朝起きて、Googleを開いた。
いつものGoogleではなかった。ロゴが猫のイラストだ。
クリックすると「初代たま駅長」の検索結果が表示された。2015年6月22日に亡くなった初代たま駅長、生まれたのは1999年4月29日。今日が生誕18周年の日だった。
Googleのロゴが「初代たま駅長 生誕18周年」となった理由
Googleのロゴがいつものロゴじゃなくなること、それはDoodleと呼ばれる。Doodleは「落書き」のこと。「今日は何の日?」を落書きでお知らせするGoogleの遊び心ある取り組みである。
Googleのオフィシャルページで「初代たま駅長 生誕18周年」についての説明があった。英語だったのでGoogle翻訳して紹介する。
今日の落書きは、和歌山県紀の川にある貴志駅の最愛の駅長、たまを祝う。
何年もの間、鉄道駅は軽く旅行され、役人たちは2004年にそれを閉鎖しました。しかし、2007年に鉄道はたま猫を駅のマスターに任命しました。 新しい地元の有名人は、彼女のオフィスで彼女を見るために旅行者の群衆を引っ張り、彼女は時には公式の猫サイズの帽子を着た。 たまは新しい猫をテーマにしたカフェやギフトショップ(駅自体にも猫をテーマにしたメイクをしました)に観光客を引き寄せただけでなく、有名人も地元住民のために列車のサービスを開いていました。
タマは2015年に亡くなりましたが、ニタマと呼ばれる新しいキティは、列車を運転し続け、乗客とのセルフ・ポーズを保ちます。
世界初のネコステーションマスターにお誕生日おめでとう!
ちょっと、翻訳が微妙なところもあるが、だいたいのことは分かる。猫を駅長にする、その発案者は誰なのか気になってしまった。
Wikipediaを調べると、そこにはドラマがあった。
雌の三毛猫が初代たま駅長に就任するまで
まだ、たまが駅長になる前のただのたまだった頃の話。赤字路線の貴志川線の黒字化は困難と南海電鉄は廃路を表明。その後、両備グループに経営が変わった。
その流れの中、貴志駅は無人駅となる。それまであった倉庫も取り壊され、飼われていた猫の居場所もなくなった。そこで両備グループ代表の小嶋光信社長は、ひらめく。「この猫、駅長にしたら観光客来るかも。招き猫になるかも!」と。
そして猫のたまを、初代駅長に任命する。
テレビや新聞で大々的に取り上げられ、たま駅長みたさに観光客が殺到。一説によると、2007年1月の就任以来1年間の経済波及効果は11億円にもなったらしい。
苦境に立たされた路線を救うため、アイデアで勝負し、見事成功した稀有な事例だと思う。
初代たま駅長のメディア露出
毎日押し寄せる観光客の相手だけでも大忙しだったろう初代たま駅長。そこまでの人気をメディアはほおっておかない。写真集も出した。マンガにもなった。テレビ番組にも、CMにも、映画にも出演した。その一部を紹介する。
写真集第一弾「たまの駅長だより 〜いちご電車で会いにきて〜」
写真集第二弾「たまのスーパー駅長だより 〜夢列車に愛をのせて〜」
写真集第三弾「駅長たま 〜三毛猫たま、電車になる〜」
DVD第一弾「たまはスーパー駅長 〜いちごの風にのって〜」
DVD第二弾「たまとたま電車」
映画「ネコを探して」
映画(特別出演)「猫ラーメン大将」
まとめ
ぼくも、初代たま駅長に負けないようにがんばろうと思う。
ちなみに、Googleのオフィシャルサイトで過去のDoodleも確認できる。興味がある方は是非。