やべぇ、バレたか?!
食卓の上に放り出されたスマホの画面に妻と私の視線が止まる。そこに音も無く表示されたポップアップ通知は、場所をわきまえたかの様に一瞬表示され即座に消えた。普段は家でもジャージのポッケに大切にしまってあるスマホがなぜか今はそこにある。完全にやらかした。瞬時に場の空気が張り詰める。無言の妻。正直無言が一番恐ろしい。下手な言い訳は効かない。すべき反応は一発勝負である。
このこてつ、過去にも一度だけ同じ様なシチェーションがあった。「VIPみわって誰?」うちの妻の超人的な視力と動体視力は瞬時にそれを読み取った。「きっ、キャパクラのねーちゃん。。。」とっさに出た言葉はバカ正直過ぎた。その後の事は言わずもがなである。私にはそんな失敗がある。
2度目は許されない。何はともあれ、こてつの脳にある32ビットのメモリーをフル活用してベストなリアクションを企む。
「バタッ」
立ち上がってトイレに向かう。
この男まさかのリアクション。成長するどころか退化してやがる。
こてつ、用をたしながら冷静になって再度考えた。
「男たる者遊んでなんぼ。」そんな昭和男の言い訳で妻を黙らせてみたいが、妻にはそんな力技は通用しない。
やっぱり、はてなからの通知はオフにしておこう。こんな借金まみれな状況でブログ書いて遊んでるなんて妻にバレたら洒落にならない。