたほうも「は!?」ってなるような怒涛のケアに期待www
↓当事者の千葉もケアにつとめたものの、コメント力などでインパクト負けは否めない!
自分のユニフォームにチーム全員のサインを入れてプレゼントというあたりに、「それ、いるかな?」という若干の疑問はわく!
しかし、被害者チームという点でインパクト薄は否めない!

ほかのチームも同じことをできたはずなのです。「今日はあのボールボーイのために絶対決めてやると思っていました」とか言ってみたり、試合後にボールボーイひとりひとりと握手してみたり、言われてみれば美味しいネタ作りのチャンスがたくさんあった。しかし、遠慮したか関係ないと思ったか、見逃してしまった。それは僕自身も勉強すべきどころだなぁと思いますし、鹿島はさすがだなぁと思うところでもあります。
鹿島と言えば、このゴールデンウィークにもとても抜け目のない施策をひとつ打っていました。5月3日にカシマスタジアムで「ゾンビパンデミックwith 鹿島アントラーズ カシマゾンビスタジアム」なるイベントを開催するというのです。要はスタジアムツアーと言いますか場内見学イベントなのですが、非常に抜け目のなさが光るイベントでもあります。
ゴールデンウィークは多くの人が外出をしたいと思う時期ですが、J1リーグで言えばその間の試合はリーグ戦2節とルヴァンカップ1節しかありません。ホームで試合ができるのはリーグ戦が1試合、ルヴァンカップがあっても2試合。鹿島はルヴァンカップはノックアウトステージからの出場なので、30日の試合のあとはゴールデンウィーク明けまで地元開催がありません。
せっかくのゴールデンウィークなのに、3日から7日までの五連休でお金を稼ぐ場がないのです。同じくルヴァンカップでシードされている浦和・ガンバ大阪・川崎は10節がホーム開催なのでまだいいのですが、鹿島は何もない。ただただヨソのチームの売り上げに貢献するだけという金にならない五連休です。
そこにスタジアムツアーを軸にして、ゾンビという味付けをした「有料イベント」をもってきた。スタジアムツアーだけならファンサービスで無料となりそうなところを、有料イベントにするために頭をめぐらし、体裁を整えてきた。ゾンビに扮した中田浩二さんと秋田豊さんと、普段着の名良橋晃さんが追いかけてくるところを想像したら、ちょっと見てみたい気もしてきます。
↓試合がなければイベントをやればいいじゃない!祝祭日にヒマしてるのはエンタメ企業の名折れ!
普段の土日なら行かない人も、ゴールデンウィークなら間違って行くかもしれない!
間違って鹿嶋市に行っちゃうかもしれない!
「何か観光名所くらいあるだろう」と思って!

鹿島と同じようにスタジアムを自由に使えるクラブばかりではありませんが、「何とかして金儲けできんかな?」と考えることはできたはず。五連休にホーム開催がないクラブはほかにもあるのですから。極端な話、サッカーをやらなくてもいいのです。サッカークラブがサッカー以外で金儲けしたらいけないなんてことはない。「やっちゃダメじゃないけど普通ならやらない」ところに突っ込んでいけるかどうか、それが大事なのではないか。なるほど、こういう普段からこういうマインドがあればこそ、ここ一番にも強いワケですね。
↓なお、畜生ペンギンもこの話題に乗っかって「やっちゃダメじゃないけど普通はやらない」ことをいつも通りに実行!
めぐりめぐってあのボールボーイをヤクルト戦に招待して山田がグローブあげるっていう超展開に期待!
たぶん、最初に呼んだ者勝ちです!
ヒドイ目に遭った人が楽しい目に遭う世界、素敵だと思います!
やられた。僕は改めて鹿島アントラーズという集団の貪欲さにほぞを噛みました。平均で地均しすると、言うほど強くないけれど、ここぞという大一番では不思議と勝ちを持っていく。「勝負強さ」として語られる鹿島らしさを見せつけられた想いです。
30日のJリーグは大きな注目を集める一戦でした。ゴールデンウィークということもありますが、それ以上に最近つづいていたJリーグ界隈での不祥事がホットな話題となっていました。ナチスっぽい旗、旭日旗をめぐるいざこざ、そしてボールボーイにキレて小突く…危険な集いのようなニュースが、注目というよりは監視の目を強めさせていた。
そこでどんな振る舞いをするかが大事だ、僕もそう思っていた。しかし、その一歩先を行く集団がいた。それが鹿島アントラーズ。鹿島はこのピンチを「これ上手いこと利用でけへんかな?」という、より高い意識でとらえていました。「ピンチを脱する」ではなく「ピンチをチャンスに変える」という発想で。
「え!?鹿島関係ないやん!?」
別にここ最近のいざこざに鹿島が絡んでいたわけでもなく、やり玉にあがっていたわけでもありません。本来なら事なかれ主義で、いつもどおりに静かに試合をやり過ごせば済んだこと。ヘンな絡み方をして飛び火するくらいなら、黙ってスルーが吉だったはず。しかし、鹿島はあえて突っ込んでいった。「火中の栗を拾うってよく言いますけど、それ、栗が拾えるってことですよね?」というギラついた目で…!
