ニュース7 2017.04.29

北朝鮮の挑発行為が、止まりません。
弾道ミサイルをまた発射しました。
国際社会が圧力を強める中での強行です。
こんばんは。
ニュース7です。
北朝鮮の真意はどこにあるのでしょうか。
アメリカが武力行使も辞さない構えで圧力を強め、後ろ盾となってきた中国まで、北朝鮮に自制を求めたとされる中で、北朝鮮はきょうまた、弾道ミサイルを発射しました。
トランプ大統領はツイッターで、中国の願いをないがしろにした、ひどいと、北朝鮮を非難しました。
大型連休初日。
けさの東京メトロ渋谷駅です。
電光掲示板には、安全確保という文字が。
別の駅で乗客が撮影した映像では。
東京メトロはすべての路線で、午前6時7分から、およそ10分間、運転を見合わせました。
北陸新幹線と東武鉄道も一時、運転を見合わせました。
菅官房長官は、臨時に記者会見しました。
防衛省によりますと、弾道ミサイルが発射されたのは、北朝鮮のプクチャン付近。
北東方向に1発発射され、およそ50キロ離れた内陸部に落下したと推定されるということです。
日本への直接の影響はなく、飛行の状況などから、発射は失敗だった可能性があるということです。
北朝鮮によるミサイル発射は、今月に入り3回目です。
これまでの2回は、東部のシンポ付近からでした。
空軍基地があるプクチャンで発射が確認されたのは、去年以降では今回が初めてです。
北朝鮮としては、さまざまな場所からの発射で、移動式の発射台による奇襲能力の高さを誇示しようとした可能性があります。
その北朝鮮を威圧するアメリカ軍の空母カール・ビンソン。
海上自衛隊と共同訓練を行いながら、太平洋を北上し、きょう午後、日本海に入りました。
28日には、国連安全保障理事会の閣僚級会合が開かれ、北朝鮮による核開発への対応を協議。
ここでアメリカは。
ティラーソン国務長官はさらに、中国の王毅外相と会談。
北朝鮮の核・ミサイル問題での協力を、中国に改めて求めました。
こうして圧力が強まる中でも弾道ミサイルの発射を強行した北朝鮮に、トランプ大統領は。
トランプ大統領はツイッターに、北朝鮮は、中国と非常に尊敬されている習近平国家主席の願いをないがしろにした。
ひどいと書き込み、北朝鮮を非難しました。
北朝鮮によるきょうのミサイルの発射。
自衛艦隊の元司令官は、経済制裁などに抗議する意図があったのではないかと指摘しました。
アメリカ軍の今後の対応については。
ではワシントン支局の田中記者に聞きます。
圧力を強める中でも、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を強行したことについて、アメリカはどう受け止めているんでしょうか。
今回のミサイル発射は、ティラーソン国務長官が国連の安全保障理事会で、北朝鮮に核・ミサイル開発計画を断念させるため、各国に圧力の強化を呼びかけた直後に起きただけに、強い不快感を抱いていると見られます。
そしてトランプ政権としては、これを受けて、制裁などを通じた、圧力強化の包囲網に加わるよう、国際社会への働きかけをさらに強めると見られます。
とりわけ、北朝鮮の後ろ盾の中国が、一層、圧力を加えることを期待しています。
アメリカは中国がこれまで一定の協力をしているという認識で、トランプ大統領みずから、北朝鮮が中国のメンツを潰したと非難したのも、引き続き役割を果たしてほしいという思惑が含まれているとも受け止められます。
一方で、トランプ政権の高官は、中国がアメリカにどこまで協力する気なのか、試すともしています。
このため、中国に一層の対応を迫っていく考えです。
続いて中国総局の高木記者に聞きます。
アメリカは中国が圧力を強めることに期待しているようですが、その中国は、どう対応するんでしょうか。
中国は北朝鮮が今月25日の記念日に核実験を行わなかったことは、重要なシグナルだと捉え、対話へと流れを変えようとしていたやさきだけに、きょうのミサイル発射には、水をさされた形です。
北朝鮮が再三の呼びかけを無視して、核・ミサイル開発を加速させている現状は、中国にとっても容認しがたく、国境を接するみずからにも火の粉が降りかかりかねないと、危機感を強めています。
