神戸山口組 一部が離脱し 新組織立ち上げる動き
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国内最大の指定暴力団「山口組」からおととし分裂した「神戸山口組」で、傘下団体の一部が離脱して新たな組織を立ち上げる動きがあることが警察などへの取材でわかりました。警察は、新たな抗争につながるおそれがあるとして警戒を強めています。
神戸山口組はおととし8月、関西地方を中心とした組が山口組から離脱して結成されました。
警察庁によりますと、組員と準構成員などを合わせた人数は去年の年末時点で5500人ですが、神戸山口組の二次団体で組の運営に関わる直参と呼ばれる幹部が率いる団体の一部が離脱して、新たな組織を立ち上げる動きがあることが警察などへの取材でわかりました。
警察や関係者によりますと、背景には幹部の昇格や組織運営をめぐって反発があると見られるということで、30日、新たな組織を立ち上げる団体の関係者が兵庫県尼崎市で会合を開き、今後について協議しました。新しい組織は「任侠団体山口組」と名乗るということです。
警察は、神戸山口組の分裂が新たな抗争につながるおそれがあるとして、情報収集を進めるとともに警戒を強めています。
警察庁によりますと、組員と準構成員などを合わせた人数は去年の年末時点で5500人ですが、神戸山口組の二次団体で組の運営に関わる直参と呼ばれる幹部が率いる団体の一部が離脱して、新たな組織を立ち上げる動きがあることが警察などへの取材でわかりました。
警察や関係者によりますと、背景には幹部の昇格や組織運営をめぐって反発があると見られるということで、30日、新たな組織を立ち上げる団体の関係者が兵庫県尼崎市で会合を開き、今後について協議しました。新しい組織は「任侠団体山口組」と名乗るということです。
警察は、神戸山口組の分裂が新たな抗争につながるおそれがあるとして、情報収集を進めるとともに警戒を強めています。
神戸山口組の勢力と抗争
神戸山口組は兵庫県淡路市に本部を置く指定暴力団で、おととし8月、関西地方を中心とした13人の組長が山口組から離脱して結成されました。
警察庁によりますと、神戸山口組の組員と準構成員などを合わせた人数は去年の年末時点で35の都道府県で5500人、指定暴力団22団体のうち山口組の1万1800人、住吉会の6600人に次ぐ3番目の勢力で、去年4月には暴力団対策法に基づく指定暴力団に指定されました。
分裂以降、山口組と神戸山口組の対立抗争と見られる事件が全国で相次ぎ、警察庁によりますと、対立抗争状態にあると警察が判断した去年3月7日から1年間で、双方の団体による抗争と見られる事件は19の都道府県で44件に上りました。
このうち33件が去年3月に集中し、5月には岡山市で神戸山口組系の暴力団幹部が拳銃で撃たれて殺害されました。同じ5月には双方の団体の間で和解に向けた話し合いが行われたものの決裂したということです。
暴力団排除条例に基づく対策が強化され暴力団の資金源の確保などが難しくなる中、警察は新たな分裂が抗争の激化につながるおそれがあるとして警戒を強めています。
警察庁によりますと、神戸山口組の組員と準構成員などを合わせた人数は去年の年末時点で35の都道府県で5500人、指定暴力団22団体のうち山口組の1万1800人、住吉会の6600人に次ぐ3番目の勢力で、去年4月には暴力団対策法に基づく指定暴力団に指定されました。
分裂以降、山口組と神戸山口組の対立抗争と見られる事件が全国で相次ぎ、警察庁によりますと、対立抗争状態にあると警察が判断した去年3月7日から1年間で、双方の団体による抗争と見られる事件は19の都道府県で44件に上りました。
このうち33件が去年3月に集中し、5月には岡山市で神戸山口組系の暴力団幹部が拳銃で撃たれて殺害されました。同じ5月には双方の団体の間で和解に向けた話し合いが行われたものの決裂したということです。
暴力団排除条例に基づく対策が強化され暴力団の資金源の確保などが難しくなる中、警察は新たな分裂が抗争の激化につながるおそれがあるとして警戒を強めています。