こんばんは。田中嘉人です。
GW真っ只中ではありますが、私本日4月30日をもちまして、エン・ジャパンを退職します。そして、フリーのライター/エディターとして独立します。
2008年4月にエン・ジャパンに入社し、在籍期間は9年1ヶ月にも及びます。ご指導いただいた上司、先輩、同僚、後輩、家族、そしてお仕事を通じてやり取りさせていただいた社外のみなさまのおかげで、忍耐力のない僕がこんなに長く働くことができました。
本当にありがとうございました。
退職エントリーを書くなんて、最初で最後かもしれないので、エン・ジャパンでの9年1ヶ月を振り返ってみたいと思います。
よろしければお付き合いください。
|求人広告のコピーライター時代(2008~2014)
エン・ジャパン入社の経緯はこちらの記事にまとめていただいているので割愛します。
どうにかこうにか滑り込めたエン・ジャパンだったのですが、もともとマス広告のコピーライターにチャレンジしたかった僕にとって「求人広告のコピーライター」という仕事は決して満足のいく就職先ではありませんでした。
でも、ひとつひとつの求人広告に真摯に向き合う上司や先輩たちの姿を見て、少しずつ考え方が変わっていきました。制限があるなかで最大のパフォーマンスを出す先輩たちはめちゃめちゃカッコ良かった。
そしてなにより「求職者の人生を左右する(可能性がある)広告」だからこその重みがある。責任がある。仕事の意味を知りました。教えてくれたのは、現場配属となった僕を最初に受け入れてくれた城戸内大介さんです。
(第一印象は最悪でした。社内の男性でひとりだけ金髪だし、いつも黒とか黄色とかどこで売ってるのかわからないシャツ着てるし、首元にはゴールドのネックレスが光ってるし、いつも誰かを殴ってるし、女子社員にセクハラまがいのことをしてるし…この人の部下になる奴はかわいそうだなと思っていたら、自分が配属になりました)
僕にとって上京してよかったことのひとつが城戸内さんとの出会いだと思います。当時もグループの一番偉い人だったのに、一番下っ端の僕と毎晩のように飲みに行ってくれました。リーマンショックがあってグループが解体して、いわゆる上司部下の関係ではなくなってからも、朝方まで飲んだり、ときにはカープを応援するために休日に横浜スタジアムまで行ったり…。
仕事の話はしなくて、いつもくだらない話ばかりしていました。でも、ふと見せる漢の背中をいつしか追いかけるようになっていました。
…すみません。話を戻しましょう。
そのあと名古屋へ転勤したり、かと思ったら1年2ヶ月で東京に戻ってきたり…少しずつ役割は変わりながら、いろいろな仕事にチャレンジさせていただきました。
フォーマットに沿ってコピーを書く仕事から、デザイン性の求められるアイキャッチ画像をつくる仕事、Webデザインっぽい仕事、動画を撮影・編集する仕事…できることが増えていくというシンプルな成長を実感しながら、約6年求人広告の制作として働きました。
個人的に良い経験だと感じているのは、いわゆる中小企業の求人広告づくりを担当する機会が多かったこと。知名度はないけど、キラリと光る技術があったり、ほっこりしてしまうような風土があったり。ぶっちゃけ人気はない。でも、そこには毎日イキイキと働いている人たちがいる。彼らのメッセージを届け、採用活動を成功へと導くことが自分の介在価値なんじゃないか、と思うようになっていました。
|Webメディアの編集・ライター時代(2014〜2017)
ただ、ある日自分が担当していた求人サイトがクローズすることに。
僕は社内ニートまっしぐら状態。そんなときに僕を拾ってくれたのが、CAREER HACKをはじめとするWebメディアの編集チームでした。
なんと当時のチームリーダーは、求人サイトの制作から離れた城戸内さん。またしても城戸内さんに助けていただいたわけです。ありがたいことにCAREER HACKに関われるようになってからは、それはそれは刺激的…!城戸内さんはもちろん、現CAREER HACK編集長の勝也さん、元編集長の松尾くんなどなど、切れ者ばかりのなかで焦りを感じながらもエキサイティングな日々を過ごしていました(どデカイ失敗も何度かしてしまったけど)。
1年もすると、先述した介在価値をより強く感じるようになりました。ある方から「田中が取材・執筆しなければ、このメッセージは世の中に届けられなかったんだよ」と言われたことがあったからです。
文章力や取材力に向き合うようになったのもこの頃から。「もっと情報を発信したい人の力になりたい」。そういう気持ちが芽生え始めました。
そんなときCAREER HACKを通じて、社外に友達ができました。柿次郎くん、モッチー、田村くん、野間さん、かじくん、ねじくん、宮川さん、新海くん、カメントツくん…彼らとは毎週のように飲みに行ったり、岐阜や熊本などの地方へ出かけたり…
くだらない話をしながらも仕事で見せるまなざしのカッコよさに刺激を受けまくっていました。
|なぜ辞めるのか?
組織は少しずつ形を変えながらも、素敵な仲間たちに恵まれて働けている。
仕事も満足している。
では、なぜ辞めるのか。
僕は求人広告の制作時代に実家(静岡)の母親からこんな相談を受けたことがありました。「今パートで働いている工場が閉鎖になる。このままじゃクビになっちゃうんだけど、どうにかならないか」と。
僕はどうにもできなかった。エン・ジャパンはもちろん、さまざまな求人サイト、求人誌をくまなくチェックしたけど、還暦目前の母親が応募できる求人がなかった。人材業界で働いていたのに、力になれなかったんです。
「静岡にもっと求人があれば」
「静岡で働きたいという人がもっといれば」
「もっと世の中に静岡の魅力が届いていれば」と。
…そんなことを考えながら落ち込みました。
でも、今は思うんです。自分が静岡(や同様の課題を抱えている地域)のメッセージを発信すればいいんだ、と。微力かもしれないけど、ひとりでも多くに届けることができるのならばそれは価値なんじゃないか、と。より人や地方に向き合っていくために、エン・ジャパンを離れることにしました。
|これからどうするのか?
ただですね…当然まだまだライターや編集者としての実績は浅い…このままではきっと路頭に迷ってしまう…。
ということで、なんと超ありがたいことにエン・ジャパンとは業務委託契約を結ばせていただくことになりました。CAREER HACKにも、それ以外のメディアにも継続的に関わっていきます(CAREER HACKで「取材します」ってお伝えしてそれっきりになってる方、ご安心ください!!というか、すみません!!)。本当にありがたい…!
他にもいくつかチャレンジさせていただいているプロジェクトがあるので、決定しましたらFacebookやTwitterなどで発信していきます。
|というわけで。
9年1ヶ月という期間でしたが、エン・ジャパン、というか一緒に働いたみなさんには感謝しかありません。
特に最後のチームで一緒にがんばった勝也さん、手塚さん、大塚くん、野村さん、ヨシトモくん、まっさん、ありがとうございました。そして、河合さん、寺田さん、やすさんには、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
みなさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Twitter:田中嘉人|たなかよしと (@yositotanaka) | Twitter
Facebook:https://www.facebook.com/yoshito.tanaka.10