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人を動かす、7つの「しつもんマインド」とは

質問力で勝つ(2)

2017年5月1日(月)

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 人は1日に約2万回以上、自身に質問を投げかけていると言われている。だからこそ、質問の「質」や「投げかけ方」を改善すると、思考がより深まり、質問から導き出される「答え」も飛躍的にレベルアップし、革新的なアイデアの発想や難しい課題の解決につながる。こうした「質問の力」をビジネスに応用する専門家がいる。「しつもんコンサルタント」の河田真誠氏だ。近著『革新的な会社の質問力』の中で河田氏は、人は問題や課題に直面すると、「答え」を他社の成功事例など外部から探そうとするが、本当に必要な答えは悩んでいる企業や経営者自身の内側にあり、質問を使えば本当に必要な答えを自力で引き出せるようになると説く。河田氏に、ビジネスで結果を出すための質問力の身につけ方と、実践的活用法をレクチャーしてもらった。

(柳本 操 = フリーライター)

河田真誠(かわだ・しんせい)
しつもん経営研究所(有)代表取締役。1976年生まれ。広島でデザイン会社の経営や、口コミだけで1000人規模のイベントを毎月主催した経験をもとに、独自の集客プログラムを開発し、企業へのコンサルティングを始める。教えるのではなく「しつもん」をするスタイル、わかりやすい切り口、そして実際に結果が出るコンサルが評判を呼び、全国にクライアントを持つ。集客、問題解決、マネジメント、営業など、企業コンサルティングでの「しつもん」のノウハウをまとめて、「しつもん経営」としてプログラム化し、多くの企業にコンサルティングや研修として提供している。最近では、企業でしつもんする「しつもんコンサルタント」の育成や、起業家支援、ビジネスモデルのプロデュースにも力を入れている。

しつもんの効果を左右する「しつもんマインド」

 前回は、しつもんがビジネスにおける新たな発想を促す突破口となること、また、しつもんといってもいろいろな種類があることをお伝えしました(相手のためになる良質な質問を、ほかの質問と区別するため、ひらがなで「しつもん」と表記しています)。

 今回は、しつもんをビジネスの現場に取り入れる前に、必ず知っておいていただきたい「しつもんマインド」について話します。しつもんマインドとは、「しつもんする側が備えておくべき心構えやスタンス」のことです。

 実は、しつもんの文言をマニュアルのように暗記するだけでは、しつもんが効果を発揮することはありません。同じ文言でも、どんなマインドを持った人がその言葉を発するかで、相手に与える効果はまったく異なるのです。

大事なのは「何を言うか」ではなく「どんなマインドで言うか」

 例えば、上司が部下に「いま、できることがあるとしたら何?」というしつもんを投げかけたとします。新たな課題に取り組もうとしている部下の「最初の一歩」を見つけてあげたいというマインドを持つ上司が使えば、とても効果を発揮するはずです。

 ところが、暇そうに見える部下に向かって、同じ文言を嫌みを込めて言うこともできます。前回の「質問の分類」で見ると、こちらは「しつもん」ではなく「尋問」になってしまいます。

 しつもんで大切なのは、「何を言うか」よりも、「どのようなマインドでしつもんを発するか」ということなのです。同じアドバイスでも、自分が尊敬している人から言われると、より聞く耳を持ちますよね。それと同じです。

 しつもんの力を最大限に活かすには、自分自身の人間性や「相手のため」という心のスタンス、つまり「しつもんマインド」を鍛えることが重要です。

 しつもんの良さを最大限に活かすために身につけるべき「しつもんマインド」は7つあります。少し遠回りのようですが、しつもんの上達だけでなく、これから先、何が起こるか予測できない時代を生き抜くためのビジネスセンスを鍛えるうえで欠かせないものです。少しずつでかまいませんので、日常の中で意識してみてください。

 では、1つずつ解説していきましょう。

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「人を動かす、7つの「しつもんマインド」とは」の著者

柳本 操

柳本 操(やなもと・みさお)

ライター

1968年、徳島県生まれ。早稲田大学教育学部社会科卒業。広告制作プロダクション、編集プロダクションを経て1993年に独立。心と体、食、医療、農業、人物、家族のルポルタージュを主なテーマとして、雑誌や書籍、ウェブコンテンツの編集・取材・執筆を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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