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 終戦の日を前に、大和市民でつくる平和都市推進事業実行委員会は、「平和を見つめるパネル展」を市役所ロビーで開いている。原爆投下3日後の広島で路面電車の運転が再開された実話をもとにしたテレビドラマの資料を25日まで展示。28日にはドラマの上映会を市保健福祉センターで開く。

 委員会は発足23年目。今夏のテーマには、オバマ米大統領訪問で注目を集める広島を選んだ。展示は、NHKが昨夏に放送した「戦後70年 一番電車が走った」の映像パネルなど。焦土の街に電車を動かすことが希望になると信じた電鉄会社員と、戦地に赴いた男に代わり運転した少女を描いた作品。見学無料。

 2歳の息子と妻の3人で見学した会社員の男性(30)は原爆投下の8月6日生まれという。「広島には特別な思いがあります。平和であることが何より貴い。何かあれば、どんなことをしても家族を守る覚悟を持ちたい」と話した。

 上映会は28日午後1時半からで、上映に先立ち広島の平和記念式典に参列した子どもたちの報告がある。無料で定員350人、申し込み順。問い合わせは市国際・男女共同参画課(046・260・5164)。