↓ゴメン、一回立ち止まって考えよう!何で、鹿島の昌子が、あのボールボーイに想い届けてるのだ?
か、か、関係ねぇぇぇぇぇぇ!!
お前どこからやってきた誰だよwwwwwwwwwww
↓魚心あれば水心!記者が話題をふると、どんどんあのボールボーイへの想いがあふれてくる鹿島勢!
29日のJ2千葉−徳島戦で徳島の選手がボールボーイを務めた少年に乱暴な行為をし、一発退場。昌子にとっても、胸につかえた出来事だった。「みんなも、当然知っていた。試合前にあらためては言わなかったけれど、みんなも気持ちは一緒だったと思う。Jリーグ全体として、選手みんなが申し訳ないことをしたと思わないといけない。もしかしたら、あの子がサッカーをしたくなくなってしまうかもしれない。2度とあってはならないこと」。途中出場したMF三竿健斗(21)も「みんな何かを感じていた。ベンチにいた選手では、ボールボーイの子たちに、いつも以上に話しかけたりしていた」と行動に移していた。【鹿島昌子“あのボールボーイ”に届け!想い込めV弾】
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2017年4月30日
徳島の選手がボールボーイを務めた少年に乱暴な行為をし、一発退場。昌子にとっても、胸につかえた出来事だった。 https://t.co/yzD47Epnoj#antlers #鹿島アントラーズ #ボールボーイ
「みんなも当然知っていた」
「みんなも気持ちは一緒だったと思う」
「みんな何かを感じていた」
「いつも以上にボールボーイに話しかけた」
何だコレwwwwwwwwwww
イイ話なんだけど何でコレが鹿島で展開されてんだよwwwwww
そのうち北朝鮮のミサイルを憂慮しだしたりとかしそうな、無限に拡大する想いwwwwww
価格:3,888円 |
当事者である徳島がやるなら「反省だな」と思いますし、被害者である千葉がやるなら「ケアだな」と思う。しかし、遠い鹿島で想いが爆発していた。「Jリーグ全体として、選手みんなが申し訳ないことをしたと思わないといけない」という大きなスタンスで自分たちも当事者の一部となり、自分とこのボールボーイに感謝するだけにとどまらず、「あのボールボーイ」のケアまでやり始めた。
早速ニッカンでも「WBCでホームランボールをかっさらわれて二塁打にされたときに、むしろ少年を気遣うコメントを出した山田哲人みたいですね」と言い出しています。ただ、アレは被害者の山田がケアしたという話ですが、まったく関係ないところから鹿島アントラーズが立ちあがった。立ちあがってしまった。
WBCで言うなら、ホームランボールかっさらった少年にオランダ代表チームからグローブが届くような話。そりゃまぁ同じ野球界の一員として責任を感じちゃったりもするのかもしれませんが、普通はそこまで想いを拡大しないだろうと。末端のヒラ社員が社長の葬式に出ていく感じで、「ダメじゃないけどお前なのか?」感が半端ない。
しかし、これこそ鹿島らしさなのかなとも思います。恥とか遠慮とかはぶっちぎって、「今ここで必要なこと」があればそれを全力で完遂する。それがついうっかり勝機を取り逃がすようなことを防いでいるのではないかと思います。「鹿島る」などと揶揄される時間稼ぎも、必要なことを全力でやった結果の姿でしょう。
確かに、あの事件を払拭するような明るく楽しいスタジアム作りが必要だった。どうせ世間は徳島ヴォルティスなんて名前には興味も関心もなく「Jリーガーがボールボーイを小突いた」と思っているのなら、その払拭を誰がやっても問題ないのです。そのことに思い至り、実践できることには素直に感心しました。おみそれしました。火中の栗を拾えば、その栗は美味しくほっくり焼けているものなんですね…!
↓想いよ届け!このゴールをあのボールボーイに捧げる!