一方で、中国の責任ばかりが叫ばれるのは筋違いだという思いもあって、王毅外相は、国連での演説で、解決の鍵は中国の手中にはないと述べて、米朝双方にくぎを刺しました。
中国は今後、経済的結び付きをてこに、北朝鮮への圧力を強めていくものと見られますが、これはあくまで北朝鮮に核開発を思いとどまらせて、対話の枠組みへと引き出すための圧力です。
中国の役割への期待を強めるトランプ政権の動向をにらみながら、どこまで北朝鮮に圧力をかけていくべきか。
中国は慎重に判断していくものと見られます。
そして、安倍総理大臣です。
ロシアでプーチン大統領と会談。
北朝鮮情勢への対応で協力していくことで一致しました。
さらに、イギリスのメイ首相とも会談し、北朝鮮への対応などで緊密に連携していくことを確認しました。
そして先ほど、ロンドンで記者会見し、アメリカと連携してきぜんとして対応していくとともに、中国の役割は重要だとして、その役割を確実に果たすよう求めました。
9割を占める中国の役割は極めて重要であります。
私も中国の対応を注目しています。
中国が北朝鮮の非核化に向けて、安保理決議の履行を含め、建設的な役割を確実にしっかりと果たしていくことを期待しています。
また北朝鮮を巡る6か国協議を直ちに開催できる状況にはないという認識を示しました。
ロンドンで取材に当たっている政治部の内田記者に聞きます。
安倍総理大臣は記者会見で、アメリカと連携し、きぜんとして対応していくとともに、中国が役割を確実に果たすよう、求めていましたね。
今後、北朝鮮にどう対応していくんでしょうか。
安倍総理大臣は、プーチン大統領、メイ首相との会談でも、北朝鮮情勢について、時間を割いて協議し、挑発行動を自制させるため、圧力強化に協力を求めました。
ただ、プーチン大統領は北朝鮮による核やミサイル開発を容認しない姿勢を示しつつも、対話を重視する考えを明らかにしたほか、国連の安全保障理事会の閣僚級会合でも、北朝鮮に影響力のある中国、ロシアは日本やアメリカなどとは一線を画しました。
安倍総理大臣としても軍事衝突など最悪の事態を避けるため、アメリカなどと連携し、来月のG7サミットなどを通じて、国際的な包囲網を構築していきたい考えです。
ただ、対話による解決を目指した過去の6か国協議などの取り組みは、成果を上げることができず、逆に、北朝鮮に核開発などを進める時間を与えてしまった苦い思いが、日米両国にあるのも事実で、今後、中国、ロシアからいかに積極的な対応を引き出せるかが焦点となります。
ここまで北朝鮮のミサイル発射についてお伝えしました。
次です。
就任から100日となったアメリカのトランプ大統領。
これまでの成果を強調し、引き続きアメリカ第一主義を掲げて政権運営に当たる決意をアピールしました。
この間に、達成を目指してきた公約は、どの程度実現できたのでしょうか。
ビデオ演説を公開したトランプ大統領。
この中で、成果を強調しました。
トランプ大統領が公約として掲げた、100日の間の行動計画。
どの程度実現されたのか、主な5つを見てみます。
まず、雇用を守るためとして、TPP・環太平洋パートナーシップ協定からは離脱。
空席だった連邦最高裁判所の判事に、保守派の人物を就任させました。
一方、中東などからの人の入国を制限する大統領令は、裁判所の判断で執行停止に。
さらに、メキシコとの国境沿いに建設する壁は、建設のメドが立っていません。
そしてオバマ前大統領が推進した医療保険制度改革、いわゆるオバマケアの撤廃も議会の反対で代替案は取り下げに。
厳しい政権運営を迫られています。
それでもトランプ大統領は、強気の姿勢を崩していません。
就任100日に合わせて行われた世論調査の支持率は、42%と、戦後の歴代大統領の中で最も低い結果に。
ただ、去年の大統領選挙でトランプ氏に投票した人の96%が、判断は正しかったと答えるなど、アメリカ社会は今も分断が解消されていません。
こうした中、際立っているのが、トランプ大統領とアメリカの主要メディアとの確執です。
