警察庁は27日、都道府県警の警備部長らを集めた全国会議を東京都内で開いた。坂口正芳長官は訓示で、緊迫した情勢が続く北朝鮮について「我が国にとって新たな段階の脅威となっている」と指摘。幅広い情報の収集・分析や違法行為に対する取り締まりの徹底を指示した。
坂口長官は北朝鮮について「国際社会からの孤立を恐れず、核・ミサイルの開発を進めるなど強硬姿勢を堅持している」と分析。「公共の安全と秩序の維持を責務とする警察としても万全の態勢を取る必要がある」などと述べた。
訓示では2020年の東京五輪を見据えたテロ対策の推進や、自然災害やテロ事件など緊急事態への備えも求めた。