浸水の危険性高いエリア 細かく色分けし発表へ 気象庁

浸水の危険性高いエリア 細かく色分けし発表へ 気象庁
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局地的な豪雨で住宅の浸水などの被害が増えていることから、気象庁は、浸水の危険性の高いエリアを細かく色分けして示す新たな情報を、ことし7月上旬から発表することになりました。
気象庁は現在、1時間と3時間の雨量が基準を超えた場合に市町村ごとに大雨警報を発表し、浸水への警戒を呼びかけています。

しかし、同じ市町村でも場所ごとに浸水の危険性が異なるケースがあるほか、局地的な豪雨で住宅の浸水や道路の冠水などの被害が増えていることから、気象庁は、危険性の高いエリアを地図上に細かく色分けして示す新たな情報を、ことし7月上旬からホームページで発表することになりました。

新たな情報は、1キロ四方ごとに、危険性が高いほうから、紫色、薄紫色、赤、黄色で示され、このうち紫色は、すでに床上浸水や道路の冠水が起きていてもおかしくない状態を示しています。また薄紫色は、1時間後までに床上浸水などの被害が起きる可能性が高いことを示しています。

この情報の発表にあたって、気象庁は、これまでの雨量の基準に変えて、「短時間に降った雨が地表面にどれだけたまっているか」を示す「表面雨量指数」という基準を新たに導入し、精度を向上させるということです。

気象庁予報課の坪井嘉宏極端気象対策調整係長は「どこで浸水の危険性が高まっているかを一目で見られるようになるので、素早い避難行動につなげてほしい」と話しています。