吉田耕一
2017年5月1日03時00分
高千穂町の旧高千穂鉄道跡を走る観光用の新型車両「グランド・スーパーカート」が、大型連休序盤から全便満席の大盛況だ。爽やかな薫風、新緑に萌(も)える峡谷――。一回り大きくなった車両で快適に高千穂の初夏を味わえる。発着する旧高千穂駅では、県外からの家族連れなどが目立つ。
運行する高千穂あまてらす鉄道によると、新型は3月26日から運行している。空港の貨物運搬作業車を改造した車両で全長約16メートル。従来の「スーパーカート」は軽トラック2台を逆向きにつないだ改造車で同7メートル。動力車のエンジンは排気量660ccから2500ccに強化され、乗客定員は18人から30人に増えた。
観光シーズンに満席続きで乗れない客が多く、故障による運休も多かったため新型を導入。客車を牽引(けんいん)する往路の動力車を「天照(あまてらす)号」、復路の動力車を「須佐之男(すさのお)号」と名付けた。
時速30キロ未満で、高千穂鉄…
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