記者たちは、トランプ大統領が就任以来、主要メディアを抵抗勢力とみなし、批判を強めていることに、危機感を募らせています。
ワシントンポストの本社です。
このように、数々の賞を受賞している有力紙です。
選挙中、トランプ大統領のスキャンダルを追及するなどしたワシントン・ポスト。
その記者のデービッド・ナカムラさんです。
オバマ政権当時からホワイトハウスを取材していますが、取材現場の雰囲気は、大きく様変わりしたといいます。
ホワイトハウスの記者会見で、優先的に質問の機会が与えられるのは、保守系のメディア。
トランプ大統領が政権に批判的なメディアのインタビューに応じることはほとんどありません。
就任から100日が過ぎても解消されないアメリカ社会の分断と確執。
トランプ大統領の対応が問われています。
きょうは各地で強風による被害が相次ぎました。
上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定になって、西日本や東日本の各地で天気が急変し、風や雨が強まりました。
気象庁は、東日本を中心に、このあともしばらくの間、落雷や突風に十分注意するよう呼びかけています。
午後2時前、兵庫県伊丹市で撮影された映像です。
河川敷のグラウンドで、砂が強い風で激しく巻き上げられています。
広島市の住宅展示場では、空気を入れて膨らませて使う大型の滑り台が、風にあおられて傾き、遊んでいた4歳と6歳の姉妹と、父親が軽いけがをしました。
こちらは、愛知県半田市の港です。
午後3時ごろ、高校の部活動のヨット10艇が、強風にあおられて相次いで転覆し、生徒20人が海に投げ出されました。
全員救助され、けがはないということです。
同じ愛知県の名古屋市では、午後3時前に、23.9メートルの最大瞬間風速を観測していました。
また滋賀県のびわ湖でも、釣り用のボートやヨットが相次いで転覆。
けが人はいませんでした。
きょうは、上空にこの時期としては強い寒気が流れ込んだ影響で、昼ごろから大気の状態が非常に不安定になり、各地で天気が急変しました。
午後3時半ごろの東京・原宿です。
晴れ間が広がっていましたが。
突然、雨が降りだしました。
大気の不安定な状態は、東日本を中心に、このあともしばらくの間続く見込みです。
気象庁は、落雷や竜巻などの激しい突風、それに急な強い雨やひょうに十分注意するよう呼びかけています。
次です。
昭和22年でした。
日本国憲法が施行されてから、来月3日で70年になります。
NHKの世論調査で、今の憲法を改正する必要があると思うか、聞いたところ、改正する必要があると思うが43%、必要はないと思うが34%でした。
NHKは先月、ご覧の方法で世論調査を行い、2643人から回答を得ました。
今回は電話ではなく、直接会って聞く個人面接法で実施しました。
今の憲法を改正する必要があると思うか聞きました。
改正する必要があると思うが43%、必要はないと思うが34%、どちらともいえないが17%でした。
改正する必要があると思うと答えた人に理由を聞いたところ、日本を取り巻く安全保障環境の変化に対応するため必要だからが54%などとなっています。
必要はないと思うと答えた人に理由を聞いたところ、戦争の放棄を定めた憲法9条を守りたいからが51%などとなっています。
同じ方法で行った過去の調査との比較です。
改正する必要があると思うと答えた人は増加を続け、アメリカの同時多発テロ事件の翌年の前回2002年には、58%に上りましたが、今回は前回を15ポイント下回りました。
それぞれ立場の異なる憲法学者は、次のように話しています。
戦争の放棄を定めた憲法9条を改正する必要があると思うかについても聞きました。
改正する必要があると思うが25%、必要はないと思うが57%、どちらともいえないが11%でした。
改正する必要があると思うと答えた人に理由を聞いたところ、自衛力を持てることを憲法にはっきりと書くべきだからが57%などとなっています。
改正する必要はないと思うと答えた人に理由を聞いたところ、平和憲法としての最も大事な条文だからが58%などとなっています。
