沖縄県内の大学教授や市民団体の有志らでつくる「平和の礎のマブイ(魂)にノーベル平和賞を」実行委員会は3日、沖縄県庁で会見し、大田昌秀元知事がノーベル平和賞にノミネートされたと報告した。ノルウェーのノーベル平和賞委員会から通知があった。ことしは個人215人、103団体が候補として登録されたという。
高良鉄美共同代表は当初、沖縄県民に同賞をと考えていたが、漠然とした対象ではノミネートが難しいとの判断から、「沖縄戦体験者で『平和の礎』の創設にも関わった」大田元知事が県民代表として受賞することがふさわしいと説明した。
石原昌家共同代表も「平和の礎には敵軍兵士の名前も刻まれており、その思想はあらゆる戦争を否定する平和の心が具体的な形で示されている」と強調した。