韓国大統領選 革新系ムン候補リード 中道系アン候補が追う展開

韓国大統領選 革新系ムン候補リード 中道系アン候補が追う展開
来月行われる韓国大統領選挙に向けて、30日から投票用紙の印刷が始まりました。革新系のムン・ジェイン(文在寅)候補が選挙戦をリードする中、保守系の候補たちが30日までに中道系のアン・チョルス(安哲秀)候補に一本化するかどうかが焦点でしたが、各陣営にそうした動きはなく、選挙はムン候補をアン候補が追うという構図で展開していくことになります。
5年に1度の韓国大統領選挙は、パク・クネ(朴槿恵)前大統領が一連の事件で罷免されたことを受けて、投票日が来月9日に前倒しされて行われます。

30日は投票用紙の印刷が始まり、ソウル市内の印刷所では、白い用紙に候補者の名前と所属政党の一覧を印刷する作業が行われました。

選挙戦は、革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン候補が世論調査でトップを維持し、中道系の政党「国民の党」のアン・チョルス候補が追い上げをはかっていて、投票用紙の印刷が始まる30日までに保守系の候補2人が立候補を取り下げて、アン候補に一本化するかどうかが焦点となっていました。しかし、各候補は選挙戦最終日まで運動を続けるとしていて、候補者の一本化の動きが見られないことから、選挙はムン候補をアン候補が追うという構図で展開していくことになります。

世論調査機関「韓国ギャラップ」の最新の調査によりますと、ムン候補が40%、アン候補が24%と、16ポイントの差がついています。ただ、世論調査では、最終的に誰に投票するかまだ決めていない人も多いと言われていて、アン候補が残りの選挙戦で保守層からの支持をどれだけ取り付けられるかに注目が集まっています。