(神戸新聞 2013年10月24日)
長寿に関わるとして、世界的に注目される遺伝子「サーチュイン」が、
体の成長を抑制することを、神戸大大学院医学研究科のグループが発見。
同遺伝子が、成長より、生存のためのエネルギー生産を優先させることが原因。
この働きを促す健康補助食品は広く利用されているが、グループは
「子どもの成長を止める恐れもある。年齢や状況に応じた摂取を」
サーチュインは、栄養不良時によく働き、エネルギー生産や細胞の修復を促し、
寿命を延ばすとされる。
赤ワインに含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」がこの働きを高めるとされ、
国内外で健康補助食品として販売。
同研究科糖尿病・内分泌内科学部門の高橋裕講師と山本雅昭医学研究員らが、
ラットの肝臓細胞にある成長因子「IGF1」に着目。
成長ホルモンを投与すると、IGF1は増えるが、
サーチュインを働かせると、IGF1は増えなくなった。
マウスの体内では、サーチュインの働きを止めるとIGF1は増えた。
摂取カロリーが減ると、サーチュインが成長を抑えるとみられる。
研究成果は、米科学アカデミー紀要電子版に掲載。
低身長など成長障害の解明や治療薬開発につながる可能性もある。
高橋講師は、「傷の回復にもIGF1が必要。
けがのときは、サーチュインの働きを促す食品は控えた方がいいかもしれない」
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