「サッカーを止めて欲しくない!」
「苦しいこと辛いことがあっても」
「必ず反撃のチャンスがあるんだ」
「そのことを彼に示すために」
「あえてPKを与えてみた」
「そして自分で取り返してみた」
「このゴールを彼に捧げたい」
「彼への想いと」
「自分で失ったボールなら」
「自分で取り返せという」
「あの選手へのジワッとした嫌味をこめて!」
次の試合あたりで、あのボールボーイを招待したりせんかなwww
呼ばれたほうも「は!?」ってなるような怒涛のケアに期待www
↓当事者の千葉もケアにつとめたものの、コメント力などでインパクト負けは否めない!
千葉DF近藤直也、ボールボーイにチーム全員のサイン入りユニをプレゼント https://t.co/oqyAQNVf3U pic.twitter.com/nGjz8i9xd9
— Goal Japan (@GoalJP_Official) 2017年4月30日
自分のユニフォームにチーム全員のサインを入れてプレゼントというあたりに、「それ、いるかな?」という若干の疑問はわく!
しかし、被害者チームという点でインパクト薄は否めない!
【中古】 子どもの幸せにとって「いるもの」「いらないもの」 /多湖輝(著者) 【中古】afb 価格:198円 |
ほかのチームも同じことをできたはずなのです。「今日はあのボールボーイのために絶対決めてやると思っていました」とか言ってみたり、試合後にボールボーイひとりひとりと握手してみたり、言われてみれば美味しいネタ作りのチャンスがたくさんあった。しかし、遠慮したか関係ないと思ったか、見逃してしまった。それは僕自身も勉強すべきどころだなぁと思いますし、鹿島はさすがだなぁと思うところでもあります。
鹿島と言えば、このゴールデンウィークにもとても抜け目のない施策をひとつ打っていました。5月3日にカシマスタジアムで「ゾンビパンデミックwith 鹿島アントラーズ カシマゾンビスタジアム」なるイベントを開催するというのです。要はスタジアムツアーと言いますか場内見学イベントなのですが、非常に抜け目のなさが光るイベントでもあります。
ゴールデンウィークは多くの人が外出をしたいと思う時期ですが、J1リーグで言えばその間の試合はリーグ戦2節とルヴァンカップ1節しかありません。ホームで試合ができるのはリーグ戦が1試合、ルヴァンカップがあっても2試合。鹿島はルヴァンカップはノックアウトステージからの出場なので、30日の試合のあとはゴールデンウィーク明けまで地元開催がありません。
せっかくのゴールデンウィークなのに、3日から7日までの五連休でお金を稼ぐ場がないのです。同じくルヴァンカップでシードされている浦和・ガンバ大阪・川崎は10節がホーム開催なのでまだいいのですが、鹿島は何もない。ただただヨソのチームの売り上げに貢献するだけという金にならない五連休です。
そこにスタジアムツアーを軸にして、ゾンビという味付けをした「有料イベント」をもってきた。スタジアムツアーだけならファンサービスで無料となりそうなところを、有料イベントにするために頭をめぐらし、体裁を整えてきた。ゾンビに扮した中田浩二さんと秋田豊さんと、普段着の名良橋晃さんが追いかけてくるところを想像したら、ちょっと見てみたい気もしてきます。
↓試合がなければイベントをやればいいじゃない!祝祭日にヒマしてるのはエンタメ企業の名折れ!
普段の土日なら行かない人も、ゴールデンウィークなら間違って行くかもしれない!
間違って鹿嶋市に行っちゃうかもしれない!
「何か観光名所くらいあるだろう」と思って!
世界一に迫った日 鹿島アントラーズクラブW杯激闘録/田中滋【2500円以上送料無料】 価格:1,728円 |
鹿島と同じようにスタジアムを自由に使えるクラブばかりではありませんが、「何とかして金儲けできんかな?」と考えることはできたはず。五連休にホーム開催がないクラブはほかにもあるのですから。極端な話、サッカーをやらなくてもいいのです。サッカークラブがサッカー以外で金儲けしたらいけないなんてことはない。「やっちゃダメじゃないけど普通ならやらない」ところに突っ込んでいけるかどうか、それが大事なのではないか。なるほど、こういう普段からこういうマインドがあればこそ、ここ一番にも強いワケですね。
↓なお、畜生ペンギンもこの話題に乗っかって「やっちゃダメじゃないけど普通はやらない」ことをいつも通りに実行!
昨日の今日で早すぎだろ畜ペンwwwww pic.twitter.com/d2nXLz4kvQ
— koh (@koh24nov_) 2017年4月30日
めぐりめぐってあのボールボーイをヤクルト戦に招待して山田がグローブあげるっていう超展開に期待!
たぶん、最初に呼んだ者勝ちです!
ヒドイ目に遭った人が楽しい目に遭う世界、素敵だと思います!