公立病院医師を第三者供賄で逮捕
愛知県瀬戸市にある公立陶生病院で部長を務める医師が、病院の業務を知り合いの男の会社に受注させ、その見返りに現金90万円余りの賄賂を自分の義理の娘の口座に振り込ませたとして、第三者供賄の疑いで逮捕されました。
医師は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは瀬戸市にある公立陶生病院で、呼吸器アレルギー疾患内科の部長を務める谷口博之容疑者(63)です。
警察の調べによりますと、谷口医師は病院が発注する新薬の開発試験の補助業務を知り合いの小曽根秀明容疑者(53)が、実質的に経営する東京の会社に受注させ、その見返りに、おととし、自分の義理の娘の口座に現金90万円余りの賄賂を振り込ませたとして、第三者供賄の疑いがもたれています。小曽根容疑者も贈賄の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、谷口医師は30歳の義理の娘を小曽根容疑者の会社に雇用させていましたが、働いた実態はなく、口座に振り込まれた現金は義理の娘の生活費として使われていたということです。
警察によりますと、調べに対して2人はいずれも容疑を否認しているということです。
医師が逮捕されたことについて、公立陶生病院の酒井和好院長は、「多くの皆様の信頼を裏切ることになり誠に申し訳なく、深くおわびします。今後、事実関係を確認の上で厳正に対処してまいります」とするコメントを出しました。
公立陶生病院は瀬戸市と長久手市、それに、尾張旭市の3つの市が一部事務組合を設立して運営している総合病院です。