Resilient File System (ReFS)は、Windows Server 2012 から搭載された新世代のFile Systemです。
ReFSの内部バージョンは、Windows Server 2012登場時が1.0、Windows Server 2016 TP2から2.0、TP4から3.0、Windows Server 2016では3.1とされています。
Windows 10 Creators Updateでは、3.2が搭載されています。
ReFSのバージョンは、
fsutil fsinofo ReFSinfo ドライブレター:
で確認できます。
ReFSの特徴
回復性
Resilientの名の通り、ファイルシステムとして備えるデータの破損に対する回復能力が、ReFSの最大の特徴です。データが大容量化しストレージも大容量化するに伴い、ビット腐敗による一部のデータの破損は致命的なものになりかねません。
ReFSでは、メタデータ(あるいは「整合性ストリーム」を有効にするとファイル)のチェックサムを用いてファイルの破損を確実に検出します。
同じくWindows Server 2012から導入された「記憶域スペース」の回復性を備える(ミラー/パリティ)スペースと併用する場合は、検出された破損を自動的にかつボリュームのダウンタイムを伴わずに修復できるのが特徴です。
スケーラビリティ
拡大する一方のデータサイズに伴い、ファイルの最大サイズやボリュームの最大サイズは従来のNTFSから大幅に拡大されています。
Windows Server 2016 の ReFSの主な新たな特徴
ブロックの複製(Block Cloning)
ReFSはファイルが使用する物理ディスク内の領域(論理セクター)をメタデータで管理し、メタデータは複数のファイルが同一の論理クラスターを共有することを可能にしています。
これにより、ReFSではボリューム内でファイルを複製する場合、メタデータの操作(メタデータ内の論理クラスターの割当と変更)で完結し、物理データの操作は不要になります。
物理的なデータの実際の書き込みが行われずディスクI/Oは最低限に抑えられることから、パフォーマンスが大きく向上します。
たとえばVMの操作が高速に
Windows Server 2016のReFSに関するデモでVMのチェックポイント操作がよく用いられます。
ReFS v3のブロックの複製により、VMのチェックポイントのマージ操作に要する時間は大幅に短縮されます。
例えば、NTFS上では5分要したチェックポイントの削除が、ReFS V3上では5秒で終わるデモなどがおこなれています。
たとえば雛形データの複製も高速に
ISOイメージや、プロジェクトで共通的に利用する雛形データを新たなプロジェクトに複製するなどの共有フォルダー内の操作など、あらゆるファイルのコピー操作が高速になります。
リアルタイムでの階層の最適化
ReFS v3.1ではリアルタイムでの階層の最適化(Real-Time Tiering)をサポートしています。
高いパフォーマンスを期待する階層(パフォーマンス階層)と、容量を期待する階層(容量階層)の2つの階層に分け、たとえばパフォーマンス階層にSSDを利用したミラースペース、容量階層にはHDDを利用したパリティスペースなどといったかたちです。
ReFSは、これらの2つの階層の間でのデータの移動をリアルタイムに行います。
共有ストレージのCSVでの利用は推奨外
Microsoftのドキュメントでは、ReFSの利用は以下の構成が推奨されています。
- 記憶域スペースダイレクト(Storage Space Direct、S2D)
- 記憶域スペース(Storage Space、SS)とSASドライブエンクロージャー
- ベーシックディスク
いわゆる共有ストレージ(iSCSI, FC SAN, Shared SASなど)を用いて作成したCluster Shared Volume(CSV)でのReFSの利用は推奨されていません。