ゴールデンウィークの間に圧倒的成長をしたい若手プログラマさんに丁度いいんじゃないでしょうか。
Java本格入門 ~モダンスタイルによる基礎からオブジェクト指向・実用ライブラリまで
- 作者: 谷本心,阪本雄一郎,岡田拓也,秋葉誠,村田賢一郎,アクロクエストテクノロジー株式会社
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/04/18
- メディア: 大型本
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Java本格入門をせろさんからいただきました。
よかったところ
この本で特に読むべきところを挙げるならば、「筆者は」で始まる部分です。
Javaには色々な文法やライブラリがありますが、数が多いため「どうするのが良いかわからない」と言ったこともしばしばあります。
そう言った事に対して、どういう考えでどんな選択をしているかが書かれています。
こういうのを前面に押し出した書籍は希少かなと。
ここだけ抜き出してもすごく価値があります。目立つようにしててくれたらいいのに。
言語仕様等、事実の解説はどうしても不足しますが、それは仕方ないところ。 プログラミング言語Javaはこの本よりも厚いですしね。
- 作者: ケンアーノルド,デビッドホームズ,ジェームズゴスリン,Ken Arnold,David Holmes,James Gosling,柴田芳樹
- 出版社/メーカー: 東京電機大学出版局
- 発売日: 2014/05/10
- メディア: 単行本
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膨大な範囲を扱っていますが、焦点を現場で使うものの現場の使い方に絞っているので、深さも十分なものになっています。 タイトルの「本格」にぴったり合っているんじゃないでしょうか。
微妙なところ
スベってなかった。
「ファイル操作を極める」のところが少々冗長と感じました。 ファイル操作のバージョンアップにおける変遷は業務では特に重要なので、Java6以前との対比は必要なんでしょうが・・・毎回繰り返す必要はないんじゃないかなーと。なんか他と記述レベルが違う感じ。
また、(序盤に集中しているのですが)誤りと思われる部分もそこそこありましたが、ほとんどは現場では実害を与えるものではないと思います。 仮に現場で誰かが言っててもスルーする*1程度ですね。
気づいたところをつらつら書こうかなと思ったのですが、そもそも対象読者が気にするものではないと思ったので、今回は書かないことにします。 チラシの裏(gist)に書いてってるので、そのうちリンクしようかな・・・
こんな人にオススメ
メインは業務でなんとかコーディングしている3-5年生くらいのプログラマさんかな。 がんばって読み砕けば、きっと以前の自分のコードを見て「うわぁ・・・」とか思えるはず。 自分のコードにコレジャナイ感を持っているなら是非どうぞ。
また、10年以上経験のある方もアップデートに良いと思います。 最新をある程度キャッチできてるつもりの私も「あ、こんなのあったんだ」みたいなのはありました。 読んで損するものではないでしょう。
後半にかけて急激にレベルが上がるので、序盤をなんとか読める程度の方にはなかなかハードな気はします。 入門とはいえ決して軽い門ではありませんが、まあ「門にも色々あっていいよね」とか言ってる人もいるんでいいんじゃないかな。
*1:さすがに面と向かって言われたら訂正しますが。