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たまゆらのなかのとわ

絵と詩  文 音楽 本 在りのまま 

失望する時

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5.6年前に買った多肉ちゃんが 花をつけました とても清楚な白い花です

私は植え替えもせず お水をあげていただけで 

多肉ちゃんは小さな小さな鉢に 巨体をくねらせ

育ってくれておりました 


人間の私から見ると なんと健気で まるでそんな私に

花をつけてくれた様に見えます


でも その意識には きっと そうあって欲しいと言う

私の望みが反映しているからなのでしょう


多肉ちゃんは ただ 自らの命のベクトルに向かっているだけなのです


そんな風に 人はいつも 望みを面舵にして生きて

そうあって欲しいという自らの希望を 人に 何かに 無言のうちに

押し付けているのかも知れません


私の場合 失望は映像が幻であったと気づく様に

触れようとしても 触れられない でも目の前に見えている・・・

そういうものであります


それは極々 日常のことです

同時に そうであるが故 私の心は静かでいられるとも思えます

失望は決して忌み嫌う現象ではなく

むしろ身近な友達の様なものです