谷口博之(63)、小曽根秀明(53)の両容疑者が愛知県警に逮捕されました。谷口博之容疑者は陶生病院の医師で収賄の疑いです。一方、小曽根秀明容疑者は贈賄側で、治験補助業務会社「ASOCIA」の実質的経営者です。
谷口博之容疑者の逮捕容疑である「第三者供賄罪」
(第三者供賄)
刑法第197条の2
公務員が、その職務に関し、請託を受けて、第三者に賄賂を供与させ、又はその供与の要求若しくは約束をしたときは、5年以下の懲役に処する。
陶生病院部長収賄疑い 愛知県警逮捕
2017年04月29日
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20170428-OYTNT50256.html
谷口博之容疑者の逮捕容疑である「第三者供賄罪」
(第三者供賄)
刑法第197条の2
公務員が、その職務に関し、請託を受けて、第三者に賄賂を供与させ、又はその供与の要求若しくは約束をしたときは、5年以下の懲役に処する。
陶生病院部長収賄疑い 愛知県警逮捕
2017年04月29日
病院の業務を知人の会社に受注させる見返りに義理の娘の預金口座に賄賂を振り込ませたなどとして、愛知県警は28日、公立陶生病院(愛知県瀬戸市)の医師で呼吸器・アレルギー疾患内科部長の谷口博之容疑者(63)(同県日進市)を第三者供賄容疑で逮捕した。
また、賄賂を振り込んだなどとして、治験補助業務会社「ASOCIA」(東京都千代田区)の実質的経営者の小曽根秀明容疑者(53)(千葉県八千代市)を贈賄容疑で逮捕した。
発表によると、小曽根容疑者は、同病院が発注する新薬の開発試験の補助業務を同社が受注できるよう谷口容疑者に依頼。谷口容疑者は、それまで別の業者が受注していたこの業務を同社が受注するよう便宜を図り、その見返りとして、義理の娘(30)の預金口座に2015年3月から同年9月にかけて7回で計90万円余りを振り込ませた疑い。
第三者供賄罪は賄賂を第三者に受け取らせた際などに適用される。県警によると娘は書類上、同社で雇用されたことになっていたが、勤務実態はなかった。給与名目で振り込まれた現金は谷口容疑者でなく娘が生活費に使っていたという。
調べに対し両容疑者は容疑を否認しているという。
谷口容疑者は14年4月から同部長を務め、治験に関わる業者を選定できる立場だった。15年以降、同社に委託した業務は約30件あるといい、県警は余罪についても調べている。
同病院は愛知県の瀬戸、尾張旭、長久手の3市でつくる一部事務組合が運営しており、呼吸器・アレルギー疾患内科や内科、神経内科など診療科目は28、病床数は701床。同病院の酒井和好・院長らは「深くおわびする。信頼回復に向け、職員一丸で取り組んでいきたい」とコメントした。
呼吸器臨床第一人者 谷口容疑者を知る大学教授(62)によると、谷口容疑者は呼吸器に関する臨床研究の第一人者で、学会などでは「医学の臨床研究を強く推進し、日本から世界に情報発信していくべきだ」と発言していたという。教授は「研究熱心な人で、賄賂をもらったとは信じられない」と驚く。谷口容疑者が主治医という瀬戸市の会社員男性(65)は「診察が丁寧で、熱心に診てくれる真面目な先生。今後が不安だ」とショックを受けていた。
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20170428-OYTNT50256.html