病院での頻尿の検査と治療
更新日:2017/04/29
頻尿の症状と対処法
頻尿は、軽度の場合はセルフケアで改善できることもありますが、症状が悪化していたり病気に伴う頻尿の場合は泌尿器科での治療を受けることになります。その際、どのような検査や治療が行われるのかを解説します。※本記事は、内容指摘を受けており、確認中となります※
ヘルスケア大学参画ドクター
こちらでは、頻尿の症状を訴えて医療機関を受診した場合に行われる検査、治療内容についてまとめています。現在、頻尿に悩んでおり、泌尿器科の受診を検討されている方は参考になさってください。
病院で行われる頻尿検査・治療
頻尿を理由に医療機関を受診した場合、以下のような検査が行われます。
排尿障害全般に行われる検査
まず、排尿障害全般に関して行われるのは、検尿、採血、残尿測定という検査です。
・検尿
健康診断などでも行われる検尿。検尿において膿(うみ)が混ざった膿尿(のうにょう)が検出された場合は膀胱炎など尿路感染の疑いが強くなります。よって、頻尿も尿路感染の症状のひとつとして現れていると考えられます。
・採血
採血で前立腺特異抗原の値が正常範囲を超えていた場合には前立腺がんの疑いが出てきます。
・残尿検査
残尿検査とは、排尿後の膀胱内にどれくらいの尿が残っているかを調べる検査です。残尿検査では前立腺肥大、神経因性膀胱などの有無を知ることが可能です。
頻尿と診断された際の治療法
医療機関で行われる頻尿治療の基本は薬物治療になります。前立腺肥大症の場合はハルナール、ユリーフなどのαブロッカー、あるいはパーセリン、プロスタールなどの抗男性ホルモン薬を投与する治療が一般的です。
αブロッカーは交感神経α受容体遮断薬とも呼ばれ、交感神経を制御して排尿障害の症状を抑えます。抗男性ホルモン薬は男性ホルモンの働きを抑えて前立腺の過剰な発達を阻害するものになります。
そのほか、過活動膀胱、神経因性膀胱では、デトルシトール、ポラキス、ベシケア、ウリトスといった薬剤を投与するなど、頻尿の原因によって投与するべき薬は変わりますので、治療前には、原因を特定する検査が必要不可欠です。
他には、抗コリン薬、β受容体刺激薬なども、頻尿の薬として広く知られるようになってきました。
場合によっては行動療法など、頻尿の原因となる習慣を取り除く治療が行われることもありますが、基本はこのような投薬での治療となります。
頻尿を治す薬の種類
頻尿の方に処方される薬品のうち、代表的なものが、上の解説でも触れた抗コリン薬とβ受容体刺激薬の2種類になります。
抗コリン薬は、急な尿漏れの予防としても用いられ、膀胱の筋肉をほぐして膀胱が筋肉の緊張によって収縮するのを抑えます。一方のβ受容体刺激薬は、βアドレナリンの働きを強めることで膀胱の筋肉をほぐし、同時に尿道の締まりをよくして尿漏れを防ぎます。
薬にはこのような効果が認められますが、口がかゆくなる、便秘になるといった副作用が出る場合もあるので、必ずしも全ての患者さんによいわけではありません。特に長期的な服用になると、患者さんへの負担が大きいこともあります。
症状が重くない場合は、運動療法や食事療法、または頻尿の緩和に作用する成分が配合されたサプリメントを補助的に服用するなど、薬に頼らない方法から取り入れてみてもよいでしょう。
頻尿は、悪化すると日常生活にも支障をきたします。また、なにか重大な病気にかかっている可能性もありますので、尿意をもよおす頻度が増えたな、と感じたときは、一度専門医に相談してみましょう。
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