憲法9条が、日本の平和と安全にどの程度役に立っていると思うか聞いたところ、非常に役に立っているが29%、ある程度役に立っているが53%で、これまでの調査の中で、役に立っていると答えた人が初めて8割を超えました。
きょうはご覧のような項目をお伝えしています。
ニュースを続けます。
きょう午前8時ごろ、福岡県篠栗町で、警察官が路上駐車の苦情が寄せられたため、アパートの1階に住む50代の男の部屋を訪ねたところ、男がライフル銃のようなものを持って立てこもっているのを見つけました。
そして警察は、午後5時前に身柄を確保し、警察官にライフル銃のようなものを向けた公務執行妨害の疑いで逮捕しました。
男はきのう、付近の道路で車を運転していて、警察官から職務質問された際、意味の分からないことを話していたということです。
警察は、立てこもったいきさつなどを調べています。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、名護市辺野古沖の埋め立てに向けた護岸工事が、今月25日に始まったことに抗議する集会が開かれました。
移設計画に反対する市民グループなどが、埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍基地の前で開いた集会には、主催者の発表で、3000人余りが参加し、移設計画に反対する決議が採択されました。
スポーツ、陸上のこの人からです。
男子100メートルの桐生祥秀選手。
日本選手初の9秒台の期待がかかりますね。
先日の国内初戦でも好タイムでしたよね。
きょうの広島でのレース、9秒台は達成できたのでしょうか。
桐生は4年前のこの大会で、自己ベストの10秒01をマークしています。
自己ベストを出したいと、意気込んでいました。
午前中の予選。
スタートしました。
左から3人目が桐生。
今、ほとんど風はない、ここに今、桐生が出てくる、前に出る。
向かい風0.3メートルの中、記録は10秒16でした。
午後の決勝。
桐生がここでもう前に出る。
桐生が前に出た、アメリカの…、後ろを向いている、桐生が走る。
課題のラスト、フィニッシュ。
自分のリズムでいけたと桐生。
10秒04の好タイムでしたが、9秒台は持ち越しとなりました。
プロ野球の結果と速報です。
デーゲーム4試合と、ナイトゲーム2試合です。
パ・リーグは最下位の日本ハムが、首位の楽天にサヨナラ勝ち。
楽天の連勝は4で止まりました。
セ・リーグ首位の広島はホームラン4本で6点を挙げ、快勝しました。
気象情報は菊池さんです。
こんばんは。
あすは北日本で天気急変に注意が必要です。
まずはきょうの寒気の様子です。
きょうは東日本、西日本にもこの寒気が流れ込み、これが不安定な天気の原因となりました。
あと2、3時間は、急な雷雨の所がありそうです。
あすになりますと、寒気は抜けてはいきますが、北日本には次の寒気が流れ込んできそうです。
あすは北日本で不安定な空もようとなりそうです。
東日本、西日本は、安定して晴れる所が多いでしょう。
行楽日和となりそうですね。
晴れるんですが、気温は上がりそうなんです。
予想最高気温、見ていきましょう。
気温はぐんと上がっていく見込みです。
福岡は28度の予想なんですね。
きょうと比べても高い所が多く、秋田はきょうと比べて8度、松江は6度も上がる予想です。
熱中症には注意が必要です。
では各地のあすの天気です。
2017/04/29(土) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
ニュース7[二][字]

▼国連で北朝鮮核問題▼日本選手初の9秒台は

詳細情報
番組内容
夜7時、これさえ見れば1日が分かる。今日の日本・世界の今を、あなたのもとへ 【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以
出演者
【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以

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