①からの続き
ドッペルゲンガーに
会いに行ってみよう と心に決めて
後日 東1丁目あたりから 住宅街を隈なく歩いた
目印は ハスキー犬のいる家
愛犬は家に残して ひとりで出掛けた
相手のハスキー犬が うちのハスキー犬の
もし ドッペルゲンガーだとしたら
死んでしまう? かもしれないから
歩いて探索 2日目に
見つけた! 駐車場の奥に ハスキー犬
家の人の気配は無い
歩道を門扉まで ゆっくりと近づいた
犬は 私にどう反応するだろう
ドキドキしながら 声を掛けてみた
「コンニチワ」
振り向きもしない犬に もう一度
「コンニチワ」
犬 爆睡
ピンポンして家の人を呼び出すことも 一瞬考えたけど
その理由を うまく説明する自信がない
不思議なことに その辺一帯 近所の人さえ姿も無く
ひっそりとしていた
検証ならず 諦めてその日は帰宅
翌週 訪ねた家に
ハスキーは 何故か もう居なかった
それから日を空けて2度 訪ねた時も居なかった
家の人の気配も 無い
ピンポンする勇気は やはり無い
近所を行き交う人の姿も無い
どういう訳なのか
この次元に来たことを 拒否されているのか
偶然なのか
結局 家の人にも犬にも 近所の人にも
私の姿は見られることなく 検証は 果たせないまま
心残りとなったが
それを許さない 何かの力が働いているのだとしたら
抗うのは もうやめにしようと思った
その後も
「なんか怖い顔して運転してたね」 とか
・・・そこ行っていないし
見に覚えのないことを言われたり
見知らぬ人から 親し気な笑みを送られることは よくあったりで
やはり居るのか! ドッペルゲンガー
確かめたい気持ちは 拭えない
相手からみれば ドッペルゲンガーは私だ
どちらが優位とかじゃなく
見えない引力のようなもので
危ういバランスを保っているのかもしれない
その後
12歳で死んだ愛犬は
大型犬としての 寿命だったといえる
これを書き上げる前に 何年振りかで
もう一度 あの家の前まで 行ってみた
やはり犬の姿はなく
あの日と同じように 近所に人影もなく
ひっそりとしていた
1度だけ 寝姿を見ることができたあの犬も
もう死んでしまったのかもしれない
性格や生き方は 顔に出るっていうから
たとえ ドッペルゲンガーではないにしろ
自分に似た人に会うのって
想像するだけで ドキドキする
とりあえず今は
運転中には
怖い顔にならないように気を付け
笑顔を送られた時には
笑顔で返すように 心掛けている
もし居るなら ドッペルゲンガーさんも
同じくらいの気遣いは していてくれたら有難い
「いつもニコニコしていて悩み無さそう」と
言われる自分が 時々 嫌にもなるのだけど
ドッペルゲンガーへの義理立て?もあり
これからも
愛想笑いに精進し続ける
合わせて読んでいただきたい
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