- 実は、通勤電車で座りたい人ってストーカーの一歩手前なんです。
- 何故通勤電車で座りたい人はストーカーの一歩手前なのか?
- 具体的な回答内容を取り上げましょう
- そういう訳で「これはスゴイ、怖えええええっ!!!!」となった訳です
こんにちは!DAC(id:dacs)です。
今回はちょっとビックリしたことについて書きます。
実は、通勤電車で座りたい人ってストーカーの一歩手前なんです。
こう書くとどう思われますか?
「うわっ気持ち悪い…」ですか?それとも「自分も座りたい人だけど、そんなことないぞ!!失敬なっ!!!」でしょうか?はたまた「いやまあ確かに自分はストーカーで且つ痴漢癖もあるけれど、別に座りたくは無いなあ」という別方面で野放しにされるととっても危険なシンパシーでしょうか?
まあ、当方も一部それに近い感想は持ちました。そして、その感想は当たらずとも遠からずです。
…こう何を書いているのか勿体ぶってぼやかして衝撃的な所感だけいきなり書くと自分も危険人物という酷いレッテルを張られかねないので、ネタを明かしましょう。
何故通勤電車で座りたい人はストーカーの一歩手前なのか?
なぜかというと、「混雑する通勤列車、座るために工夫していることは?」アンケート結果に「先に降りる人を覚える」という結果があったからです。
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勿論回答結果としては、他の座るための工夫の回答がありました。上から「降りそうな人を見分ける」「空いている車両を探す」となっています。「ふむふむ、まあそういうことはしてるだろうなあ」と納得感を持って読み進めていました。
しかし、「先に降りる人を覚える」になって「………(何を書いてあるかが分からず反芻すること15秒)…………………えええええええええええええええっ?!」となったのです。
ひょっとすると「むしろ自分の反応にそんなにビックリすることか?常識だろ」という向きもあるかもしれませんが、自分にとってはこれは無茶苦茶インパクトのある回答でした。想定外だったと言って良いでしょう。
朝の起き抜けだというのに心の準備をしていないところで熱湯風呂か水風呂かに放り込まれて飛び出す猫もかくやという激烈な反応でばっちり目が覚めてしまいました。
具体的な回答内容を取り上げましょう
アンケート回答には具体的な生の声があるのでそれらを取り上げて自分なりの寸評を書いてみます。
- 「途中の駅で降りる人を覚え、その人の前に立つ」(30歳女性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
- 「同じ電車に乗り、毎回途中下車する乗客を覚えて、目の前に立って待つ」(48歳男性/専門店/販売・サービス関連)
- 「利用者はほとんど一定なので、同乗した乗客の下車駅がある程度分かります」(54歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)
- 「特徴のある人の降りる駅を覚えておいて、できるだけその人の前に立つようにしている」(30歳女性/家電・AV機器/IT関連技術職)
確かに通勤電車は同じ時間同じ車両を使う事が多い
自分の場合、確かに通勤電車は同じ時間同じ車両を使う事が多いです。帰りの時間は日によってまちまちですが行きは若干の前後はあれどまず同じです。自分がそうであれば他の人もそうかも…という発想に至らない時点で自分はこの方々の熱意には到底及びもつかないのですが、この気づきに「ハッ!そうか!!」と目が覚めました。(状況:書いている今は朝でして半分寝ぼけたまま記事を読んでいました)
合理的と言えば合理的
確かに、別の回答にある「降りそうな人を見分ける」は戦術的には分かるのです。座っている人がなんとなくそわそわしていたり、それまで読んでいた新聞や雑誌、スマホをやおら片付け始めたりすると「お?この人降りるのかな?」と思いますし、心なしか周辺に立っているどうしても座りたい人たちの圧を感じることもしばしばあります。
戦術レベルが格段に違う
しかし、この「特徴のある人の降りる駅を覚えておいて」や「同じ電車に乗り、毎回途中下車する乗客を覚えて」となると全く戦術レベルが違います。合理的です。
先の「降りそうな人を見分ける」は勘ばたらきや観察眼、ある種エスパー的な特殊能力が必要な上に不確実です。
