ロサンゼルス=平山亜理
2017年5月1日09時41分
戦闘機「零戦」で日本の空を飛ぼうと、米カリフォルニア州で訓練している日本人がいる。ロサンゼルス近郊に住む飛行教官の柳田一昭さん(66)だ。
ブルルブンッ。
プロペラがごう音を響かせると、ふわっと機体が浮かび上がった。深緑の零戦が、遠くに消えていく。
操縦を終えた柳田さんは汗を拭きながら「感無量。軽くて操縦しやすい」と笑った。日本人パイロットによって日本で零戦を飛ばす「零戦里帰りプロジェクト」に挑戦中だ。
プロジェクトは、日本人実業家の石塚政秀さん(56)が計画した。石塚さんは、零戦1機を所有する。1942年に製造された三菱重工製の「22型」で、パプアニューギニアで墜落していた残骸を修理したものだ。これまでも零戦が戦後に日本の空を飛んだことはあるが、操縦はすべて米国人だった。
柳田さんによると、現在も空を…
残り:766文字/全文:1112文字
トップニュース
新着ニュース
あわせて読みたい
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部