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カツオ高騰、確保に苦慮 水揚げ全国一の焼津「悲鳴」

(2017/4/29 08:19)
焼津市で5月13日に始まる「春の鰹三昧」のチラシ。鰹の価格高騰で原料確保に頭を悩ませる店舗も。
焼津市で5月13日に始まる「春の鰹三昧」のチラシ。鰹の価格高騰で原料確保に頭を悩ませる店舗も。

 全国一のカツオの水揚げ量を誇る焼津市で、不漁に伴うカツオの価格高騰が各種イベントに影響を与えている。春の初ガツオシーズンに合わせ、お膝元で催しが相次ぐ中、関係者は贈答品や提供する料理で使うカツオの確保に苦慮。主力産業の異常事態を受け、市も調査に乗り出すなど神経をとがらせている。
 「特産品を出したかったが、苦肉の策だった」。9日に焼津漁港で開かれた焼津みなとまつりの実行委幹部は、同港で水揚げされた冷凍カツオが当たる抽選会を振り返る。
 魚や水産加工品が味わえる同イベントは例年、福引用にカツオを4500本用意するが、今年は魚価高騰で3500本に削減。地元業者のマグロ加工品などで急場をしのいだ。
 市が24日に行った焼津漁協への調査によると、刺し身用に使われる一本釣りカツオの取引価格は1キロ当たり550円で、2016年年間平均の倍以上に。漁に出る船の少なさや漁場の天候不順などが不漁の原因とみられる。
 市内では5月13日から、13の飲食店がカツオ料理を振る舞う「春の鰹(かつお)三昧」(7月2日まで)が始まる。必要な数量を確保した店もあるが、「追加の発注分は値上げを要請された」と不安視する声も聞かれる。

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