降りるんじゃないかなあ…とわきわきしながら待っていたとしても、実はふりだけで不発ということも多分にあるでしょう。何パーセントくらいの勝敗率なのかは分かりませんが、そこには勝ち馬や爆上げ株を冷徹に見定める相場師的なセンスのありなしに通底する何かが必要です。
ぶっちゃけ博打要素があるのです。
ソナーに頼る釣りと養殖漁業との差
それに対し、この戦術は確実です。100%に限りなく近い。負けがあるとすればターゲットがその日の行動を変える場合です。しかし、もしそうなら同じ電車ではなく変更した行動に合わせて電車も変更する可能性が高いでしょう。いつもの電車、いつもの車両、下手すると座る席位置まで下手すると一緒となればそれはもうほぼ鉄板で降りる場所が決まっているのです。
ぴったりマークする
そこまでターゲットが決まっていれば、後は競合する敵にターゲットを補足されないうちに「目の前に立つ」というのも合理的な帰結と言えるでしょう。
もしかすると、座っているターゲットも「こいつ、いつも自分の前に立って熱視線を送ってくるな。一体なんなの?」くらいに存在を認識しているのかもしれません。
兎にも角にも、一旦獲物を見定めたら、見敵必殺!サーチアンドデストロイ!その狩人ぶりには頭が下がります。
そういう訳で「これはスゴイ、怖えええええっ!!!!」となった訳です
本当に通勤電車で座りたい人はスゴイことになってます。
「ちょっと待て?お前ストーカー呼ばわりしたよな?!あれは聞き捨てならねえ」「そうだそうだ、暴言大臣と同じだ。通勤者の風上にも置けない」「ストーカーと言われて傷つきました、辞任しろ!」
まあ、そう怒らないでください。悪意は無いのです(本音ですけれど…)。
偉くも無ければ権力も無いので辞任は無理ですが、自分は率直に凄いとは思いました。
その一方でこりゃ真似できないし真似したくもない…とも思ったのです。そして正直なところこれは気持ち悪い…とも思ったのです。
必死な気持ちは分かるけど
必死な努力を愚弄するように思われるのであれば申し訳ないのですが、もし仮に自分が座っている立場だとすると顔や服装、その他の特徴を全くの知らない人から覚えられて特定されているというのは気持ち悪いし怖いです。確かに人間は社会的な生き物ですから、外を歩いていれば他の人の目に入るのは当然なのですが、沢山いる人の一部、風景の一部くらいとして認識されているものと思い込んでいました。
これが、じいっと観察している人がいると気づくと「ぞわぞわぞわ…」っとなるのです。外を歩くのに覚悟が足りていない…と呆れられるかもしれませんが、普段知らない人がそう見ているかってそんなに気にしていますか?無防備だったんで自分の少なからざる外での行動にやらかしがあったらと思うと血の気が引きました。
万が一の展開を妄想してしまった
勿論一義的にはそれは単に座りたいがためであって自分に興味を持たれている訳ではありません。しかし、特定されてターゲットになる場合、行動を把握されている訳です。観察する側の気が少し変わったり、観察されている自分が少し気にくわない行為をしたりするとその限りではなくなるように思うのです。今時は多くの人が常時スマホを持ってSNSに繋げている訳ですから、こっそり写真を撮られてあらぬ拡大解釈や誤解を(或いは不都合な真実)を拡散されたりするかもしれません。
そこまでいかなくとも、観察者の頭の片隅には確実に特定されてプロファイル化されているのです。観察されている側はそれに気づいていなかったり、気づいていても干渉しようがありません。その構図はストーカーのそれと変わりませんし、万が一何かのスイッチが入ると即座に真正のストーキングやウオッチャーとして機能し始めるリスクがあるように感じたのです。
考えすぎかもしれませんね
まあ、これは自分が先走り過ぎた妄想に過ぎないのかもしれません。ですから、濡れ衣をかぶせてしまったのであれば申し訳ないとも思います。或いは自分が物を知らないだけでこういう戦術自体常識なのかもしれません。
しかし、率直なところ、自分はこれを知ったところで真似をする気はさらさらありません。そもそも余程疲れていない限り座りませんから縁のない話なのです。
ただ、単に移動のためだけに時間を過ごしている通勤電車の中にそういう行動を習慣化している人達がいるということを初めて知ってビックリし、目立つ行為はこれまで以上に避けてひっそりすみっこ暮らしのように、石の裏に張り付いている虫か何かのように目立たず通勤したいと思った次第です。
ひとしきり書いて満足したので、二度寝しようと思います。おやすみなさい!