上遠野郷
2017年4月5日10時40分
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画に反対するグループのリーダー、山城博治(ひろじ)被告(64)。抗議活動中の傷害や威力業務妨害などの罪で逮捕・起訴され、勾留は約5カ月に及んだ。朝日新聞の取材に「長期勾留は沖縄に対する脅しだと感じた」「私たちは決してあきらめない」と語った。
■取り調べ、圧力感じた
那覇市の弁護士事務所で取材に応じた。
最初に逮捕されたのは、昨年10月。米軍ヘリパッドの移設工事が進む東村高江付近で、沖縄防衛局が設置した有刺鉄線1本を切った器物損壊容疑だった。
「詳細は公判で話すが、有刺鉄線を枝に引っかけている針金を切っただけ。そんなことで何日も拘束するとは思えなかった」
那覇簡裁は3日後に勾留請求を却下した。警察はその日のうちに、防衛局職員の腕をつかんでけがをさせたとして傷害などの容疑で再逮捕。11月29日にも逮捕された。山城被告は調べに、器物損壊以外の容疑を認めず、黙秘した。
「あらゆる出来事を事件化し逮捕者が増えた。しかも『共謀した』と。共謀罪の先取りのようで恐ろしくなって、とても話せなかった」
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朝日新聞社会部