香港 市民団体が天安門事件を再現した展示会
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28年前、中国の北京で民主化運動が武力で鎮圧された天安門事件をめぐり、香港では、事件を伝える記念館が去年、閉館に追い込まれたのを受け、市民団体が当時の広場の様子を再現した期間限定の展示会が始まりました。
天安門事件は1989年6月、民主化を求めて北京の天安門広場や周辺に集まった学生や市民に、軍が発砲するなどして大勢の死傷者が出たもので、香港では3年前、市民団体が事件の資料などを紹介する記念館を設けました。しかし、記念館は、入居するビルの管理組合から「利用規約に反する」と訴えられて去年7月に閉館に追い込まれ、背景に中国の圧力があったと指摘されました。
その後、市民団体では、歴史的な事実を伝え続ける必要があるとして検討を進めた結果、香港の慈善団体の施設を使って期間限定の展示会を開くことになり、30日から展示が始まりました。会場には、当時の写真や、犠牲者が出た場所を示した地図が紹介されているほか、学生などが抗議のハンガーストライキを行った様子なども再現されています。
見学に来た香港の女子高校生は、「1国2制度が徐々に失われ、中国政府の影響が強まる中で、こうした展示はあとの世代が中国の歴史を知るために続けるべきだと思います」と話していました。市民団体は6月中旬まで展示会を開くとともに、再び常設の記念館を設立するための寄付を市民に呼びかけていくということです。
その後、市民団体では、歴史的な事実を伝え続ける必要があるとして検討を進めた結果、香港の慈善団体の施設を使って期間限定の展示会を開くことになり、30日から展示が始まりました。会場には、当時の写真や、犠牲者が出た場所を示した地図が紹介されているほか、学生などが抗議のハンガーストライキを行った様子なども再現されています。
見学に来た香港の女子高校生は、「1国2制度が徐々に失われ、中国政府の影響が強まる中で、こうした展示はあとの世代が中国の歴史を知るために続けるべきだと思います」と話していました。市民団体は6月中旬まで展示会を開くとともに、再び常設の記念館を設立するための寄付を市民に呼びかけていくということです。