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神戸山口組から離脱した組長らが集まるとみられる古川組の事務所。多くの報道関係者や警察官が待機する=30日午後、尼崎市東難波町
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神戸山口組から離脱した組長らが集まるとみられる古川組の事務所。多くの報道関係者や警察官が待機する=30日午後、尼崎市東難波町
古川組事務所に姿を見せた織田絆誠・山健組副組長=30日午後、尼崎市東難波町
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古川組事務所に姿を見せた織田絆誠・山健組副組長=30日午後、尼崎市東難波町

 指定暴力団神戸山口組(本拠地・兵庫県淡路市)から複数の直系組長が離脱し、新組織「任俠団体山口組」を設立することが30日分かった。離脱組が同日、尼崎市内で記者会見を開いた。この結果、神戸山口組は分裂状態に入った。

 離脱したのは、神戸山口組の中核団体だった「山健組」(神戸市中央区)の幹部のほか、複数の直系組長ら。会見で離脱した理由について「本来の山口組に戻すために立ち上がった神戸山口組だったが、実態は何も変わらなかった」などと現状への不満を語った。新組織には組長を置かないという。

 2015年8月、指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から神戸山口組が分裂。兵庫県警などは、今回の離脱で三つどもえの対立となり、大規模な抗争につながる恐れもあるとみて、警戒と情報収集に全力を挙げている。

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