【建築学から検討する家相とは】

jic6.20_196.jpg私たちの住む家は太陽・土壌・大気・磁力など自然のエネルギーを強く受けています。
実際設計をする際に建てる土地の状況(道路付け・周囲の環境)を調べますが、必ず太陽の位置や方位を確認します。
陽当たりの良い方向・悪い方向、湿度、地盤の状態など自然の条件の中でいかに快適に暮らせるか、最適な間取りを設計するために必要最低限なことです。
この自然のエネルギーが生活にどれだけ大きな影響を与えているかを知りましょう。私たちは自然の中で生き、自然の恵みを受け生活しています。そして私たち人間や科学がどれだけ発展しようとも自然のエネルギーは人間がコントロールできないものでもあります。ですからその作用を決して無視することはできないのです。

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家相学はたしかに迷信的なところもあり科学が発展した現在に当てはまらないものもありますが、建築基準法の基本になるものなど理にかなった考えもあります。
例えば床の高さや、換気口など、建築基準法もない江戸時代の頃から家相書に記されており実際に現在も同じ数値が使われています。

迷信や占術的なものだけではなく、家相学は日本の風土にあった家を建てるための自然との調和の方法・先人の知恵ともいえるのではないでしょうか。

住宅金融公庫の調査で『住宅を建てるにあたり家相を考慮した』と答えた方は50%を上回ったとあります。家は一生の大きな買い物ですから、長い歴史の中で残されてきた知恵を活用しない手はありません。