閉校式で多くの歴代卒業生たちと校歌を歌う別府羽室台高の生徒=4日、別府市 本年度末で閉校する別府市の別府羽室台高校で4日、最後の卒業式と閉校式があった。母校の伝統や誇りを胸に、98人がそれぞれの進路に向かって学びやを巣立ち、34年の歴史に幕を下ろした。 卒業式で志賀信幸校長が一人一人に卒業証書を手渡し、「社会を知り社会を支える人間、人を尊重し大切にできる人間になってほしい」と式辞。「旅立ちの言葉」として卒業生代表の種崎ちなみさん(18)が「母校がなくなるのは寂しいが、最後の生徒としての誇りを持ち続けたい」と述べた。保護者代表の佐藤千絵さんが謝辞。卒業記念品として閉校記念ファイル一式を贈った。 閉校式には多くの卒業生も出席した。同窓の長野恭紘市長、小島健一同窓会長らがあいさつ。生徒会長の伊藤健太さん(18)が「校訓や校歌をずっと守り続けたい」と述べた。 続いて閉校イベントがあり、プロ野球ロッテで活躍したOB大塚明さんらのビデオメッセージを紹介。全員で校歌を歌った。 同校は1983年に開校。普通科と外国語科があり、本年度の98人を含め6808人が卒業した。 【3カ年皆勤】峰桃花、渡辺悠太、菅莉穂、市原晴美、藤内雪乃