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岐阜「春」と「秋」が融合 高山祭屋台総曳き揃え
二十九日始まった高山祭屋台の総曳(ひ)き揃(そろ)えでは、五十五年ぶりに春と秋の屋台が競演する光景を見ようと、大勢の観光客が訪れた。 午前中は市中心部の通りに計二十三台が並び、そのうち四台はからくりを披露。夜にはちょうちんを付けた各屋台が、目抜き通りを曳き回された。
秋の屋台の指揮者で、高山屋台保存会理事の寺地亮平さん(60)は「春と秋はお互い張り合うようなところがあり、昔は一緒に出るなんてありえなかった。ぜひやりたい、という皆の思いが実った」と感慨深げに話す。 寺地さんは物心ついたときから屋台に乗っており「小さい時から祭り男」と笑う。東京に進学したときも、祭りには必ず帰ってきて参加した。 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたことで、祭りを担う人の育成が一層大事になったと考えている。秋の祭りでは、二年前から屋台を持つ町内以外の小学生も屋台に乗せる試みを続けている。「今回は春と秋が“高山祭”として一つとなった象徴的な行事。これからは氏子だけでなく、市全体の祭りだという一体感を持って守っていけたら」と話した。 (片山さゆみ) PR情報
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